クリエイティブに必要なのは「締切」
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/349236
カジサックのクラウドファンディングがプチ炎上してるらしいww | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
https://voicy.jp/channel/941/349236
今日は『明日も僕は「分からないこと」をやる』というテーマでお話ししたいと思います。
チームで動いているので、厳密には「僕ら」ですね。
まぁ、今日は僕らのチームの話です。
いつもは冒頭でお知らせを挟んでいますが、今日は、いきなり本題に入りたいと思います。
今日の放送は本当に中身がなくて、僕の決意表明というか、とにかく、すっごくボンヤリとした内容になります。
ご容赦ください。
いよいよ明日!ミュージカル『えんとつ町のプペル』YouTubeで無料公開
連日ご案内させていただいておりますが、明日(7月3日)の19時から、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルで、去年11月におこなったミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演の模様を最初から最後まで全編無料公開します。
ぶっちゃけ、昔から僕のことを応援してくださっている方は、「ああ、今度はミュージカルを無料公開するのね」ぐらいの感じだと思いますが、業界的にも、世間一般的にも、ミュージカルの全編無料公開って全然当たり前じゃないんです。
おそらく、皆さんが「無料公開」で思い出すのは、絵本『えんとつ町のプペル』の無料公開ですよね。
あの時は、まだ世間が「無料公開」というものに慣れていなかったから、「無料公開なんてしたら、クリエイターが食いっぱぐれるだろうが!」とか「ダンピングだぁ〜」みたいな感じで、ものすごく炎上しましたが、今となっては「書籍の無料公開」は当たり前になりましたよね。
でも、当たり前になったのは「書籍」で、「ミュージカル」はまだまだ当たり前じゃないんです。
というのも、朝から踏み込んだ話で申し訳ないですが、ミュージカルを作るのって、すっごくお金がかかるんですね。
チケット代だけでペイするのは基本不可能で、だから、グッズを販売したり、あとは、オンライン配信を販売したりして、どうにかこうにか帳尻を合わせるんです。
という状況なので、「無料」はおろか、「チケット代」を安くすることも難しい。
ミュージカルを一人でも多くの方に届けるためのチェレンジ
ただ、やっぱり「決して安くないミュージカルのチケット代」というのは、ミュージカルに興味がない人からすると、なかなかのハードルです。
このままだと、どんどんどんどん「ミュージカル」というものが大衆の娯楽から離れていっちゃいそうで、そんなの悲しいじゃないですか。
なので、ミュージカル(というか興行と呼ばれるもの)のビジネスモデルを全て一から見直して、チケット料金も、たとえば一階席は「SS席=8800円、S席=7000円、A席5800円、B席=3500円にしました。
なんとか、ファミリーで参加できる値段です。
ちなみに、250キャパの劇場なので、B席は普通の劇場のS席ぐらいの距離です。
たぶん、この規模のミュージカルでいくと、破格の値段だと思うのですが、「お手頃価格」を自慢しているわけではなくて、この料金にする為に、そして、YouTubeで無料公開する為に、これまで、業界がやってこなかったことを、たくさんやりましたし、今後もやっていきます…というのが今日のお話しです。
一人でも多くの方に届けて、かつ、関わるキャスト&スタッフがちゃんと食っていける体制を作る為に、本当に色々チャレンジしてきました。
その中には、「これは間違いない」というものもあります。
たとえば、ミュージカルじゃないですが、歌舞伎をやった時に最前列の「SS席」を3万円で出しました。
そうすると、チケットを買わない人達から「高い」という批判が起きて、なんかニュースにもなったんですけども、ああいった批判は、絵本の無料公開の時と同じで、最終的に自分の首を絞めることになるので本当にやめといた方がいいと思います。
くれぐれも自分の為に言っているわけじゃありません。
僕個人は、皆さんもいいかげんご存知だと思いますが、何を言われようがガン無視で前に進めるので。
僕のことは本当にどうでもよくて、皆さんが業界のことを本気で考えるのならば、本当にやめといた方がい い。
僕、こう見えて、意外と経済に強いのですが、これからの日本でエンタメを仕掛けていくのなら、どう見積もっても、チケット価格に、これまで以上の差を作っていかないと立ち行かなくなる。
つまり、「SS席の値段を上げて、その分で、B席の値段を下げて、間口を広げる」ということをやっていかないといけないんです。
こういうことをイチイチ批判して、それでまた4〜5年出遅れて…は、もうそろそろやめないと、日本のエンタメは本当にマズイことになります。
今のチケット料金の話に関しては「算数」の話なので、仮に、僕一人が「いいじゃん」と言って、1億人が「それは違う」と批判しても、その1億人の方が確実に間違っています。
ただ一方で、いろいろと仕掛ける中で「算数」では片付けることができない…なんというか、僕自身、確信が持てず、「これ、どっちかな?」と思いながら打っている手もあります。
つまり、「そんなのダメだろ」「そんなの上手くいくわけないだろ」という批判(反対側の意見)の方が正しい時もあるんです。
なんか普段、偉そうにしていて、そこそこ空振りしてるんです(笑)
ですが、「本当に面白いもの」って、そういった「見たことがないところ」に埋まってるじゃないですか?
「このスイッチを押したら、こんなのが出てくるの??」みたいな(笑)
なので、決して計算することができない、「よく分からないなぁ」というところに飛び込んでいくのが楽しいんですね。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』をYouTubeで無料公開することで、見える未来・・・
ミュージカル『えんとつ町のプペル』をYouTubeで無料公開することによって、何が起きるか?
いくつかの未来は見えています。
たとえば、「次回以降の公演の集客がしやすくなる」は確実にあるでしょう。
やっぱり皆さん、「知っているもの」「『ハズレじゃない』が約束されたもの」を選ぶので。
あとは、「海外の関係者にプレゼンしやすくなる」もあるでしょう。
素材(YouTube)をそのままお見せして、「これを、あなたの国でやりませんか?」と言えるので。
あとは、もう一つ大きなメリットがあるのですが、これはまだ内緒です。
まぁ、いくつかは見えているのですが、きっと他にも何かあると思うんですよね。
すでに見えているメリットよりも、その「パルプンテ的なもの」に最も興味があるんです。
今日、どうしてこんなボンヤリした話をしているかというと、この瞬間を皆さんと共有したかったからです。
「ミュージカル『えんとつ町のプペル』をYouTubeで無料公開したら、こんなことになったよ〜。まさか、こうなるとはね〜」という時間を現在進行形で共有したかったからです。
そういうのって、同じ時代を生きたもの同士の特権じゃないですか。
なので、明日の無料公開はもちろんのこと、その後の動きも、注視していただけると嬉しいです。
ほんと、無料公開なんてやったら、どうなるんでしょうね?
すぐに何かが起きることはないと思いますが、どこかのタイミングで地雷のように爆発しそうな気もします。
まぁそんな感じで、「分からないもの」って面白いですよね。
これからも、世間の皆様から「何やってんだよ」と怒られながらも、分からないものに挑戦していきたいと思います。
皆様、明日(7月3日)の19時は、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルで待ち合わせましょう。
可能であれば、大きなテレビ画面で見ていただけると嬉しいです。
僕もチャットで参加しますので、一緒に「ワーワー」言いましょう。
よろしくお願いします。
====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
★iPhoneの場合 →画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合 →画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】 LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
\海外発行のカードが利用できるようになりました/
https://salon.jp/nishino
Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所
https://salon.jp/nishino
▼Instagram版はコチラ↓
https://nishino73.thebase.in/items/57388605