【西野亮廣】日本は人口が減ってるわりに、「リピートの設計」が甘すぎませんか?

2022年07月03日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2022年7月1日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

「いつまでプペルやっとんねんになるか?」を考えている

最近、少し「ん?」と思うことがあって、それは何かというと「いつまでプペルをやっとんねん」という批判です。
これに対しては、もしかすると僕の説明が足りてなかったのかもしれないなぁと思ってて、同じように疑問を持たれている方もいらっしゃるかもしれないので、あらためてご説明させていただくと…「いつまでやっとんねん」も何も、大前提として、僕らは10年後も20年後も50年後もやるつもりでいてて、「その為にどうすればイイのか?」という議論を毎日繰り返して、毎日手直しをしています。
ちなみに昨日も今日も明日も『えんとつ町のプペル』関連の制作がスケジュールに入っています。かれこれ10年ぐらいやっていますが、全然終わらないんです(笑)

6月にはニューヨーク・ブロードウェイでリーディング公演(※関係者向けのストーリーのお披露目会)が入っていて、そこに向けての準備もありました。
ブロードウェイでいうと、一つ確かなことは、何年もかけて予算を回収することが前提(ロングラン前提)なので、そもそも「いつまでやっとんねん作品」じゃないと、スタートラインに立てないんです。

めちゃくちゃ生々しい話をすると…1ヶ月で終わってしまうような作品は、要するに「お金の回収期間が1ヶ月しかない」ということなので、「出資する対象」にならない。
それだと、世界戦は始まらないんです。

これは「どっちが正しい」とかの話じゃなくて、「目的によって、当然打ち手が変わってくるよね」という話で、僕らは泣いても笑っても「エンタメで世界を取る」というゴールに向かって走っているので、それならそれで、世界戦のお作法で走らなきゃいけないんです。

なので、「どうすれば『いつまでやっとんねん作品になるか?』」を毎日考えています。
なので、「いつまでやっとんねん」という批判には違和感を覚えるわけですね。
雨が降ってきたから傘をさしたら、「なんで傘をさしとんねん!」とツッコミを入れられてる感じです。
「いや、雨が降ってきたから…」という(笑)

『えんとつ町のプペル』は「サプライズ禁止」

そんなこんなで、僕らは「ずっと愛され続ける為にはどうすればいいか?」「リピートしてもらう為にはどうすればいいか?」を考えるわけですが、その中で僕が『えんとつ町のプペル』でスタッフにかなり強めに出した号令が「サプライズ禁止」です。
『えんとつ町のプペル』って「サプライズ禁止」なんです。

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)

【西野亮廣】日本は人口が減ってるわりに、「リピートの設計」が甘すぎませんか?

https://goetheweb.jp/person/article/20220701-nishino_akihiro_49

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