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https://voicy.jp/channel/941/447227
アンラーニングって大切っ! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「死角を作らないようにする」というのが舞台の世界で最初に教わったことだった
今日は「学ぶのも大切だけど、忘れることも同じくらい大切だよね」みたいな話をしたいと思います。
まぁ、どこでも言われているような話なのですが、僕の切り口で、僕の実例を交えて。
「アンラーニング」というのは、これまで学んできた知識を捨てて、新しく学び直すことを指します。
これは同時に、これまで自分が頑張って獲得してきた知識の「古さ」を認める作業でもあるので、できない人は、なかなかできないんですね。
ですが、これだけ時代のルールがコロコロ変わっちゃうと、「5年前に通用したパンチが、今は一発も入らない」なんてことはザラにあるわけで、となってくると、5年前のパンチの打ち方は忘れなきゃいけないんですね。
とまぁ、これだけ言われても、あまりピンと来ないので、実例を交えてお話しすると、例えば舞台業界の話。
僕は大阪ミナミにある地下劇場から出てきた人間なんですけども、とにもかくにも、舞台の使い方を叩き込まれてきたんですね。
漫才師としては、「どういう角度でマイクの前に立って、どのタイミングで、身体を開くのか?」とか、そういった。
基本的に舞台というのは、どの席に座られているお客様からも見えるように作られます。
もちろん例外もありますが、基本的にはそうです。
なので、リハーサルの時には、スタッフさんに、客席の四隅に座っていただいて、「そこから、見えてますか?」みたいなチェックをするんです。
「今のシーン、見えませんでした!」みたいな感じでオフサイドフラッグのようなものを挙げていただく。
実際に旗を挙げるわけじゃないですよ(笑)
それを受けて、「じゃあ、コッチの席のお客様にも見えるように、少し角度を変えて、こういう風にしよう」と手直しして、全方位から見えるようにします。
この「死角を作らないようにする」というのが僕が舞台の世界で最初に教えていただいたことでした。
「オンライン配信チケット」という新たな選択肢によって生まれたニーズ
ただ、コロナがやってきて、「オンライン配信チケット」というのが、観劇の選択肢に入ってきました。
「観劇の選択肢」どころか、グッズとしても売られるようになってきたんです。
僕が東京でやったファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』では、出口のグッズ売り場で、今回のオンライン公演のチケットを販売していたんです。
「家に帰ってもう一回観よう」というニーズが生まれたんですね。
その時に、「オンライン配信チケット」がたくさん売れた方がいいわけじゃ無いですか?
となると、「オフライン」との違いがあった方がいい。
オフラインで見れなかったものが、オンラインで見れた方がいいですよね。
となってくると、そこから逆算して、舞台ではむしろ「死角」を作るようにしたんです。
というか、席によって、見えるものが若干違うようにしたんです。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のステージって、前っペリが台形状に出っぱっているんですけども、ステージを台形状にしちゃったら、基本、死角だらけなんです。
右側の席のお客さんが、左の方が見えないし、左側の席のお客さんが右の方が見えない。
だけど、そこで「見えない」という不満を生むのではなくて、右端の席のお客さんにしか見えないエンタメを挟んだり、左端の席のお客さんにしか見えないエンタメを挟んだりするんです。
すると、そこが特等席になるじゃないですか?
これ、シルクドソレイユが常設小屋でよくやる手口なんですけども、僕、ラスベガスで『ミスティア』というステージを観に行った時に、当日券で行ったから全然いい席が取れなくて、右端の壁際の席だったんです。
やっぱり、若干見にくかったんですね。
「ああ、見にくいなぁ」と思っていたら、僕のすぐ横で「ヤモリ人間」が壁をシュルシュルシュルって、はっていったんです。
こんなのこの席の人間しか見れないわけで、一気に特等席になったんです。
実は、「オンライン配信チケット」って、そういった死角がたくさんある方が、「オンラインで見よう」というニーズが生まれるので、言ってしまえば、よく売れるんです。
これは、僕がこの世界に入った時とは、まったく逆の「教え」なんですね。
舞台業界に限らず、今「アンラーニング」が求められている
「死角を作るな」と教わったのですが、今は「戦略的に死角を作れ」という感じです。
でも、この時、「死角を作るな」を守り続けてしまうと、オンライン対応ができないわけですから、ここはもしかすると、時と場合によっては忘れた方がいい「学び」かもしれません。
まぁ、一概には言えませんが。
こんな感じで、「学んだことが時代に合わなくなってきた」ということは舞台業界に限らず、どこにでもある話なので、一度、「アンラーニング(学び直し)」と向き合ってみてはいかがでしょうか?
今、各業界ですっごく求められていることだと思います。
というわけで、今日は『アンラーニングの重要性』というテーマでお話しさせていただきました。
『夢と金』西野亮廣
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