クリエイティブに必要なのは「締切」
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https://voicy.jp/channel/941/398277
お笑い、絵本、映画、ミュージカル…職を転々として気づいたこと | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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西野は「要領の良いヤツ」ではない。基本、失敗だらけだが…
今日は、とくに誰かの役に立つような話ではなくて、「決意表明」みたいな回になりそうなのですが…お時間あればお付き合いください。
まず、僕のキャリアをザックリとお話しさせていただきますと、19歳から「芸人」をやって、そのあと、25歳ぐらいから「絵本作家」をやって、30代後半に「映画」にチャレンジしました。
Voicyのリスナーさんならば、さすがにお気づきかもしれませんが、僕は実験(「仮説」と「検証」)が好きです。
そして、実験結果を確かめる為の努力であれば、何千時間でもやれます。
世間的には「要領の良いヤツ」「うまくやってるヤツ」みたいな見られ方をしていますが、全然そんなことなくて、基本、失敗だらけで、ただ「めげてない」だけ。
ただ「上手くいくまで続けているだけ」です。
実際、絵本作家として売れるまでに10年ほど、かかりました(笑)
普通の人なら、とっくに気持ちが折れているところだと思いますが、僕、メチャクチャしぶといんです。
「ならば、これはどうだ?」「それがダメなら、これでどうだ?」を延々繰り返します。
芸人を始める時も、絵本作家を始める時も、映画を作る時も…本当に分からないことだらけで、その業界の人達からは、「お前に何ができるの?」という感じで見られますし、上手くいったらいったで、今度は妬まれたり、石を投げられたりして、まぁ、どこに行っても大変です。
どこに行っても、居心地の良い場所なんて無いです。
それでも、知らないものを知りたくて、分からないことが分かるようになるのが好きで、皆さんを驚かせるのが好きなので、次から次へと挑戦を続けています。
そして、今はニューヨークに来て、ブロードウェイミュージカルに挑戦しています。
言葉も違うし、道徳観も違うし、ビジネスモデルも何もかも違って、くわえてコッチに来ると、「キングコング西野」なんて誰も知らないわけで、「42歳の新人」として走り回っています。
「新人」を繰り返す人生を選んで思うこと
きっと、最初の成功の延長線上を生きる道もあったと思うんです。
19歳で「芸人」としてデビューして、比較的すぐに売れて、そこで、いろんな信頼や関係を築けたのですが、あの日獲得した椅子を、より強固なものにする人生(選択肢)もあった。
それはそれで尊い生き方だと思いますが、僕はそれを選ばずに、次の場所に行っては「新人」を繰り返しています。
せっかく獲得した椅子を、城を手放して、両手で竹槍を握って、裸一貫で突っ込んでいっているので、「安定」なんかあるわけないです。
生々しい話をすると、「貯金」があったら守りに入っちゃうと思ったので、収入は「役員報酬(固定給)」にして、なるべく貯金が無い状態にしています。
なので、余計に安定なんてない。
そんな生き方を、かれこれ20年以上続けているのですが、実際に、その生き方をしてみて思うのは、「意外と面白い」ということです。
ほんと、上手くいかないことだらけで、難しいことだらけなんですけども、そういう「問題」が解けた時の気持ち良さは何にも変え難いものがあって、それもこれも、そもそも「解くべき問題」がないと生まれない。
一つの成功に根を張って、「解くべき問題」が少なくなる人生と、
新しい場所に行って、「解くべき問題」に囲まれる人生があると思うのですが、
なんか、後者の人生の方が精神衛生上、良さそうな気もしています。
この調子で話を続けると、「だから、チャレンジしようぜ」という月並みな結論になりそうで嫌なのですが、でも、やっぱり「チャレンジする人生」は、生活の安定は無いかもしれませんが、すっごい健康だということを実感していて……今日は、その報告です。
世間で叫ばれる「FIRE」。でも「宵越しの銭を持たない生き方」も、結構健康的ですよ
「あ。ここで結果を出さなきゃ、終わっちゃうんだ…」というのを、僕は昨日も、一昨日も経験しました。
時々、ふと我に返った時に、「お前、これまで散々頑張って、結果だってたくさん出してきたのに、なんで、終わるような場所にいるんだよ(ピンチを迎えているんだよ)」と思う時もあります。
世間では「FIRE」「FIRE」と叫ばれています。
Financial Independence, Retire Early(経済的自立)ですね。
それで言うと、僕、25〜6歳の時にはFIREできていたハズなんです。
オンラインサロンの売り上げを会社に入れずに個人に入れていたら、一生食えていけたハズなんですけど、それを全部やめて、今日も、たくさんの問題を抱えて、頭を抱えて、ピンチを迎えています。
でも、それぐらい追い込まれるからこそ走り出している自分もいて、また、「走っている時」というのは余計なことを考えなくて済むので、その人生も意外と悪くない。
この生き方は、他人に強要するものでもないので、僕からは「宵越しの銭を持たない生き方は、大変ですが、結構、健康的ですよ」とだけ。
キングコング西野が言うと、それなりに説得力があるでしょ(笑)
今、すっごく燃えています
昨日は、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨークのチームが集まって、今後の進め方の話などをしました。
そこで、また、たくさん宿題をいただいて、今、すっごく燃えています。
この挑戦がどこに着地するのか、面白半分で見届けていただけると嬉しいです。
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