【西野の結論】「小旅行」になる場所に拠点を構える

2026年08月13日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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物理的な距離よりも、心理的な距離 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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「経営者が最も多く住む東京」から心理的に近い場所

 
最近、少し興味深い現象が起きているので、共有しておきたいと思います。
 
結論から言うと、経営者の方々にお声がけした際、「渋谷」よりも「河口湖」の方が、集まりが良いのです。
 
自分で言っておきながら、この結果には、なんとなく納得しています。
 
たとえば、友人の経営者から「六本木に美味しい店を予約したから来てよ」と誘われても、僕はたぶん行きません。
 
ところが、「河口湖で面白いことを仕掛けようと思っているんだけど、一度、観に来てくれない?夜、飲もうよ」と誘われたら、適当な宿を取ってでも行きます。
 
その理由はいくつかあると思うのですが、まず、河口湖の場合、「息抜き」という意味が含まれる。
 
さらに、「東京から離れた場所で待ち合わせた方が、普段とは違う関係性を築けるのではないか」という期待もある。
 
仕事の話だけではなく、もう少し腹を割った付き合いができそうな気がする。
 
それらを加味して、「どうせ時間を使うのなら」と考えたとき、六本木よりも河口湖に軍配が上がっちゃうんです。
 
僕らの手元には、地理的な距離を表す「オーソドックスな地図」があり、目的地までの所要時間を表す「時間地図」がある。
 
そして、それとは別に、心理的な距離を表す、いわば「精神地図」のようなものがある。
 
「親戚がハワイに住んでいたら、ハワイが近くなる」みたいな話です。
 
物理的には遠く、時間的にも遠い。
 
それでも、心理的には「六本木」より「河口湖」の方が近い。
 
そういう場所が存在するのだと思っています。
 
もちろん、他にもそういう場所はあるでしょう。
 
ただ、僕が今注目しているのは、「経営者が最も多く住む東京」から心理的に近い場所です。
 
たとえば名古屋は、品川から新幹線に乗ればすぐに着きます。
 
物理的にも時間的にも、それほど遠くありません。
 
それでも、これまで「名古屋集合」が起こったためしがない。
 
あまり行く気になれない。
 
一方、沖縄は場所として非常に魅力的です。
 
ただ、「飛行機に乗る」という行為そのものの心理的コストが意外と高い。
 
さらに、天候による欠航リスクもある。
 
そうなると、継続的に人が集まる拠点として定着させるのは、少し難しくなります。
 
その点、河口湖は本当に絶妙な場所にあります。
 
東京から約100km。
車でおよそ1時間半。
 
「遠い」と判断する、ほんの少し手前にある。
 
この距離感が絶妙なんです。
 
 

「仕事をするには非日常的」で「旅行をするには近すぎる」

 
繰り返しますが、物理的にも時間的にも近けりゃイイって話じゃないんです。
 
たとえば、渋谷から吉祥寺なら、車で40分程度。
 
それでも、僕には吉祥寺の方が河口湖よりも遠く感じます。
 
ここからは、あくまで僕の仮説です。
 
おそらく僕らの脳は、「吉祥寺」を「仕事先」として分類し、「東京から河口湖へ行く」という行為を「旅行」として分類している。
 
そして河口湖は、「旅行先としては近い」という、ちょうどいい位置に収まっているのではないでしょうか。
 
つまり河口湖は、「仕事をするには非日常的で、旅行をするには近すぎる」という、絶妙な中間地点なのです。
 
これは、人が集まる場所を考えるうえで、かなり重要なポイントだと思っています。
 
僕は40代を「貿易の時代」と呼んでいます。
 
20代、30代で築いた資産を「どこで売るのか」。
そして、その資産を使って「誰と組むのか」。
 
40代は、そういう時代だと考えています。
 
だとすれば、ポテンシャルの高い人たちが自然と集まり、そこで新しい出会いや企画が生まれ、さらに次の人を呼び込んでいく。
 
そういう「集まりやすい場所」に拠点を構える方が、当然、可能性は広がります。
 
以前の僕は、日本において、その場所は「東京」だと思っていました。
 
でも、最近になって少し考えが変わりました。
 
東京よりも河口湖の方が、その条件を満たしている気がします。
 
「東京から近い」のではなく、「東京から心理的に近い」。
 
河口湖には、そんな不思議な距離感があります。
 
このラジオをお聴きの経営者の皆さん。
 
騙されたと思って、一度、河口湖まで遊びに来てください。
 
たぶん、実際に来てもらうと、「なるほど、そういうことか」と感じていただけると思います。
 
 

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