クリエイティブに必要なのは「締切」
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https://voicy.jp/channel/941/384781
「腕力で強引に成立させている人」は真似するな | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「真似」に関しては、どんどんやった方がいい
「真似ぶ」という言葉があるぐらい、「学び」というのは「真似」から始めるのが大切だと言われていますし、僕もそう思います。
僕自身の話をすると…、高校を卒業して19歳でこの世界に入った時に、本当に右も左も分からなくて、「ツッコミってどうやるんだろう?」と思っている間に大阪でたまたま売れちゃって、勢いそのまま20歳で『はねるのトびら』がスタートしたんです。
もういきなり番組 MCをやらなくちゃいけなかったんですね。
つまり、最短距離で成長しなきゃいけない環境におかれたんです。
その時、「高卒間もない田舎者が自分でアレコレ考えたところで、成長が間に合わないな」と思って、毎週ライブでご一緒させていただいていたフットボールアワーの後藤さんにベタ付きで、徹底的に真似させていただいたんです。
後藤さんがステージに出られる時は絶対に舞台袖に観に行って、当然、フットボールアワーさんの単独ライブも見学に行って、勇気を振り絞って「飲みに連れてってください!」と言って、飲みに連れていっていただいて、飲みの席の所作まで真似しました。
後藤さんは僕の6つ上で、20歳の頃の「6つ上」って今と違って、だいぶ上で、もうメチャクチャ怖かったんですけど、「後藤さんから盗めるものは全部盗もう」と思って、とにかくへバリ付いていました。
「自分のスタイル」を見つけたのは、それよりもずっと後ですが、後藤サンの真似から入っていなかったら、自分のスタイルに辿り着くのは、もっと後になっていたと思います。
自分がそんなスタートをきったもんだから、まわりの人を見るときも、ついつい、そういう目で見ちゃうのですが、やっぱりスタートから「自分オリジナル」でやっている人を見ると、「成長の遅さ(無駄の多さ)」が目についちゃいます。
Voicyでもよく言っていますが「お前が『斬新なアイデア』だと思っているソレは、すでに試されて、捨てられたヤツだよ」というアレです。
ウチの会社にも定期的に「インターン生」が来るのですが、やっぱり「自分独自のやり方」で爪痕を残そうとする子は、とにかく成長が遅くて、インターンにも期間がありますから、特に何もしないまま終わることが多いです。
一方で、伸びる子は「まずは徹底的にパクる」から始めて、そこから自分の能力と相談して、取捨選択して、自分のスタイルを確立していっています。
余談ですが、昔、タモリさんから聞いた話が面白くて…タモリさんって、33歳の頃とかに『お笑いスター誕生』という、「とんねるず」さんとかを輩出した大人気のオーディション番組の審査員を務められていたそうなんですが、タモリさんの芸能界デビューって30歳とかなんですね(笑)
なので、新人として審査されている「とんねるず」サンとかと、ほぼ同期なんです(笑)。
なんなら、審査される側として自分よりも先輩が全然出ていた。
デビュー3年目とかでお笑いコンクールの審査員をされていたそうで、言ってしまったら、自分だってまだ右も左も分からない時期じゃないですか?
なので、当時、どうやって、乗り切ったのかと訊いてみたら、「そんなの簡単だろ。審査員のモノマネをすりゃいいんだよ」というモノすごい答えが返ってきました。
「自分が何を言うか?」じゃなくて、「審査員なら何て言うか?」と考えたそうです。
これもこれで、すごいやり方ですよね。
「真似る場所」をキチンと選べ
とにもかくにも、「真似」ということに関しては、僕はメチャクチャ前向きに捉えているし、「皆も(とくに新人は)どんどんやった方がイイ」と思っているのですが、一つだけ気をつけておいた方がいいことがあります。
それは、「真似る場所をキチンと選べ」ということなんですけども、よく僕は「変化球を投げるな」という話をします。
そうすると「西野さんも投げるじゃないですか。そういうのを僕もやりたくて」と返って来るのですが、言葉を選ばずに言うと、元も子もないですが(でも本音です)「僕とキミを一緒にするな」なんです。
僕、160キロのストレートを投げれるんです。
「今から30秒後に武道館のステージに出て1時間半笑わし続けて」と言われたら、できるし、「経営者しかいない1万人の前で、経営者を納得させるような話を1時間半やって」と言われたらできるし、僕と海外に行ったことがある人なら目の当たりにされていると思いますが、「全く言語が通じない国に行って、そこにいる人達と秒で仲良くなって」と言われたら、それもできる。
「数万部売れるビジネス書を2日で書いてください」と言われたら書けるし、「今日から10年間毎日5000文字の記事を書いてください」と言われたら、それも簡単にできる。
ど真ん中ストレートを投げて、3球で仕留めることができます。
それはもう、努力量と、背負ってきた責任の重さと、くぐってきた修羅場の数が違うので。
だから、変化球を投げて、上手く決まらずに「3ボール」になっても、あまり問題じゃないんです。
それが分かっているから、僕は時々「これは死ぬかなぁ」という負債を買いに行くことがあるんです。
たとえば「旅客機」を買ったり。
負債の良いところって、「差別化」なんですね。
皆、怖くて、そんなものを持ちたがらないから、それを持ったら、皆と違う動きができる。
ただし、ソレは負債を資産にするだけの腕力がある場合です。
分かりやすいのが「ディズニーランド」なんて、ウォルト・ディズニー以外が始めていたら、負債以外の何物でもないじゃないですか?
ウチの母ちゃんが「ディズニーランド」なんか作っちゃったら、末代まで借金が残る。
腕力がある人って、そういう感じで「負債」を買いに行くことがあるのですが、そこは絶対に真似しちゃダメ。
変化球を投げて、3つとも外れて、「あとはど真ん中ストレートを投げるしかない」となった時に、コントロールも定まらない80キロぐらいの球しか投げれなかったら、終わりじゃないですか?
立て直せるだけの腕力(強引に成立させるだけの腕力)がないうちは、「すごい人がやっている派手なこと」だけは真似しない方が身の為だと思います。
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