僕らは何故、時代から遅れるのか?

2022年09月08日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/384191

僕らは何故、時代から遅れるのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/384191

 
 

NFTやオンラインサロンで感じる「話せる相手がいる」という嬉しさ

 
今、NFTをやっている人とか、あるいはオンラインサロンに入っている人の一番の支え・モチベーションになっているものって「話せる相手がいる」ということだと思います。
 
くれぐれもこれは「頭の良し悪し」の問題じゃなくて、興味関心の問題なので、知識マウントではありません。
 
僕なんかも昔っからそうなんですが、僕がその時、興味を持っていることって、世間のほとんどの人が興味ないんです。
 
一方で、僕は、世間の皆様が熱中している「タレントの不倫」だとか、そういったものには1ミリも興味が持てません。
 
会ったことが無いし、今後もおそらく会うこともない有名人がプライベートで何をしてようが、僕の人生には全く関係がないので、そこに時間を使おうとは思わないんですね。
 
やっぱり僕は、知らない文化を知りたいし、一度聞いただけでは理解できないものを、理解できるようになりたい。
 
たくさん勉強して、仮説・検証を繰り返して、まだ名前がついていないモノに名前をつけて、使い方が分からないものの「取り扱い説明書」を書いて、それで、皆が使えるようにするのが好きだったりします。
 
それこそ、ちょうどさっき観てたんですけど、僕が初めてYouTubeに動画をアップしたのって、今から13年前です。
 
1冊目の絵本を出した時の裏側密着映像ですね。


 
今、カジサックのスタッフとして頑張ってくれている山口トンボというのと2人でチマチマやってたんですけども、当時、芸人さんでYouTubeなんて誰もやってないから、トンボ以外の話し相手がいないんですね。
 
その5年後に、キングコングでYouTubeを始めるわけですが、まだまだ梶原君も当時はノリ気じゃなくて、「付き合いでやってます感」が出ている。
 
梶原君から「YouTubeをやろうと思うんやけど」と言われたのは、そこからさらに5年後。
 
つまり、トンボと2人でチマチマやってた時から数えると10年後に、カジサックが誕生したんですね。
 
ところが、カジサックがYouTubeを始める時の芸人さん達の反応は「なんで、YouTubeなんかやっとんねん」というもので、まだまだ一般化してなかったんです。
 
干支が一周するぐらい話し相手がいなかったんです。
 
それは「クラウドファンディング」にしても、「オンラインサロン」にしても、「プロセスエコノミー」にしてもそう。
 
世の中に浸透するまで、基本的には、ずっと話し相手がいないんです。
 
なので、オンラインサロンとか、NFTとかで出会った人に対しては「あ〜、話が通じる人がいたぁ〜!」という感動がある。
 
僕、以前、WinWinWiiinという番組に出させてもらった時に、ファンの方から「すっごく楽しそうにされてましたね」と言われたんですけど、理由は一つで、その現場に、いつも使っている言語で話せる人がいたからです。
 
海外の山奥で日本人に出会った時のような嬉しさがあった。
 
個人的には「話せる人が多い世界の方が嬉しい」というのがあります。
 
が、僕個人の気持ちを差っ引いても、たとえばYouTubeという選択肢は13年前からあった方がいいし、クラウドファンディングという選択肢は12年前からあった方がいいし、オンラインサロンという選択肢は6年前からあった方がいい。
 
 

新しいことを説明する時は、絶対に時間がかかる

 
「貧しさ」とは「選択肢が無くなる」ということだと思うんですけど、人生を豊かにしたいなら、ある程度の選択肢は持っておいた方がいいじゃないですか?
 
だけど、いつも思うのは「新しいこと(選択肢)」を説明する時って、踏まえておかなきゃいけない知識とかがあるので、絶対に時間がかかるんです。
 
「ジャンケン」を知らない人に、「叩いて、かぶって、ジャンケンポン」を説明するのって、メチャクチャ時間がかかるじゃないですか?
 
で、大体の場合は説明している途中で、「それ、何が面白いの?」とか言われる。
 
「なんで、わざわざ頭を叩かれなきゃいけないの?」とか、「何の役に立つの?」とか。
 
「一回、最後まで話を聞いて、一回やってみて、それから判断して」と思うでしょ?
 
15年前にタイムスリップして、その時代の人に「TikTok」の魅力をプレゼンしてみてください。
 
絶対に相手にされないし、一度「TikTokで食ってます」と言おうものなら、「詐欺師!」とか「宗教!」と石を投げられます。
 
説明の途中で「オチ」や「エンタメ性」を求められるんですけど、説明している側の本音をいうと「回収を焦るな!」です。
 
「『叩いて、かぶって、ジャンケンポン』や『TikTok』を一旦インストールすれば、『笑い』や『エンタメ』なんて、今の数万倍生まれるから!ここは一旦、説明を聞こう!」というのが、説明する側の本音です。
 
でも、たとえばテレビの場合だと、説明が長いと、チャンネルをコロコロ変えられてしまうわけで、「目先の利益を取りにいかなきゃいけない」という構造上の問題がある。
 
「30秒で、20秒で、あるいは10秒で完結するモノ」が求められてしまう。
  
 

今週土曜日(9月10日)YouTubeで『西野と学ぶNFT』を配信します!

 
話を整理します。
 
「僕らは、どうやって順位を落としていくのか?」「どの順番で、未来を遅らせていくのか?」…ここを共有しておいた方が良いと思っています。
 
まず第一に、英語記事が読めない時点で時代の先頭集団からは遅れる。
 
お友達の尾原さんとか、けんすうサンとかが、「これ、面白いっすよ」と送ってくる記事って、だいたい英語なんです。
 
テクノロジー系は特に。
 
今、Google翻訳だってあるし、英語が苦手な人でも英語を読む方法はいくらでもあるじゃないですか?
 
そんな中「英語アレルギー」を発動させてしまったら、この情報を取りこぼすわけですから、まずは先頭集団から遅れる。
 
実は、次(二つ目)が重要だと思っていて、長文・長尺の動画をシャットアウトしてしまう人は、第二集団からも遅れる。
 
これが今日の話ですね。
 
新しいモノの説明って必ず時間がかかるので。
 
で、第三集団が「短いメディア」でのみ情報を取得する人。
 
特に新しいことはしないが、目先の取り分が一番大きいのはココ。
 
これに関しては、どのポジションにつくのが正解とかはないと思うんだけど、なんとなく、このあたりのことは理解しておいた方がいいかも知れません。
 
今週土曜日(9月10日)に、YouTubeで『西野と学ぶNFT』という番組が配信されるんですけども、無料版が30分ぐらいで、そのあと有料版が1時間ぐらい。
 
合計1時間半のガッツリ本気番組なんですが、こちらは「第二集団」に向けた番組になります。
 
お楽しみに。

 
 
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