クリエイティブに必要なのは「締切」
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Spotifyが音声クリエイターの支援に1億円! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は、『Spotify、音声コンテンツクリエイターへの支援に総額1億円』というテーマでお話ししたいと思います。
久しぶりにニュースを取り扱う回ですが、時事ネタというよりも、「これを、どう捉えるか?」ということを掘り下げていく回にしたいと思います。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』チケット残り僅か!
2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。
いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
チケットをお求めの方は、ローチケで、「キングコング」と検索してください。
チケットは「残り僅か」となっております。
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=621218
キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非、ゲットしてみてください。
お知らせ!「elu」で『えんとつ町のプペル』弾き語り動画販売中!
そして、もう一点です。
「elu(える)」というデジタルデータを販売できるサービスがあるのですが、この「elu」の中で、僕が働いている「CHIMNEY TOWN」という会社の公式アカウントができまして、まずは、それをフォローしていただきたいのと、その公式アカウントの中で、私、キングコング西野が新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の千秋楽の舞台セットで『えんとつ町のプペル』を弾き語りしている誰得動画が500円で販売されているんです。
ギターも下手だし、音痴だし、死にたくてたまらないのですが、なんで、こんなことをしているかというと……この動画の売り上げを、全額、新型コロナウイルスの影響で千秋楽が公演中止となった新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の実行委員会にお渡しする為です。
公演中止のチケットの払い戻しの負担って、本当にバカにならなくて、それによって、誰かが痛みを背負うのは嫌なので、懸命にボランティア活動をしております。
是非、西野のダミ声と、チューニングがバグったギターによる『えんとつ町のプペル』を騙されて購入してみてください。
「elu」の中の「CHIMNEY TOWN」のアカウントで販売されております。
必死で辿りついてください。
よろしくお願いします。
「Spotify」のクリエイター・サポート・プログラムで僕が引っ掛かったこと
そんなこんなで本題です。
今日は、『Spotify、音声コンテンツクリエイターへの支援に総額1億円』というテーマでお話ししたいと思います。
昨日、少し面白いニュースがありました。
世界最大規模のストリーミングサービス「Spotify」が、次世代を担う“国内”音声コンテンツクリエイターの支援を目的に、1億円を用意して、クリエイターのサポートを強化することを発表したんです。
もう少し詳しくお伝えすると、音声配信プラットフォームで5000人以上のリスナーあるいは、ソーシャルメディアで5000人以上のフォロワーを持つクリエイターや、法人利用者などがサポート対象に入るそうで、対象クリエイターの番組に月額3万円から100万円までの制作支援金を提供されるそうです。
もう少し雑にお伝えすると、「ウチで音声配信してくれたら、お金あげますよ」という発表ですね。
このニュースから確実に分かるのは「音声畑が盛り上がってきている」ということですね。
数年前から「次は音声だ」と言われていましたが、いよいよ時代の針が合ってきた感がありますね。
このあたりの話も詳しくお聞きしたいので、次々回の『スナック西野』のゲストは、2度目の登場となりますVoicy代表の緒方さんです。
ちなみに、今週の『スナック西野』のゲストは、D Jザウルスと歌舞伎で大活躍のダイノジさんでございます。
話を戻します。
いよいよ音声が盛り上がってきているのは間違いなくて、今回の発表で「俺もやってみよう」と思った人が増えて、また更に加速していくと思うのですが、「音声メディアの盛り上がり」の話は一旦おいておいて、ここからは「今回のSpotifyさんの試みをどう捉えるか?」ということに軸足を置いて話したいと思います。
今回のSpotifyさんの企画は『クリエイター・サポート・プログラム』と呼ぶらしいのですが、ここでサポートを受けるには、申請を出さなきゃいけないんですね。
で、その「申請フォーム」を見ていくと、「番組タイトル」とか「番組概要」とか「想定リスナー層」とかを埋める蘭があるのですが、それらを埋めた後に、最後の最後に「クリエイター・サポート・プログラムの対象クリエイターに選出され、諸条件にご納得頂けた場合、番組がSpotify独占配信となることに同意しますか?」とあるんです。
これ、僕が調べた限りでは、公にリリースされた一次情報には出ていないんです。
申請フォームの最後に、「Spotify独占配信となることに同意しますか?」とチョコっとあるんです。
Spotifyさんからすると、「お金を出しているんだから当たり前でしょ」というところだと思うのですが、僕は、ぶっちゃけ、ここにメチャクチャ引っ掛かりました。
「権利」を売るには安すぎる
というのも、僕、Voicyで喋った内容をYouTubeで流していたり、あとは、文字起こしして、Facebookやnoteやブログにアップしているんですね。
Voicyで喋れば、その他、4つのチャンネルで、その内容が届けられるんです。
時々、Voicyで喋ったことが、ブログになり、それが幻冬社のゲーテ(オンライン)の連載にそのまま使われたりしています。
2次利用どころか、3次利用です。
「だから、やっている」というところがあるんですね。
僕、友達がNetflixで独占配信しているのですが、世界に届けられる一方で、一度「Netflixの持ち物」になってしまうと、その作品を使ってアレやコレやができないから、すぐに次の新作を作らなきゃいけなくなって、活動が自転車操業的になっちゃう…と嘆いていました。
デジタルの世界線になると、「日々の活動をどれだけ自分の資産にしていくか?」「自分の発信の原盤権をいかにして自分で持っておくか?」というのがメチャクチャ重要になってくると思うのですが、それらがプラットフォーム側に完全に渡ってしまうというのであれば、ぶっちゃけ僕は「月額3万円〜100万円」は安すぎると思いました。
あまり水をさすようなことは言いたくないですが、「独占配信じゃなけりゃ納得できる金額」だと思いました。
ただ、議論すべきは、「この企画が通っている」ということは「需要がある」「需要が見込める」ということだと思うんですね。
「月に3万円もらえるのであれば、独占配信でやります!」という人がいる。
僕は先ほども申し上げたとおり、現代は「活動を資産化していくゲーム」だと思っているので、個人プレイヤーが「ギャラをいただいた代わりに、そのデータの権利を他人に渡し続ける」というのが、あまり理解できないんです。
「権利を安く見積もりすぎじゃね?」と思っているんです。
アントニオ猪木さん風に言うと、今って、「権利があれば何でもできる」という時代じゃないですか。
ウチの会社なんて、ずっと身銭を切って、身体を張って、「権利」を握り続けています(笑)
だから、グッズ展開もスムーズに進められるし、ライブのアーカイブを未来永劫販売し続けることができる。
昔は大手メディアじゃないとアーカイブを販売する方法がなかったから、個人が権利を持ったところでどうしようもなくて、だから「権利はいいから、お金ちょうだい」という話になったんだけど、今は違いますよね。
このあたりの、「お金」や「権利」の重要度の変化は、もう少し敏感になってもいいのかなぁと思って、今日は、こんな話をさせていただきました。
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
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