詐欺師と会った感想
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
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日本人は世界で最も他人を信用しない | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は「「日本人は世界で最も他人を信用しない」という結果が出た」というテーマでお話ししたいと思います。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』チケット残り僅か!
2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。
いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
チケットをお求めの方は、ローチケで、「キングコング」と検索してください。
チケットは「残り僅か」となっております。
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=621218
キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非、ゲットしてみてください。
お知らせ!『えんとつ町のプペル』弾き語り動画「elu」にて販売中!
そして、もう一点です。
「elu(える)」というデジタルデータを販売できるサービスがあるのですが、この「elu」の中で、僕が働いている「CHIMNEY TOWN」という会社の公式アカウントができまして、まずは、それをフォローしていただきたいのと、その公式アカウントの中で、私、キングコング西野が新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の千秋楽の舞台セットで『えんとつ町のプペル』を弾き語りしている誰得動画が500円で販売されているんです。
ギターも下手だし、音痴だし、死にたくてたまらないのですが、なんで、こんなことをしているかというと……この動画の売り上げを、全額、新型コロナウイルスの影響で千秋楽が公演中止となった新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の実行委員会にお渡しする為です。
公演中止のチケットの払い戻しの負担って、本当にバカにならなくて、それによって、誰かが痛みを背負うのは嫌なので、懸命にボランティア活動をしております。
舞台文化を守りたい方は、是非、西野のダミ声と、チューニングがバグったギターによる『えんとつ町のプペル』を騙されて購入してみてください。
「elu」の中の「CHIMNEY TOWN」のアカウントで販売されております。
必死で辿りついてください。
よろしくお願いします。
日本人は、世界で一番、他人を助けない人種らしい
そんなこんなで本題です。
今日は「「日本人は世界で最も他人を信用しない」という結果が出た」というテーマでお話ししたいと思います。
イギリスのチャリティーズ・エイド・ファンデーションという団体が毎年、「見知らぬ人を助けたか?」「寄付をしたか?」「ボランティアの時間を使ったか?」という3項目で『人助けに関する国際ランキング』なるものを発表していて、日本は2019年のランキングで、126カ国中107位という不名誉な結果になり、なんと最新の2021年のランキングでは、堂々の最下位になったそうです。
僕たち日本人は、世界で一番、他人を助けない人種らしいです。
ま、確かに、日本人が、困っている人に対して「見て見ぬフリ」をするシーンって、時々、見かけるし、自分も「見て見ぬフリ」をしてしまうことがあるけれど、でも、日本に住んでいたら、全員がそうだから、それが当たり前で、それが世界基準(人間とはそういうもの)として捉えてしまいそうになるのですが、どっこい、国や地域によって全然違うんです。
スラム街の子は、手に入れた富をシェアする
僕、オンラインサロンをやっているのですが、このサロンの売り上げを僕は1円も受け取っていないんですね。
何に使っているかというと、エンタメ投資だったり、サロンメンバーさんの支援だったり、
場合によっては被災地支援だったり、そして、国内外の子供達に支援に使っています。
誤解を生むといけないので一応言っておくと、そういった活動を運営してくれているスタッフさんのお給料にも回されています。
その中で、(コロナ前は)よくフィリピンのトンド地区という「東洋最大のスラム街」に行って、いろいろやらせていただいていたのですが、そこに住む人達とずっといてると、日本人とはコミュニティーの考え方が根本から違うことが見えてくるんです。
トンド地区に行くときは、友達がやっている美容室のNORAさんとか、友達がやっているメガネ屋のOWNDAYSさんとかと一緒に行くんですけど、それぞれ、自分達がやれることをやるんです。
スラム街の子供達に絵本をプレゼントしたり、髪の毛を切ってあげたり、メガネをプレゼントしたり、あとは皆で一緒に『ジョリビー』を食べたり。
そんなことをしていると、まるでスタッフのように働いてくれる子達が出てきて、僕、コッソリとお駄賃をあげたんです。
500円ぐらいです。
500円なので、200ペソとかかな?
その子は、「いいすんか?」みたいな感じで、遠慮なく受け取って、メチャクチャ喜んでくれて、そして一目散に、売店に向かうんです。
スラム街にも、道路脇にキヨスクみたいなのがあるんです。
僕らでいうところのコンビニです。
そこで、その子は200ペソを全額使って、ありったけのおやつを買うんですけど、買ったおやつを、まわりにいる皆にプレゼントして、そして、僕にもプレゼントしてくれたんです。
結果、自分の取り分はほんの少しです。
僕たち日本人は、この発想にはなかなかならないですよね。
食べるものに困っていたら、溜め込んじゃうじゃないですか?
でも、彼らは違って、手に入れた富をシェアするんです。
日本人なら、「損じゃん」と思っちゃうところですが、彼らは「得じゃん」と考える。
「ここで助けたら、今度、自分が困った時に助けてもらえるから」という考え方です。
要するに、他人を信用してるんですね。
手元にある富が無くなったところで、それは巡り巡って、また返ってくるから「富が減った」とは考えない。
でも、日本だと、誰かに与えても、返ってくるかどうか分からないから与えない。
なので、「全部自己責任でいきましょう」みたいなノリになっちゃう。
「自己責任」は効率が悪い
僕は、絵本とか、映画とか、ミュージカルとか、歌舞伎とか、いろんなプロジェクトをやらせてもらっていて、そこには、いろんな文化・コミュニティーがあるのですが、一つ共通して言えることは、「自己責任」は効率悪いんです。
一人一人が、全部のことをチョットずつやらなくちゃいけない世界線なので、突き抜けない。
自己責任の世界線では、「俺、マンモス狩ってくるから、お前、村を守っておいて」みたいなことができないんです。
「村も守らなきゃいけないし、肉も取りに行かなきゃいけない」となると、遠出できないんですね。
そうすると、「マンモスを狩るのがメチャクチャ得意な人に、野ウサギを狩ってもらいつつ、農作業もやらせる」みたいなメチャクチャ無駄の多い動きをしてもらうことになる。
「シェア」とか「分業制」とかって、本質的には同じで、「今、俺がここはやっとくから、あとで困った時に助けてね」だと思うんですね。
その光景は、フィリピンのスラム街でも見られたし、自分達が小学校を作ったラオスという国の山奥の「ララ村」というところでも見られました。
「富をシェアする」には、まずは他人を信用しなくちゃいけないわけですが、その「まずは他人を信用する」というのが彼らの生存戦略なんだと思います。
ただ、こういう話をすると、「でも、『まずは他人を信用する』でまわっているトンド地区や、ラオスの村は、貧しいじゃないか」というツッコミが飛んでくるのですが、たしかに「側」を見ていると、おっしゃる通りなのですが、そこで暮らしている子供達の目とかを見ていると、日本の子達よりも全然輝いていて、毎度、「あれ? 豊かさってなんだっけ?」と考えさせられます。
人を信用するのか、信用しないのか。
日本が良いのか、フィリピンのスラム街が良いのか。
その是非はさておき、そういう価値観や、価値観の違いがあることは知っておいた方がいいなぁと思って今日はこんな話をさせていただきました。
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