アイデアが出てこない原因と、いくつかの解決方法

2021年12月29日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/256037

アイデアが出てこない原因と、いくつかの解決方法 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/256037

さて。
 
今日は「アイデアが出てこない原因と、いくつかの解決方法」というテーマでお話ししたいと思います。
 
どちらかというと、クリエイターさんや経営者さんや個人事業主さんよりの話になると思いますが、まぁまぁ、それ以外の人にも関係ある話かなぁと思います。
 
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!お正月は『プペル ~天明の護美人間~』を新橋演舞場で

 
来年1月3日〜20日に、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』があります。

プペル~天明の護美人間~|新橋演舞場|歌舞伎美人

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/737


https://l-tike.com/play/mevent/?mid=610331
 
今はもう新橋演舞場にセットが建て込まれて、昨日、照明が作られていましたが、
なんか、すんごいことになってます。
 
ラストシーンとか、ちょっとヤバイです。

舞台なので、基本的には次が無いと思っておいていただいて、この機会をお見逃しなくです。
 
「また、やってください」で、できるものでは無いので。
 
是非、お正月は新橋演舞場にお越しください。
 
チケットは、ローチケ、ぴあ、イープラスで絶賛発売中です。
C席はすでに全日程完売になっております。ご容赦ください。
 
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』オフィシャル先行チケット発売中

 
そして、もう一点。
 
2022年2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
先月の「サーカス」のような、「為になる話」は一才ございません。
 
武道館で、フリートークで、ただただ笑わせる…というストロングスタイルです(笑)
 
今は「オフィシャル先行」という形ですが、チケットはローチケで、「キングコング」と検索すれば出てくるようになっています。
 
https://l-tike.com/st1/220228-kbtk/sitetop
 
あと、ご家族など、3名以上で観に来られるという方は、ローチケだとコロナ禍のシステム上、「2席」までしか買えないので、「CHIMNEYTOWN BASE」で検索してみてください。
 
3名以上の「ファミリーシート」をご用意させてもらっています。
 
注意点としましては、チケットをご購入する際、必ず、3枚(3席)以上をご購入ください。
2席以下だと、ローチケで買った方が何かとお得なので。
 
宜しくお願いします。

 
 

「思いつかない原因」ツートップは・・・

 
そんなこんなで本題です。
 
今日は「アイデアが出てこない原因と、いくつかの解決方法」というテーマでお話ししたいと思います。
 
僕が働いているCHIMNEY TOWNという会社は、絵本を作ったり、映画を作ったり、ミュージカルを作ったり、歌舞伎を作ったり、あとは武道館イベントや、国内外で個展を仕掛けたりしていて、そういったエンタメが真ん中にあって、そこからコーヒー屋さんや、グッズ開発&販売や、企業コンサルや、レンタル会議室の運営といった事業を横展開しています。
 
この会社における僕の役割は何かというと、基本的には「新作を作る」です。
 
それ以外にも、作品を届ける作業をしたり、コンサルをしたりもしていますが、基本的には、「新作を作る」というのが僕のメインの仕事です。
 
「新作を作る」って、もう少し日常的な言葉に置き換えると、「思いつく」ということなんです。
 
要するに「思いつく」のが僕の仕事なんですが、「思いつく」って難しくて、自分の意思とは裏腹に「思いつかない」ということがあるじゃないですか?
 
たとえば、「おむすびを作る」の反対は「おむすびを作らない」ですが、おむすびを作らないのは自分の意思じゃないですか?
 
ただ、「思いつかない」は自分の意思じゃないんですね。
自分的には思いつきたいのに、思いつかないんです。
 
でも、僕の場合は思いつかなかったら、存在価値が無いんです。
 
どれだけ頑張ろうが、「思いつきませんでした」となったら、ギャラはゼロ円なんです。
 
なので、「思いつかない」をできるだけ回避しなきゃいけない。
 
その時に大切なのは、「ああ、思いつかない。畜生!」と嘆くのではなくて、「なぜ、思いつかないのか?」を言語化することだと思います。
 
で、長いことやっていると、「思いつかない原因」にはパターンがあることが見えてくるのですが、僕の中での「思いつかない原因」のツートップは、「情報が少ない」と「タイトルに縛られている」です。
 
 

解決方法1「追加で情報を収集する」

 
順に説明すると、「情報が少ない」というのは、もう、ホント、読んで字の如く、そのまま
 
「アイデアを生み出す」というのは、厳密にいうと「0→1」の作業ではなくて、「ある情報」と「ある情報」の編集作業なんですね。
 
たとえば、スマホというのは、「携帯電話」という情報と、「パソコン」という情報を掛け合わせたもので、「携帯電話」を知らなかったら、あるいは「パソコン」を知らなかったら、スマホなんて思いつかないわけじゃないですか?
 
よく大学生とかが「やりたいことがない」とか言ってますけど、そんなの当たり前の話で、「学校」という「情報が固定化された場所」に両足を突っ込んでいたら、編集作業の前に、編集素材が無いわけだから、思いつくハズ(やりたいことが見つかるハズ)が無いんですね。
 
「やりたいこと」が空から降ってくると思っていたら大間違いで、まずはその場から移動して、できるだけ情報を呑み込まないと、編集作業が始められない。
 
…そういう風に考えるといいと思います。
 
なので、アイデアが出てこない時というのは、「持ち合わせている情報を全パターン掛け合わせてみたけど、化学反応が起きなかった」と結論すればいい。
 
つまり、アイデアが出てこない時の解決方法の一つは「追加で情報を収集する」ですね。

 

解決方法2「タイトルを変える」

 
もう一点。
 
アイデアが出てこない時の原因の一つに、「タイトルに縛られている」というのが僕の中では結構あって…、ここでいう「タイトル」というのは、作品名だったり、イベント名だったり、社名だったりのことです。
 
で、タイトルというのは、言い換えると、「ルール」とか「制約」とか「環境」なんですね。
 
たとえば「プペル」というタイトルと、「えんとつ町のプペル」というタイトルでは、想像の幅が全然違って、「プペル」だったら、海の物語でもいいし、森の物語でもいい。
 
だけど、「えんとつ町のプペル」だったら、「えんとつ町」という、いわゆる箱庭の中で物語を考えなきゃいけなくなる。
 
制限がキツくなるんですね。
 
ただ、こと「アイデアを出す」という時に、制限が緩い方がいいのか、キツい方がいいのか?」は微妙なところで、たとえば、鳥なんかは「飛ばなきゃいけない」という制限(環境)があったから、羽が生えたわけじゃなうですか?
 
「べつに飛ばなくてもいいっすよ」という環境だと、羽は生えないですよね。
 
みたいな感じで、キツい制限がアイデアを生んでくれることもあれば、「制限がキツすぎて生まれない」ということもある。
 
なので、アイデアが出てこない時というのは、「制限を変える」というのが一つの手で、つまるところ「タイトルを変える」ですね。
 
僕は今、新作絵本を作っているのですが、元々の仮タイトルが「夢幻鉄道」だったんですけど、最近、これもまだ仮ですが「眠りの国のトラム」に変更になったんですね。
 
そうした瞬間に面白いのが、主人公の年齢設定が変わって、主人公が「新社会人」から「小学生」になったんです。
 
「主人公の設定が『作品タイトル』に引っ張られていた」という話です。
 
もし、この先、アイデアが出てこなかった時は、今日お話しした二つを試してみてください。
 

 
 
 
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