AIを恐れすぎている人

2026年06月24日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7948843

AIを触ったことがない人ほど、AIの能力を過大評価している説 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7948843

 
 

ひとつの問題提起として意味のある取り組みになった

 
先日、CHIMNEY TOWNの最新プロジェクト(最新作と言っていいのかもしれません)のテスト映像の予告編をSNSで公開させていただきました。
 
この映像はフルAIで制作したものなのですが、予想を上回る反響をいただきました。
 
興味深かったのは、その反応の中に、いわゆる「AI批判」がほとんど見られなかったことです。
 
以前、『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア』でAI作品を発表した際にも感じたことですが、ここ1~2年続いてきた「AIはクリエイターの敵だ」「AIは創作を壊す」といった論調は、少なくとも以前ほど単純なものではなくなっているように見えます。
 
正直なところ、僕らのようなクリエイティブを生業とするチームが、正面からAI作品を発表すれば、一定の摩擦や反発は避けられないと思っていました。
 
ところが実際に寄せられた反応は、「賛成か反対かを決める前に、一度ちゃんと議論した方がいいよね」というものが大半でした。
 
これは、とても健全な変化だと思います。
 
SNSで公開したことで、多くの企業やクリエイターの方々から協業のご相談をいただきましたし、それと同時に、まったく利害関係のない方々から率直な意見を集めることもできました。
 
CHIMNEY TOWNとしては、ひとつの問題提起として意味のある取り組みになったと感じています。
 
 

AIを知らないからこそ、「AIは万能である」という誤解が生まれる

 
そんな中で、「なるほど」と思わされたことがありました。
 
僕らが日々向き合っているのは映像生成AIなので、プログラミングなど他の領域では事情が異なる部分もあるかもしれません。
 
ただ、おそらく本質的な構造は共通していると思います。
 
それは何かというと…
 
「AIは人間の仕事を奪う」「AI反対」と強く主張しているクリエイターの中には、そもそもAIをほとんど触っていない人が少なくない、ということ。
 
もちろん例外はあります。
 
しかし多くの場合、実際にAIを使い込んでいる人よりも、AIを使っていない人の方が、AIを過大評価して、必要以上に恐れている。
 
AIを知らないからこそ、「AIは万能である」という誤解が生まれる。
 
最新のAIに対して、
「プロンプトを入力すれば理想の映像が出てくる」「言葉を打ち込めば理想の音楽が完成する」
といったイメージを抱いてしまう。
 
現場はまったくそんな世界ではありません。
 
AI映像の制作現場には、明確なコストがあります。
 
時間的コストもありますし、試行錯誤のコストもあります。
 
演出設計も必要ですし、編集も必要です。
 
何より、「何を作るのか」を決める創造的な判断が必要ですし、それより何より「誰が作るか」という、人間無しでは語れない超属人的な価値が求められる。
 
AIに触れば触るほど、「AIが勝手に作品を作ってくれる」という幻想は崩れていきます。
 
 

AIを道具として理解した人間による創造が終わることはない

 
先日もお伝えしましたが、AIを扱っている僕らが現時点で辿り着いている結論があります。
 
それは、
「人間の創造が終わることはない」
ということです。
 
ただし、この言葉には重要な注釈が付きます。
「AIを道具として理解した人間による創造が終わることはない」
です。
 
歴史を振り返れば、新しい道具が登場するたびに、「これで人間の仕事は終わる」と言われてきました。
 
カメラが登場した時も、コンピューターが普及した時も、インターネットが広がった時も同じです。
 
映像の分野ではCGが出てきた時も今日のような議論があったそうです。
 
しかし実際に消えたのは「創造」ではなく、「古い道具だけに依存した仕事」でした。
 
AIもおそらく同じです。
 
これから淘汰されるのは、人間の創造ではありません。
 
AIを理解しようとしない人間の創造です。
 
だからこそ、クリエイターの権利を守りたいのであれば、なおさらAIを触るべきだと思います。
 
AIの得意領域を知り、人間にしか担えない領域を探る。
 
その境界線を自分の手で確かめた人だけが、次の時代の創作環境を設計できるのだと思います。
 
今、来年発売のCHIMNEY TOWNのカレンダーを描いているのですが、こちらは鉛筆とボールペンだけで描いています。
 
そのイラストには「筆圧」があり、「ブレ」があり、そして、鉛筆を走らせた時間を想像することができる。
 
これが、人間に残される仕事の1つです。
 
 
【お知らせ】
 
6月28日(日)に東京国際フォーラムで『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の応援上映会があります。
 
こちらは「シングルファミリー」と「子だくさんファミリー」の子供達を無料で招待させていただいています。
 
是非、ご参加ください。
 
チケットはコチラから↓
https://chimney-ticket.jp/event/group/4e1f7249-7eb4-4b54-9995-3d16229473eb/4e060f91-376f-4fa0-8ab8-1b65833448fc
 
 

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CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!  
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
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