西野亮廣の特別授業!――VIP席として「最前列」を用意している人、それ大間違いです!
VIPはコアファンでは無い
2023年の春に『夢と金』という本を出させていただきまして、ありがたいことに楽天とオリコンの両方でヒジネス書年間ランキング1位を獲得するという売れっ子作家をやらせていただきました。
まだ読んでいない方がいらっしゃったら、絶対に読んでください。
大袈裟に言ってるわけではなくて、本当に、日本の教科書に載せなきゃいけないレベルのことを書いています。
『夢と金』をキッカケに一気に広まった文化でいうと、「VIP戦略」だと思うのですが、それこそ『夢と金』を出版する前、プペル歌舞伎で「VIP席」を設けた時に「銭ゲバだ~」と騒いでいた連中も、今はこぞって自身のイベントに「VIP席」を設けていたりするのですが、上辺だけ真似をしてしまっているから、西野調べでは世のVIP戦略の8割は、ものの見事に空回っています。
というわけで今日は「【教えて!西野先生!】VIPの対応って、どうすりゃいいの?」をお届けしたいと思います。
まず、イベントの「VIP席」の作り方から御説明させていただきますと、これは『夢と金』にも書いたのですが、多くのイベント主催者は「VIP席」を客席の最前列に構えるのですが、これは間違いです。
間違っちゃいけないのは、「VIPはコアファンでは無い」ということ。
コアファンというのは、「一秒でも長く、1ミリでも近くで推しメンの姿を見たい人」のことです。
当然、そのコアファンに用意する席は最前列が望ましくて、ただその席の名前は「VIP席」ではなくて「SS席」です。
VIPというのは、どういう人かというと「応援はしているけど、熱狂はしていない人」で、中には「自分の次の仕事に繋げることを目的としている人」もいます。
「今後ともご贔屓に」という感じで、「お付き合い」で来られる方や、あるいは、VIP同士の横の繋がりを作りに来られる方(つまりイベント会場を社交場として使われる方)もいらっしゃいます。
家族で観に来られる上場企業の社長さんもいらっしゃるでしょう。
こういった方々は、一緒に来られた方とのコミュニケーションに重きを置いていたり、あとは、忙しい方々ですから仕事で途中抜けしなきゃいけなかったりします。
となってくると、身動きをとることができない(ステージを観ること以外何もできない)最前列の席というのは、こういった方々にとっては窮屈で仕方ないんです。
(続きはこちらから【連載『革命のファンファーレ』から『夢と金』】)
西野亮廣の特別授業!――VIP席として「最前列」を用意している人、それ大間違いです!
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