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ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の本読み稽古がありまして…
「時間はかかるけど、一生懸命やってみるもんだな」と思った話です。
昨日、来年の夏におこなうファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(KAAT 神奈川芸術劇場)の本読み稽古(ワークショップ?)がありました。
演出の光夫さんの提案でおこなわれた本読み稽古ですが、脚本を書く人間として、可能なかぎり「あて書き」をしたいし、こうして最初から最後まで通してみると「あ。このシーンはカットだな」とか「このシーンはもう少し膨らませた方がいいな」という気付きを貰えるので、公演の11ヶ月前のこの段階で本読み稽古をやれるのは本当にありがたい話で…昨日は本読み稽古をしながらメモが止まりませんでした。
本読み稽古終わりは皆でCHIMNEY TOWNのオフィスに移動して「交流会」がありまして、そこで、素の(演じていない)俳優さんに触れることができて、理念を共有することができて、チームとしても強くなったし、たくさんのヒントをいただきました。
このあたりは、密着ドキュメンタリー『BackStory』でまた流れると思うので、楽しみにしておいてください。
毎週金曜日20時配信です。
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提案に「うん、うん」と話を聞いてもらえるようになっていた
そんな中、昨日、強烈に感じたことがありまして、それは何かというと…「歓迎してもらえている」というか、こちらの「こういうことを考えています」という一言一言に皆が寄り添ってくださったんです。
僕はずっとずっと前から(ミュージカルに限らず)「どうすれば、チームの皆を、その家族を守ることができるかな?」と考えていて、その為の手をアレやコレやと打っているのですが、時々、その施策をハズしてしまう打率の低さと、もともと持ち合わせてる鼻につく人間性も相まって、「助けたくて助けたくてたまらない人から石を投げられる」という経験をよくしていて、それこそ2021年の東京公演の時は「石を投げられる」とまではいかないまでも、現場でも、そこそこ疑われていたんです。
ちゃんとキャスティングさせていただく段階で各事務所さんにはお話を通していたのですが、それが俳優さんに伝わっていなかったのか、「プロセスを販売するって何?」「金儲けですか?」みたいな(笑)。
「ビジネスモデルから変えていかないと、今のミュージカル業界はもたないです」とどれだけ叫んでも、当時は、その業界で実績も何もなかったもんですから、「坂本龍馬に憧れた意識高い系」みたいな扱いだったのかもしれません。
少し僕の被害妄想が入っている気もしますが、とは言っても、そう感じちゃうぐらいだったんです。
ところが、前回公演の内容が評価されたのか、前回公演をYouTubeにアップしたところ100万回再生を超え、興行的にもプラスになったのが評価されたのか、それともブロードウェイの扉を開いたのが評価されたのか、気がついたら、「これを仕掛けませんか?」という提案に「うん、うん」と話を聞いてもらえるようになっていたのです。
冒頭申し上げたとおり「理解してもらえるまでに時間はかかるけど、一生懸命やってみるもんだな」という話なのですが、
普通に会話ができることがメチャクチャ嬉しいし、協力さえしていただければ助けることができるし、勝たせることができるので、そのことがメチャクチャ嬉しかったです。
同時に、全力で協力していただいているので、もう言い訳はできない。
結果が出なければ全て僕の責任です。が、結果を出すのは得意で…というか、結果が出るまで粘るのは得意なので、結果を出します。
パクれるところがあればパクっていただきたい
おそらく今日の放送を業界関係者さんも聴いてくださっていると思うのですが、『BackStory』しかり、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の戦い方をここからしばらく見ておいていただきたいです。
そして、パクれるところがあればパクっていただきたいです。
僕は誰かを潰すことには興味がないし、単独勝利にも興味がなくて、普通に皆で「いいねー」「いいねー」と言い合いたいヤツで、手を繋いで一緒にゴールをしたいヤツで、たとえば、たったビジネスモデル一つで(届け方一つで)終わってしまう作品やカンパニーがあるのは僕はできるだけ避けたいです。
なので、ここからのファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のアプローチを見ておいていただきたいです。
第2弾チケットの販売は10月27日です。
第1弾チケット(2025年8月9日~11日の4公演分)はすでに完売しているのですが、公演1年前の時点で、キャストを発表していない時点で、初日からの4公演分(4500席)が即完しているというのは異例中の異例だそうで、このあたりの「チケットの届け方」にも注目しておいてください。
丁寧に、速やかに仕掛けていきたいと思います。
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