【西野亮廣】なぜ経営者はゴルフに行き、上級国民めいた人達はパーティーをするのか?―『夢と金』20万部突破の説得力

2023年08月20日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2023年8月18日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

20代で生まれた差は取り返せない

 
大切なコトは大体耳が痛いです。
 
僕、今年の春に出した新刊『夢と金』の中で「20代で生まれた差は取り返せない」と書いたんですね。
 
そういうコトを言うと、「いやいや、30代からでもいけるよ!」とか「40代からでも遅くないよ!」とか「50代から成功した人もいるよ!」みたいな甘い言葉で票を稼ぐ人間が発生するんですけども、それって「ライオンの檻に入ったら、噛み殺されるよ」という確率論に対して「噛み殺されないケースもあるから、大丈夫!」と言っているようなもので、「お前、自分の子供に同じこと言えるか?」という話。
その人は、まず間違いなく、自分の子供には「ライオンの檻には絶対に入っちゃダメ!」と言うだろうし、自分の子供には「将来、苦しみたくなかったら、今、死ぬ気で努力しとけ!」と言うでしょう。
 
耳あたりの良い言葉で目先の票を稼ぎにいくヤツって、本当にテキトーというか、嘘つきというか、他人に対して愛が無いなぁと思います。
 
僕が、30代、40代、50代、60代の方に言える本当のコトは、「基本的には20代で生まれた差というのは“ほぼ”取り返せないから、その事実を受け止めて、人生で一番若い日である今日から頑張って、少しでも前に進むしかないッス」といったところです。
 
メチャクチャ耳の痛い話だけど、だけど受け止めなきゃ始まらない。
 
「20代で結果を出せなかった40代、50代には明るい未来が1ミリも無い」と言っているわけではなくて、「資本主義というゲームは『強いヤツが、より強くなる』というルールで回っているので、このゲームの性格をキチンと把握して、ホームランは狙えなくても、一塁打を重ねていきましょう」という話です。
 
野球で例えると分かりやすいですね。
20代で一回もヒットが打てなかった選手は、そもそも打席に立たせてもらえないんです。にも関わらず、「大丈夫。ホームランは打てるよ。ガンバ!」とか、もうスピ系の寝言もいいとこじゃないですか。
大切なコトは大体耳が痛いんです。
 
 

先日、サロンメンバーさんから素敵な言葉を教えてもらったんです

 
その上で今回の話なんですけど、先日、サロンメンバーさんから素敵な言葉を教えてもらったんです。
それが、コチラ↓
 
「年齢は首に出る、苦労は手、健康は爪、清潔感は髪、センスは服、色気はしぐさ、育ちは食べ方、自信は歩き方、美意識は姿勢、そして、成功は、人脈に出る」
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】なぜ経営者はゴルフに行き、上級国民めいた人達はパーティーをするのか?―『夢と金』20万部突破の説得力

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