信頼と依存
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【15万部突破!】『夢と金』大ヒットの裏で著者が覚えた違和感 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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両学長さんの動画、メチャクチャ分かりやすくまとめてくださっているので是非!
最新刊『夢と金』にまたまた重版がかかり、発売から1ヶ月で発行部数が「15万部」を突破しました。
昨日は、リベラルアーツ大学の両学長さんもYouTubeで取り上げてくださって、おかげ様で今日のAmazonの書籍総合ランキングも1位をキープしております。
本当にありがとうございます。
両学長さんの動画、メチャクチャ分かりやすくまとめてくださっているので是非ご覧ください。
先日の放送でもお話しさせていただきましたが、僕はこれまでにたくさんの「ビジネス書」を出してきましたが、『夢と金』の売れ方って少し不気味で、今現在、たしかにヒットしているんですけども、なんかジワジワ拡がっている雰囲気なんです。
過去に堀江さんとの共著で『バカとつき合うな』という本を出した時は、発売と同時に爆発して、すぐに20万部を突破したんですが、そこで止まったんですね。
あの時は、表紙やタイトルを見て「なんか面白そうだし、とりあえず買っておこう」という人が多かったように思います。
だけど今回は「口コミ」でジワジワと拡がっている感じがして、今、ピークを迎えているのか、それとも、この後にピークが控えているのかが、よく分からない。
現時点で分かっていることは「メチャクチャ普遍的なテーマでヒットしたので、どうやら息の長い一冊になる」ということ。
『夢と金』が、これからどうなっていくのか。見届けていただけると嬉しいです。
今日は、僕の少しネガティブな本音を包み隠さずお話しします
さて。
今日は「『夢と金』大ヒットの裏で著者が覚えた違和感」というテーマで、お話しさせていただこうと思います。
「違和感」というか、『夢と金』という本の執筆段階、そして販売段階の僕の少しネガティブな本音ですね。
こちらを包み隠さずお話しします。
まず執筆中なんですけども、『夢と金』を書いている時の僕の感情のほとんどは「怒り」と「悲しみ」です。
言うまでもなく、お金に対して、とことん勉強しない日本の大人に対する怒りと悲しみです。
言葉を選ばずに言うと「清貧」の洗脳にかかったまま、とことん勉強せずに、誤ったお金の知識を子供達に教えて、子供達まで貧しくしてしまっている日本の大人に対する怒りと悲しみです。
昨日の放送でお話しした「阿波踊りのVIP席の話」じゃないですけども、「ずっと、何やってんだよっ!」という。
まぁ、その怒りと悲しみが執筆時のガソリンになっていたこともまた事実で、ていうか、そこに対する怒りと悲しみが無かったら、そもそも書いてなかった。
だけど、文字にしてみると、その怒りと悲しみが予想以上だった…という印象です。
日本人は「清貧教による洗脳」で「自分が正しい」と信じて疑っていないから…
今回はそこで終わりではありません。
次は、完成した本を届ける時にも、それなりの違和感を覚えます。
本の告知として、本の内容に触れるわけですが、その時、「ちゃんとお金の勉強をしようね」と発信すると「そんなにお金が好きなんですか?」という声が返ってきたりする。
「『貧すれば鈍する』という言葉があったりしますが、貧しくなったら物事の判断が鈍ったり、卑しい考えを持ったり、自尊心が傷ついて攻撃的になったりすることがあるよ」と発信したら、「金持ちがそんなに偉いのか!」という声が返ってきたりする。
「高価格帯の商品を作らないと、手詰まりになるよ」と発信したら、「高価格帯の商品に手が届かない私達の気持ちは無視ですか?」という声が返ってきたりする。
これによって、僕がどんな気持ちになったかというと「面倒くさっ」です。
こういった声で今さら傷つくことはありませんが、シンプルに面倒くさい。
北の達人コーポレーションの木下さんが、『夢と金』の書評で「『夢と金』に書かれている内容は、お金持ちの人はみんな知ってるけど言わない。理由は、この内容を言ってしまうと世間からバッシングに遭うから」とお話しされていて、本当におっしゃるとおりで。
今さら何ですが、『夢と金』を書いて届けることの僕の取り分って、あんまり無いんです。
お金の勉強をしない人に、誤ったお金の考え方を持った人達に、誤解とバッシングを浴びながら「お金の勉強をしようね」と発信し続けるメリットって、あんまり無いんです。
むしろ、この情報を共有しなかったら、まわりが勝手に沈んでくれるから、自分が有利になる。
「そりゃ、『お金の勉強をしようよ』という人は減るよな」と思いました。
だって、「歩き方を教える度に噛みつかれる」みたいな感じで、まったくワリに合わないんだもの。
日本人の場合は「お金の知識不足」というよりも、「清貧教による洗脳」という表現の方が近くて、「自分が正しい」と信じて疑っていないからメチャクチャ面倒くさいんです。
「『はい、さよなら。勝手にくたばってください』とはしたくない」というのも僕の本音
僕はエンターテイメントを作る人間であって、「お金の守り方や使い方を教えることを生業としている先生」ではないので、ここまで「お金」のことを書いた本を書くのは今回で最後になると思います。
次の世代は、次の世代の誰かが、この面倒な役目を背負ってくれると思うのですが、その時はどうか、「一度、話を聞いてみる」という姿勢で話を聞いてあげて欲しいなぁと思います。
くれぐれも言っておきますが、僕は気持ちが折れているわけじゃありません。
清貧教の洗脳にかかっている日本人にお金の話をすることに対して「面倒くさいなぁ」「ワリに合わないなぁ」と思ってはいますが、ただ、「『はい、さよなら。勝手にくたばってください』とはしたくない」というのも僕の本音です。
『夢と金』(西野亮廣)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344040503?tag=chimneytown-22
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