株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
社会人でも「ファンになってもらうか」を考える必要がある
僕らの仕事は応援してくださる方がいてはじめて成り立っています。
「ファン」と呼ばれる人達のことですね。
たとえば、ライブグッズとして販売する「Tシャツ」の価格も、「応援購入」の割合があって、そのへんで売っているTシャツよりもチョット高いんです。
そして、その分をライブの製作費に充てたりしていて、お客さんも、そのことを分かって買ってくださっている。
そんなこんなで、芸人、アーティスト、俳優…表現活動している人間は「いかに、ファンになってもらうか?」を考えるわけですね。
そして、ファンビジネスに携わっている人間じゃなくて、社会人でも、やっぱり「応援してもらえる人」の方が強い。
応援したくなる上司の方が強いし、応援したくなる部下の方が強い。
まぁ、当たり前の話ですよね。
なので、社会人もやはり、「いかにファンになってもらうか?」を考える必要がある。
「失敗を取り返す人」は強く信用できる
というわけで、「人が人に惚れるシチュエーション」というものを僕達は把握しておいた方がいいと思うのですが、そのうちの一つが、「失敗した後の始末」です。
この「後始末」が見事だったら、余計にファンになってもらえる。
僕自身、「失敗しない人」よりも「挽回する力がある人」を信用しています。
「失敗しない」というのはメチャクチャ簡単で、挑戦しなければいいだけ。
そんなもん、そのへんに落ちているハナクソでもできる。
♯ハナクソって落ちてますか?
なので僕は「失敗する人」を信用しているし、それ以上に「失敗を取り返す人」を強く強く信用しています。
期間前にアーカイブが消えちゃった時の対応
(2022年)5月末におこなったオンライン勉強会『教えて西野先生! 親子で学ぶとっても大切なお金の話』のアーカイブが、期間前に消えちゃったんです。
厳密に言うと、期限の半日前に消えちゃった。
アーカイブは1ヶ月ほど残っていたので、まぁ、ほとんどの方が見られたんです。
ただ、1万名以上いる受講者の中で「十数名」が見ることができなかったんですね。
最終日のギリギリに見ようと思っていたらしいです。
そこで、「見れませんでした〜」という声が上がって、ぶっちゃけ、最初は返金しようと思ったんです。
「返金」という形で済ませようと思ったんです。
ただ、大事なのはココで、返金すれば問題は解決するかもしれませんが、返金された人が僕のファンになることは絶対にないんですね。
もっというと、そのことを見ていた周りの人達が、「おお、返金ときたかぁ〜。しびれるぅ〜」という感じでファンになることも絶対に無い。
この時の「返金」という対応は、ただただクレームを防ぐための対応でしかなくて、ファンを作る為の行動になっていない。
挽回する瞬間がもっとも「ファンを作るチャンス」なのに、それを活かせていない。
せっかく打席に立てたのに、バットをふっていない。
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】「失敗を取り返す人は強く信用できる」と僕が断言する理由
https://goetheweb.jp/person/article/20220812-nishino-55