『トーク中心の音声メディア』と『音楽』の可能性について

2022年08月16日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/372133

【疑問】ラジオって、なんで『音楽』を流すの? | 西野亮廣(キングコング)「#キンコン西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/372133

 
 

見返りを一切求めないのは「ラジオだから」

 
今日は、これといった結論はなくて、答えを探りながら喋ろうと思うのですが…
 
音声メディアを毎日やっときながら恐縮なんですけど、僕はラジオで育った人間じゃないんです。
 
くれぐれも「好き/嫌い」の話をしているわけではなくて、「なんか、通らなかった」という話です。
 
世代の問題もあるかもしれませんが、同世代の人間でも「ラジオを聴いて育った」という人がいるので、「環境」が大きかったかもしれません。
 
まわりの友達がラジオを聴いていたら、きっと僕もラジオを聴いていたと思います。
 
しかし、まぁ、結果的には「ラジオ」というメディアを通らずに、今に至ります。
 
なので、「ラジオでは当たり前」とされていることに、ちょっとついていけてなかったりするんです。
 
たとえば、すっごい人気の俳優さんとかが、レギュラーでラジオをやったりしてるじゃないですか?
 
「よりたくさんの人に届けたければ、YouTubeの方が良くない?」とか思っていたら、「そうですよね。YouTubeでも流します」みたいなことになっていて…となると、いよいよ「なんでラジオなんだろう?」と思うわけです。
 
だけど、ラジオのレギュラーが決まったらガッツポーズをするタレントさんがいるわけで、ということは、そこに「価値」があることは間違いない。
 
「機能的」な価値ではなくて、「ブランディング」的な価値なのか…まぁ、僕自身一つ「あ、ここは素敵だな」と思うところは、テレビとかYouTubeの撮影だと、ちょっと構えてしまうのですが、「ラジオのゲストで来てください」とお声がけいただいた時は、「見返り」的なものを1ミリも求めていなくて、ただただ、「そのパーソナリティさんとガッツリ喋りたい」という純粋な動機だけでスケジュールを割いています。
 
これって、すごいことだと思うんです。
 
テレビやYouTubeだと「露出」という見返りを求めているし、
 
講演会だと、リアルに「お金」が発生している。

だけど、ラジオは、そんなのは一切無い。「ラジオだから」で成立している。
 
それは間違いなく「ラジオ」の魔力なんだと思います。
 
 

ラジオで「曲」を流す理由

 
ラジオで、もう一つ謎だったのは、話の途中で「音楽を流す」という文化です。
 
「それでは、ここで一曲、お聴きください」というやつ。
 
それこそ、ゲストにアーティストさんが来られていて、そのアーティストさんが宣伝したい曲があるのならば分かるのですが、そうじゃなくて、たとえば僕と梶原君で喋っていても、10分に一回ぐらい「それでは、ここで一曲お聴きください」みたいなのがあるじゃないですか?
 
昔、キングコングでラジオのレギュラーをやっていた時に、本番前に、毎回、本番で流す曲を選んでいたんです。
 
これはディレクターの指示というか、「ラジオって、そういうもんだから」みたいな空気です。
 
今でも、ゲストでお邪魔する時に、「本番で流す曲を一曲選んでください」みたいなリクエストがあるんです。
 
これは一体何なんだろう?
 
だって変じゃないですか?
 
それこそ、昨日・一昨日みたいにL’Arc〜en〜Cielさんの話で盛り上がった時に、「ちょっと、この曲、メッチャいいんで、この曲について喋りたいので、まずは聴いてもらっていいっすか?」と言って、曲を流すのなら分かるんです。
 
そうじゃなくて、僕と梶原君が「マスカットの大福」の話とかをしている途中で、「それでは、ここで一曲お聴きください。米津玄師で『感電』」とか言うわけじゃないですか(笑)
 
批判しているわけではなくて、これが「当たり前」になっている理由は一体何なんだろう?と。
 
考えられる理由は「スポンサー」とか、あとは「休憩」とか…そんなとこかなぁと思ってたら、いろいろ調べてみると、そういう理由もあるそうなんですが、もう一つ別の理由が見つかったんです。
 
言われてみたら、「そりゃそうか」なのですが、その感覚が僕らには無いから、結構、見落としちゃうんですけど、当時、たとえば学生さんとかって、レコードとかC Dをバンバン買えないわけじゃないですか?
 
でも、「流行りの曲」は聴きたい。
 
そんな中、ラジオは無料で音楽を聴けて、しかも、ラジオって「カセットデッキ」で聴いてたから、そのまま録音できたんですね。
 
つまり、ラジオというのは、当時の人達にとっては、めちゃくちゃ機能的であったということです。
 
この感覚って、もうチョット忘れてますよね。
 
今、無料で曲を聴こうと思ったら、いくらでも方法があるので。
 
だけど、当時は「無料で曲が聴けて、さらにはその曲をストックしておくメディア」はラジオしか無かったんです。
 
なので、ラジオにとって「曲」というのは非常に重要なピースだった。
 
今、ラジオで「曲」を流しているのは、その名残り…という説もあって、「なるほどなぁ」となりました。
 
先輩方からすると「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、ラジオで流れる曲をカセットテープに録音したことがない人間からすると、これはチョットした発見なんです。
 
「なるほど、だからラジオで曲が流れるんだぁ」という。
 
 

今風にアレンジして、「音楽」の回を試してみたい

 
すごい素敵な文化だなぁと思いつつ、「今風にアレンジできないかなぁ?」とも思うんです。
 
僕、オンラインサロンで毎日記事を書いているのですが、日曜日だけは、仕事の話はお休みして、その時の僕がボンヤリと思っていることを書いて、最後に、その時聴いている曲のYouTubeのリンクを貼ってるんです。
 
そうすると、皆、聴いてくれるんですね。
 
選曲が話の内容とマッチしているから。
 
そこで「あ、こんな素敵な曲あるんだ」と知る人が少なくなくて、あの流れが凄くイイなぁと思ってて、だけど、一方でリンク先に飛ばなきゃいけないじゃないですか?
 
これ、テキストだったら「リンク先に飛ぶ」というのは、それほど負担じゃないですが、
 
音声メディアだと、「ながら聴き」している人(スマホから離れている人)も少なくないわけで、「リンク先に飛ぶ」というのは、ちょっと一手間ありますよね。
 
ここがクリアできると本当に最高だと思います。
 
つまり、パーソナリティーが自分のタイミングで本当に紹介したい曲を流せて、
そして、リスナーさんが手間をとらずに聴ける…という。
 
今だと、「チャプターごとにYouTubeのリンクを貼って、その都度、YouTubeに飛んでいただく」という強引なやり方はできますが、リンク先に飛ぶのも手間だけども、YouTubeで曲を聴いた後に戻ってくるのも面倒なのかも…いや、ちょっとやってみないと分からないな。
 
ちょっと、どこかのタイミングで、試したいと思います。
 
「音楽」の回を。やってみてダメなら秒で撤退するし、意外とイイかもしれないし。
 
なんで、こんなことを言っているかというと、僕、「この曲のココ、メッチャイイから聴いて!」というの、メチャクチャ得意だということに気づいたんです。
 
ワードセンスとかじゃなくて、たぶん、本当に熱が乗っているから、皆、聴きたくなっちゃう。
 
一昨日の放送がキッカケで、L’Arc〜en〜Cielさんの『花葬』を初めて聴いた人、メチャクチャいたんです。
 
ここ、意外と特殊能力かもしれないので、ちょっと探ってみます。
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
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