西野亮廣は、新しい価値観を次々持ち込む“破壊者”か? それとも…? そこに働く人と文化と歴史を守るために見つけた「競争に参加しない」という世界線とは

2026年08月02日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2026年7月31日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

僕らが目指すのは「別の場所に作り替えること」ではない

 
競争に参加しないのって強いよね」みたいな話をしたいと思います。
 
ここ最近は、ビックリするぐらい毎日『河口湖 音楽と森の美術館』の事業承継&事業再生と向き合っております。
 
この件に対する想いを、Xの方にポストさせていただいたのですが、ご覧になられていない方もいらっしゃると思うので、途中割愛しつつ載せますね。
 
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『河口湖 音楽と森の美術館』の運営のバトンを、少しずつ引き継いでおります。 
 
最初に取り組んだのは、財務管理や経理体制の見直しでした。 
 
人件費を含めたコスト構造や資金の流れには改善の余地が多く残されていたため、この最初の2ヶ月は、派手な変化を演出するのではなく、事業の土台を整えることに時間と労力を注いできました。 
 
CHIMNEY TOWNが運営に関わり始めたにもかかわらず、展示やショーといった「目に見える変化」が少なかったのは、そのためです。
 
まずは「止血」を優先する必要がありました。 
 
もちろん、これは決して「これまで」を否定するものではありません。
 
この美術館は、多くの方々が長い年月をかけて守り、育て、今日までバトンをつないできてくださったからこそ、今があります。 
 
そして何より、この場所には、世界に誇るべき貴重な美術品や建築、庭園、オルゴールなど、かけがえのない財産が数多く息づいています。 
 
その価値は、これからも変わることなく、この美術館の核であり続けます。 
 
だからこそ、僕らが目指すのは「別の場所に作り替えること」ではありません。
 
先輩方が築いてこられた価値に最大限の敬意を払いながら、その魅力がこれまで以上に多くの方に伝わるよう、演出や体験の設計を磨き上げていくことです。 
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…まぁ、要するに、「ここまでは、経理体制の見直しをひたすらしてました。ここからはウワモノ(演出)に着手しますが、『内容を一新する』ということはせず、美術館にすでにある価値にキチンと光が当たるようにしていきます」といったところです。
 
これまで僕は、絵本業界、映画業界、ミュージカル業界……と、いろんな業界を渡り歩いてきました。
 
そのたびに、その業界に長く携わってこられた方々からは、「黒船」のような扱いを受け、「この業界をグチャグチャにする気なんだろ?」という目を向けられることは、一度や二度ではありません。
 
でも、この記事の読者さんならご存知のとおり、僕が毎回やっていることは「破壊」ではありません。
 
たとえばミュージカル業界では、「キャストへの稽古場代は支払われなくて当たり前」という慣習に対して、「創作に費やした時間に、きちんと対価が支払われる労働体制の見直し」を提案してきました。
 
絵本業界では、「いい作品を作れば売れる」という精神論だけではなく、クリエイターが命懸けで生み出した作品がキチンと世の中に届くようなマーケティングの選択肢を提示してきました。
 
クラウドファンディングも、オンラインサロンも、無料公開なども。
 
言い続けてきたのは、ただ一つです。
 
(続きはこちらから【連載『革命のファンファーレ』から『夢と金』】

西野亮廣は、新しい価値観を次々持ち込む“破壊者”か? それとも…? そこに働く人と文化と歴史を守るために見つけた「競争に参加しない」という世界線とは

https://goetheweb.jp/person/article/20260731-nishino-258

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