「サンクコスト効果」との向き合い方

2021年07月04日

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)

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「サンクコスト効果」との向き合い方 | 西野亮廣(キングコング)「#西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に届いたご相談にお応えしたいと思います。



お知らせ!必見、売上が落ちない美容室の話

 

本題に入る前にお知らせをさせてください。 

月に2度、業界のトップランナーの方を僕の自宅にお招きして、呑みながら語り明かす『スナック西野』という月額590円のYouTubeのメンバーシップをやっております。
 
10分間の無料版も配信しているので、そちらもご覧いただきたいのですが、昨日、配信された美容室NORA代表の広江一也さんの回はご覧になられましたでしょうか?


 
もう、ヤバかったですよね?
 
コロナ禍でも売り上げが落ちなかったジャンルの一つに「白髪染め」があって、その理由は二つで、「家族に白髪を染めていることを隠している」ということと「老けた自分を鏡で見たくない」というもの。
 
実は「白髪染め」は在宅需要だったという話には、驚かされました。
 
その他にもでも現場ならではの話がたくさん聞けましたので、まだご覧になられていない方は是非、ご覧ください。
 
 
 
参加される方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にある「メンバーになる」をクリックしてみてください。
 
スナック西野」は隔週土曜日放送です。
 
 
 
(※コチラ→) https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg/join 

 

お知らせ!えんとつ町のプペル こどもギフト

 

それと、お知らせがもう一つ。
 
 
 
これは、もともと僕の趣味で始めた企画なんですけど、絵本『えんとつ町のプペル』を、スラム街の子供達や、被災地の子供達や、孤児院の子供達に、ずっとプレゼントしていたんですね。
 
その活動を知ったファンの方から、「西野さんみたいにウン百冊をプレゼントすることはできませんが、毎月1冊ぐらいなら僕もプレゼントしたいです」と声をかけていただき、「もしかしたら、他にも同じような人がいるのかな?」と思って、『えんとつ町のプペル こどもギフト』という国内外の子供達に毎月1冊ずつ絵本をプレゼントするプロジェクトを立ち上げました。
 
現在700名近い方が参加してくださっています。
 
絵本を贈ることが、被災地の千羽鶴のように「贈る側のエゴ」になっちゃいけないので、キチンと運営の方で「絵本が欲しい」という子供施設の声を集めて、その声とマッチングしています。
 
ただの足長オジサン活動ですが、興味がある方は『えんとつ町のプペル こどもギフト』で検索してみて下さい。
 
参加者の方には、写真と文章で活動報告を逐一おこなっております。
 
よろしくお願いします。
 
 

今日はご相談に応えて行きます!



そんなこんなで本題です。
 
今日は日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に届いたご相談にお応えしたいと思います。
 
選ばれなくても、恨みっこ無しでお願いします。
 
 



Q1.リーダーとしてどう決断をしたらいいのか?

 

【Q】森下さん
西野さん、いつもありがとうございます。サロンの記事、仕事や社会活動にとても役立っています。サロンマップや県人会など、これからの時代を生きていくために必要なインフラを整えてもらって、980円はコスパが良すぎて、いつも寝る前に「ありがとうございます」と唱えています。
 
相談したいのは、子ども食堂の報酬設計です。 
子どもには無料でお弁当配布をしていますが、大人のお弁当代(500円)と寄付で、おかげさまでお金が貯まるようになってきました。そのお金を、ボランティアで携わってくれている皆さんに還元したいと思っています。
 
毎月、利益が出た分の1/2を何かのためのストックにして、残り1/2をみんなの活動時間で割って謝金として分配したいと考えました。
が、運営の仲間から「ボランティアさんはお金が欲しくて参加しているわけではないので、お金を渡すと意味合いが変わってしまうのではないか」と言われ、それもそうだなと思いました。
 
そこで役職のある人だけ、負担が過重なので分配したらどうかと言われたのですが、ほかのボランティアさんと差がついていいのか、それも悩んでいます。
会社とは違う組織なので、ここの判断を間違うとコミュニティがあっという間に壊れてしまうと思って、悩んでいます。
アドバイスいただけるとうれしいです。



【A】西野
これは、たぶん僕の得意分野です(笑)
 
「全ての人を納得させるのは難しい」ということを風刺した有名な4コマ漫画はご存知ですか?
老夫婦とロバの移動手段を巡る話です。
 
二人でロバに乗ったら「2人でロバに乗るなんてかわいそうだ!」と批判され、
ならば、爺さんだけをロバに乗せたら、「婆さんが可哀想だ」と批判され、
ならば、婆さんをだけをロバに乗せたら、「爺さんが可哀想だ」と批判される、
二人ともロバに乗らなかったら、「あいつらはロバの正しい使い方も知らないバカだ」と批判される。
 
つまり、どの選択肢をとろうが、「納得しない人は必ず現れる」ということです。
 
僕はいろんなプロジェクトを指揮する立場にあるのですが、どれだけ事前に説明しても、それでも結果が出るまで納得しない人はいます。
そして、結果が出ても納得しない人がいます。
 
そんなことを繰り返していると、つまるところ、リーダー(決断者)の仕事というのは、「正解を選ぶのではなくて、選んだ道を正解にする」ということと、「説明と結果で批判を和らげる」しかないですよね。
 
現時点の森下さんは全員の意見を少しずつ反映する方向で進めているじゃないですか?
それはリーダーとしては0点だと思います。
決断して、切り捨てないのであれば、リーダーは必要ないので。
皆の意見を聞いた船が沈んで、皆から批判された時に、きっと森下さんの口から「皆が言ったんじゃん」という言葉が出てくると思うのですが、そんな人、必要ないですよね?
 
強い人の声も、弱い人の声も、全員の声を聞いて、最後は独裁です。
そして、上品に独裁する為には、メンバーの中でも誰よりも知識と信頼を持っておかなくちゃいけない。
おそらく、ここの努力をサボっているから、今、「独裁」という選択ができないのだと思います。
 
たくさん誤解も受けますし、心ない言葉もたくさん浴びることになると思いますが、たったそれだけで皆が守れるのであれば安いもんでしょ?
 
胸を張って独裁できるぐらい勉強してください。
応援しています。
 
 

Q2.サンクスコスト効果とどう付き合うか?



【Q】元希さん
サンクコスト効果と上手く付き合うには、どうしたら良いですか??
取り返すための行動が、非合理的だというのは、頭では理解していても、その最中に取り返しにかかってしまいます。
助けてください!!
 

 
【A】西野
あぁ、この悩み、すっごく分かります(笑)
質問に答える前に、まずは「サンクコスト」の説明をした方がいいですね。
 
たとえば、お店を立ち上げる場合だと……
スケルトンの物件を借りて、内装を自分好みにして、ユニフォームを揃えて……みたいな感じで、スタート時にかかる費用があると思うのですが、この“初期費用”のことを「イニシャルコスト」といいます。
 
そのあと、家賃を払ったり、水道代を払ったり、従業員の給料を払ったり……そういった感じで、店を運転していく上でかかる費用があります。これを「ランニングコスト」といいます。
 
じゃあ、「サンクコスト」というのは何か?
これは「回収ができないコスト」のことを指します。
 
「すっごいお金をかけてお店を作って、かれこれ1年間営業しているのに、お客さんが一人も来ない」……この場合だと、もう、このお店は無理じゃないですか?
だけど、「ここまでお金をかけちゃったし!」という心理が働いて、「あと1週間だけ」「あと1週間だけ」と、回収できないコストを回収しようとする。
これを、「サンクコスト効果」とか、「コンコルド効果」とか言います。
 
コンコルドという世界最速だか何だかの飛行機が、実際にその末路を辿ったところから、その名前が付きました。
 
この「サンクコスト効果」は日常のいたるところに潜んできて、かくいう僕も、『ウォーキングデッド』で、ここにズッポリとハマってます。
もうとっくに飽きているのに、「ここまで観てしまったから、途中で離脱してしまうわけにはいかない」と言って、後半は何の感情も無く、こっちがゾンビみたいになっちゃった。
 
『ウォーキングデッド』って後半は、ほとんどゾンビが出てこないんです。
むしろ、人間模様なんです。
それを「ゾンビと化した視聴者が見守る」というエンターテイメントです。
 
とはいっても、『ウォーキングデッド』は失うものが「時間」だけなので、まだいいのですが、厄介なのはビジネスですよね。
 
僕、時々、お仕事の相談にのらせていただくことがあるのですが、あくまで僕調べですが、依頼主の5人に1人には、サンクコスト効果にハマってるんです。
つまり、めちゃくちゃシンプルに言うと、「もう撤退しろ!」です。
 
その経験から言わせていただくと、メインでやっている人は「ここまでやっちゃったし……なんとか」といった感じで深追いするのは分かるのですが、実は、結構近くにいる人も同じマインドになってることが多いです。
 
それともう一つ。ここが重要です。
 
近くにいて、冷静に見れている人でも……つまり「もうこれは回収できないだろ」と思っている人でも、ここまで頑張ってきた姿を見てきているから、「言えない」というのがある。
事故ることが分かっているのに、言えないんです。
 
怖いでしょ?
 
じゃあ、どうすればいいのか?
回収できないのに深追いしてしまう自分を、どう律すればいいのか?
これは、あくまで一つの提案として受け止めていただきたいのですが、「自分がメチャクチャ信頼しているけど、交遊関係がない人に判断してもらって、その通りにする」がイイと思います。
 
その人が「やめとけ」と言ったら、もうその瞬間にやめる。
「自分の意志はないのか?」と思うかもしれませんが、自分の意志に従った結果が今の自分なので、今の自分に納得できないのであれば、自分のハンドリング能力が低いということです。
 
なので、「どうかな?」と迷った時は、「信頼している人に判断を委ねて、全力で言われたとおりにやる」というのがイイと思います。
 
頑張ってください。
 

Q3.作家として今後どう活動すべきか?


 
【Q】添嶋さん
私の故郷、佐々町(サザチョウ)を「柄」で表現し、
雑貨として販売する活動をしているのですが、
西野さんが同様の活動をするとしたらどういった方法で展開していきますか?
  
私は今、地元のイベントやオンラインショップをメインに活動しています。
ハンドメイド作家的なポジションから脱却したいのですが
上手くいかず悩んでいます。
 

 
【A】西野 
結論から言うと、僕なら今この瞬間に辞めます。
ちょっと勉強不足でごめんなさい。
「佐々町」がどこか分からないのですが、たぶん、ほとんどの人が、どこか分からないと思うんですね。
 
知らない人が作った、知らない町を【柄】で表現した雑貨は、誰も要らないです。
添嶋さんもそうですよね?
「種馬五郎さんが作った、猪名川町を柄で表現したコースター」がオンラインショップで売ってたら、買います?
買わないどころか、辿りつかないですね?
 
つまり、そういうことだと思います。
 
ただね……活動内容から、添嶋さんの想いはすごく伝わります。
おそらく、今、佐々町にお住まいで、地元を愛していて、地元の魅力を全国の人に知ってもらいから、作品の中に地元を織り込んでおられるのだと思います。
 
これ、目的と手段が混乱していて……たとえば、「ロサンゼルス」という目的地に向かうときに、自転車は選んじゃダメじゃないですか?
間に海がある以上、どれだけ自転車を磨いても、マメに空気を入れても、ロサンゼルスには辿り着かない。
ロサンゼルスに行こうと思ったら、飛行機か船に乗らなきゃいけないですよね。
 
それと同じような話で、目的は「佐々町」を知ってもらうことじゃないですか?
もしくは、作家「添嶋」を知ってもらうことじゃないですか?
 
だったら、まずフックが必要なんです。
今、「佐々町」にも「柄」にも「添嶋」にもフックがない状態です。
「猪名川町」「柄」「種馬五郎」みたいな感じです。
種馬五郎って誰ですか?

 
とにかくフックを作らなきゃいけない。
で、一番、シンプルなのが「添嶋さんが作家として売れる」です。
「売れっ子作家の添嶋が注目している佐々町」となれば、ようやく佐々町に光が当たる。
その時、初めて、地元を味方に付けた「佐々町を柄で表現した雑貨」という打ち手が選べる。
 
佐々町を守る為には、まず添嶋さんが売れなきゃいけないし、添島さんが売れる為に組む相手は「佐々町」じゃないです。
 
僕が添嶋さんだった、すでにファンをかかえているIPと自分の技術を掛け合わせて、「ちなみに、自分は、こういうものを作れます」という資料を作成して、IPの持ち主にプレゼンします。
そこで商品化までいけば、それが自分の名刺になるので、活動の幅が広がる。
 
その繰り返しで名を上げたら、「添嶋」がフックになるので、その時に「佐々町を柄にした雑貨」を作ります。
 
まずは一点突破ですね。
応援しています。頑張ってください。 


 
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