西野亮廣の特別授業!――VIP席として「最前列」を用意している人、それ大間違いです!
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素人は「集客」を誤解している | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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お客さんを一人呼ぶことの難しさ
今日はとってもとっても大切な「集客」についての話をさせていただきたいと思います。
「集客の現実」を共有すると「集客の難しさ」が伝わると思うので、そんな内容になります。
ご存知の方も多いと思いますが、僕は、大阪の地下劇場出身の人間で、最初は「チケットの手売り」から始まったんですね。
「チケットノルマ」があって自分が出るイベントのチケットをまず買わされるんです。
1枚2000円のチケットを、コンビで「10枚」だったっけな?
なので、僕と梶原君で「5枚」ずつ売らなきゃいけない。
「ノルマ」なので、チケットが売れなかったら、「イベントに出演しながら、お金を払う」という形です。
で、また厄介なことに先輩に「俺らの分も売っといて」とか言われるんです。
これに関しては「チャンス」だと思っていました。
自分達のことを応援してくれるお客さんを劇場に呼べるので。
ただ、2000円のチケットを売るのって本当に大変で、梶原君と二人で、道ゆく人に「チケットを買ってくださ〜い」と声をかけてまわるんです。
朝から晩までです。
時には、「笑ったら買ってくださいよ」と言って、その一人に向かって漫才をしたりするんです。
酔っ払いには絡まれるし、心無い言葉を浴びることもある。
そうやって、毎週どうにかこうにかチケットを売っていました。
その時に「お客さんを一人呼ぶことの難しさ」を知り、そこからキングコングは人気者になるわけですが、次に「一度いなくなったお客さんを呼び戻すことの難しさ」を知ることになります。
そして「認知と人気が全く別物」だということも知ります。
自分達の番組がゴールデンタイムに進出して、毎週2000万人以上の人には見てもらっていたのですが、その当時のキングコングは、200〜300キャパの劇場すら埋められなくなっていて、「どうにかしないといけない」と思って、結局僕は、またチケットの手売りを始めたんですが、一度離れたお客さんを戻すのが本当に大変で、チケットとチケットの売り上げを入れたカバンを毎日首からブラ下げて、本当に毎日3〜4枚ずつチケットを手売りしました。
この間、たくさん勉強しました。
「お客さんを一人呼ぶことの難しさ」、そして「有名人であれば集客できるわけではない」ということ、あとは「『出演者をたくさん出せばチケットが売れる』というわけでもない」ということ。
昔、青山テルマさんとか、スキマスイッチさんとか、Perfumeさんとか、FUNKY MONKEY BABYSさんとか、単独公演なら武道館を余裕で埋められる人気者を19組集めた「GO!FES」という音楽フェスが幕張メッセであったんですけど、たしか、半分ぐらいしか客席が埋まらなかったんです。
まぁ、そりゃそうなんです。
青山テルマさんのファンの方は、できるだけ長い間、青山テルマさんを観たいわけだから、それなら単独公演を観に行くんですね。
他のアーティストさんのファンの方もしかり。
それのもっともっと小さい規模の話ですが、当時、「もう一度、お客さんを呼べるようになろう」と思ってチケットを手売りしまくって、ようやく日比谷公会堂(2000キャパ)で『西野亮廣独演会』という単独トークライブができるようになった頃、その翌日とかの寄席(芸人が10組ぐらい出演するライブ)には、お客さんが「15人」とかだったんです。
「ルミネTHEよしもと」という全国の人気者が出る500キャパの劇場でやっている寄席でも、「客席が半分も埋まっていない」なんてザラにありました。
プロほど「集客」に震えていて、素人ほど「集客」をナメている
「素人」と呼ばれる多くの人は、チケットを手売りしたことなんてないし、寄席に行ったことなんてないので、この現実を知らないじゃないですか?
「人気者を出せばチケットが売れる」と思っているし、「人気者を5組出せば、5倍売れる」と思っている。
ただ、そんなわけないんです。
ここが大きな誤解で、たとえば、僕が今度やる『親子で学ぶ!西野亮廣オンライン勉強会「夢と金」』のチケットは、ありがたいことに6000枚以上売れている。
このことを受けて、「西野さんでも集客の心配とかあるんですか?」とか聞かれるんですけども、僕、チケットを1枚売るのに1日かけた経験があるし、1日かけても1枚も売れなかった経験もあるし、目の前からお客さんがいなくなった経験も、そしてなかなか帰ってこなかった経験もしてきたので、「集客」に関しては毎回、死ぬほどビクビクしています。
【親子で学ぶ!西野亮廣オンライン勉強会「夢と金」】
https://chimneytown.net/products/411900yumekane
去年、一昨年と、武道館で立て続けにライブをしましたが「イケイケGOGO」じゃなくて、本当に毎日「お客さん来てくれるかなぁ」と震えていて、「集客」の為にできることは全てやりました。
『映画 えんとつ町のプペル』で200万人近く動員した後にやる「200人キャパ」のトークショーでも「お客さん集まってくれるかなぁ」と震えていました。
なので、「200〜300人ぐらい集められるっしょ」という感じで、さして告知もしない素人さん主催のイベントを見ていると冷や冷やするんです。
ぶっちゃけ、その人が失敗の責任を全て背負うのであれば問題ないのですが、お客さんからすると主催者の顔は見えないわけで、失敗の責任を背負わされるのはいつも出演者じゃないですか?
僕には会社の後輩がいるんですけども、後輩には自分と同じ目には遭わせたくないんですね。
それは「苦労をさせたくない」という話じゃなくて、彼らにバトンを繋いでいるのだから「僕とは別の苦労(次のステージの苦労)をしてほしい」という話です。
「人が集まらない」というのは本当に惨めだし、「人が離れていく」というのは本当に悲しいし、そして何より「人が集まらなかったら、全てのチャレンジが終わる」。
このことは後輩には何度も伝えています。
プロほど「集客」に震えていて、素人ほど「集客」をナメている…というのが現状です。
だけど一番強いのは「素人」のうちから「集客」に正しく震えている人。
ちゃんと先人の話に耳を傾けて、素人のうちから「集客」の難しさを理解している人。
こういう人が強くなるのだと思います。
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