キングコングの武道館ライブと、権利とリスクの話

2022年10月02日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/396602

キングコングの武道館ライブと権利とリスクの話 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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10月からいろいろ体制が変わりました 

 
10月に入って、いろいろと体制が変わったんですけども、そのことをキチンと説明しておかないと、変な憶測や不満を生んでしまうので、今日は「今、こんな感じでやってます」という話をさせていただきます。
 
まずは、Voicyのスポンサーさんについて。
 
去年だったか、オンラインサロンの方でVoicyのスポンサーさんを募集して、そこで5社〜6社決まって、ナンジャカンジャで1年間やってきましたが、とりあえず1年前に募集をかけた企業さんの契約は全て終了したので、今日から、以前やっていました「日替わりの個人スポンサー」になります。
 
聞くところによると、新しい企業スポンサーさんの契約が進んでいるみたいなので、またそちらが決まり次第、企業スポンサー放送を再開したいと思います。
 
違いとしては、企業スポンサー放送は、「オープニングのチャプター(雑談)が一つ増える」という感じです。

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次に、…まぁ、バックオフィスの話なので、多くの方からすると知ったこっちゃないかと思いますが、中には気になる方もいらっしゃると思うので、お伝えすると、10月からマネージャーが変わりまして、「鼻田さん」という方が担当してくださることになりました。
 
身体の大きい男性マネージャーです。
 
たぶん、たくさん食べる方なのだと思います。すごくイイ人です。
 
2022年の9月いっぱいまで担当してくださっていた田村さんは、「個人的に揉めた」とかそういうことじゃなくて。
 
マネージャーではなく、また別の形(今のところはショートアニメーションの制作)でご一緒することになりそうです。
 
こちらは決まり次第、またご報告します。
 
 
「変わったこと」はそれぐらい。
 
 

『CHIMNEYTOWN DAO』のメンバーがガツンと増えました

 
次に、近況報告としまして、「1年ぶりに便秘になりました」ということと、そして、昨日の放送で「10月31日に1万個限定で販売するプペルのNFT」の話をさせていただいたところ、『CHIMNEYTOWN DAO』のメンバーがガツンと増えて、現在メンバー数が「5500名」になりました。
 
1万個限定で販売するプペルのNFTは『ゴミモンスターのNFT』か『心臓のNFT』をお持ちの方に「優先購入券」を御用意させていただいているので、そちらを受けとるための「手続き」は『CHIMNEYTOWN DAO』の方でチェックしてみてください。
 
 

独立は「個人で全てやる」ので大変だけど、「権利」という大きなリターン

 
あとは、Huluさんの方で、キングコングの武道館ライブの配信が始まりました。
 
これに関しては、ちょっと時間を割いて喋りたいので、こちらを今日の本題とさせていただきます。
 
 
吉本興業を退所して、芸能事務所の難しいところも、そして「素晴らしいところ」もすごく客観的に観れるようになったのですが、独立前と独立後で、もっとも重みを感じているのは「権利」の問題です。
 
自分が独立しておいて、こんなことを言うのもアレなんですけども、僕、「ほとんどのタレントさんは芸能事務所に所属しておいた方がいい」と思ってる派なんです。
 
まぁ、自分は吉本興業以外の芸能事務所を体験していないので、あまり勝手なことは言えませんが、でも、やっぱり「続いている芸能事務所」というのはサポート体制がシッカリしていて、「個人で全てやる」となると、まぁ大変です。
 
変な話、表に出る人だと、「弁護士さんに相談して、あの人(あのメディア)を訴える」みたいなことまで自分でやらなきゃいけないので。
 
僕の場合は(それはもう吉本興業に感謝なんですけども)、事務所に所属していた時から、自分の会社を立ち上げて、8割ぐらいの仕事を自分の会社でやっていたので(独立後に会社を作ったわけではないので)、仕事をまわす準備ができていたのでラッキーでした。
 
独立というのは本当に面倒も多いですが、そのリターンとして大きいのが「権利」です。
 
お客さんからすると、「事務所が権利を持っているのか、個人が権利を持っているのか?」なんて、ぶっちゃけ知ったこっちゃないところだと思いますが、僕みたいな「アレコレやりたがる人間」からすると、この「権利を持っている/持ってない」は本当に大きくて、たとえば今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』をYouTubeに全編無料公開していますが、あんなのは権利を持ってないと絶対にできないんです。
 
思いつくぐらい誰でもできますが、それを実行するには「権利」が必要なんですね。
 
「権利」というのは「一番最初にお金を出して、一番リスクをとる」ことで得られるものなんですけども、芸能事務所に所属していると、ここの作業は芸能事務所がやるんです。
 
で、事務所って「前例を作ってしまったら、他とのバランスを取るのは大変」というのがあって、権利を簡単には使わせないんです。
 
たとえば、「西野がYouTubeでライブを無料公開してたから、俺のライブも無料公開させて」みたいな声が事務所内から必ず上がって、「あれは西野さんだから上手く行っただけの話で、キミはダメ」みたいなことを言わなくちゃいけなくなる。
 
そうすると、不信感に繋がるし、あとは、お客さんの不満の対応をしなきゃいけなかったりもする。
 
たとえば、「有料でお見せしていたものを、半年後とかに無料で出す」みたいなことって、よくあると思うんですけども、あれをやると必ず「私はお金を払ったのに!」みたいなクレームが一定数くるんです。
 
その対応をするのは人なので、そこには人件費がかかっちゃうんですね。
 
他にも、お付き合いがある企業さんとのバランスなんかもある。
 
なので、おいそれと「GO」は出せない。
 
 

Huluさんの「キングコングの武道館ライブ」配信は、手に入れた「権利」が効いている

 
今回、Huluさんでキングコングの武道館ライブを配信できたのって、僕らが権利を持っていたのが大きかった。
 
もちろん事務所に所属していても、それは不可能ではありませんが、ここまで話が早くまとまったのは、やっぱり「権利」を持っていたからです。
 
コロナ禍の武道館ライブなんて、リスクしかなかったんですけども、そこを「エイヤ!」で押し切って(要するに開催費用を全て自分達で出して)、手に入れた「権利」が今になって効いています。
 
これは、本当に良い経験になりました。
 
今後も僕らはまぁまぁ派手なアプローチを続けていくと思うんですけども、その時は「そうか。これって、権利を持ってるからできるんだな」という感じで見ていただけると、また味わい深くなると思います。
 
最後に。
 
キングコングの武道館ライブのオープニングで、「号泣している梶原君を見て、西野も少し感極まっていたのでは?」と言われるのですが、強がりでも何でもなくて、号泣登場をブチかましてきた梶原君を本当に腹の底からバカにしていたことをご報告します。

  
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合 →画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合 →画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】 LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 

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