株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
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『幻滅期』でイチイチ慌てるな | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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新しいテクノロジーは「N」の曲線を描き一般化される
ガートナー社というところが、毎年『ハイプサイクル』というものを発表しているんですね。
この『ハイプサイクル』というのは、新しいテクノロジーが生まれて、一般化するまでの、盛り上がりや盛り下がりを可視化したグラフなんですけども、大きく、「聡明期」「過度な期待のピーク期」「幻滅期」「啓蒙活動期」「生産性の安定期」の五段階に分かれています。
「聡明期」というのは、テクノロジーが生まれたばかりの時ですね。
最初は誰も知らないので、もちろんゼロです。
そこから時間が経って、「いや、この技術、ヤバいんじゃね?」という「過度な期待のピーク期」に入る。
ここが、一番大きな山なんですね。
その次に、「いや、思ってたほどじゃないな。なんか、色々問題もあるし」という「幻滅期」に入って、ここで人が一気に離れます。大きな谷に突入するわけですね。
ですが、「たしかに問題はあるけど、だけど、これって、やっぱ凄い技術であることは間違いないよ」という一部の人達が活動を続ける「啓蒙活動期」に入り、少し盛り返すんです。
そうこうしているうちに、技術や、あるいは法整備などが追いついてきて、「生産性の安定期」に入り、もう少し盛り返す。ここが、一般層に届いた瞬間ですね。
新しいテクノロジーが生まれて、それが一般化されるまでには、大きな盛り上がりがあって、落ちて、そこから緩やかに上がっていく…というアルファベットの「N」のような、ジェットコースターのコースのような曲線を描くんです。
もちろん例外もあるので、鵜呑みにしちゃいけませんが。
このグラフを『ハイプサイクル』というのですが、ガートナー社が毎年、「この技術は今、グラフの、この位置にいますよ〜」というのを発表しているんですね。
10年前に発表された『ハイプサイクル』とかを見ると、答え合わせができるので、結構面白いのですが、「おお、その通りになってんじゃん」というのが結構多いです。
なので、『ハイプサイクル』はアテにするものじゃないですが、参考にするにはイイかもしれません。
で、今日は、ちょっとNFTとかの話なのですが、多くの日本人が知らない間に、NFTは今、下がり気味なんですね。
「NFT オワコン」で検索すると、そんなことを呟いている人も少なくないと思います。
一応、「近い」とされているメタバース上の土地も、最近「価格が暴落した」というニュースが出て、そこらも一まとめになって、「Web3系は幻想なんじゃね?」みたいな雰囲気になっていたりするのですが、先ほど、お話したガートナー社の『ハイプサイクル』でいうと、2021年の夏の段階で、NFTは「過度な期待のピーク期」の山の頂上にいて、先日、発表された「2022年版」では、「幻滅期」の入り口にいるんですね。
なので、「NFTはオワコン!」みたいなことを言っている人がいるのですが、「オワコン」とかじゃなくて、「順当に進んでいる」「予定通りに進んでいる」という見方の方が正しいと思うんですね。
「このテクノロジーは儲かる」で参加する人は、大体幻滅期で離れる
これ、NFTに限った話じゃ無いのですが、「幻滅期」で取り乱す人って必ずいるんですけども、歴史を見れば、「そういうもんじゃん」というものだと思うんですね。
この『ハイプサイクル』を踏まえておくのってメチャクチャ大事だとおもっていて、たとえば僕、今から6〜7年前にビットコインを買ったんですね。
当時「ブロックチェーン」のことがよく分からなかったので、勉強がてらに。
ただ、その時に、「今、ビットコインは聡明期から過度な期待のピーク期に入っているので、そのうち幻滅期がくるよね」という『ハイプサイクル』の話が出ていたんです。
なので、ビットコインを買う時点で、「この後、盛り上がって、その後にガクーンと落ちて、その後に徐々に取り戻していくもの」ということが分かっていたので、決めたのは『幻滅期がきても手放さない』ということだったんです。
案の定、それから2年〜3年後に「過度な期待のピーク期」がきて、テレビでも『億り人』が特集されるようになって、そこから幻滅期に入るわけですが、当然、「それはそういうもの」と思っているから、動かしもしないんですね。
一番バカなのは、「過度な期待のピーク期」に飛びついて、「幻滅期」に入った瞬間に「裏切られたー」と言っている人達。
裏切ってないんです。そういうものなんです。
ビットコインの場合は、ガツーンと上がって、ガツーンと落ちて、そこからジワジワ上がって、コロナバブルみたいなのが一時期あって、また落ち着いて…という感じですが、今でも、購入時の数十倍の価値にはなっています。
なので、「幻滅期」で離れていく人達を見る度に、「勿体ないなぁ」と思うのですが、これ、見てると、「このテクノロジーは面白い」で参加している人はずっと居残るんですけど、「このテクノロジーは儲かる」で参加する人って、大体、幻滅期で離れるんです。
このあたりが、人間っぽくて実に味わい深いなぁと思っております。
僕の個人的な考えですが、「NFTは相変わらず面白いなぁ」というのと、メタバースの不動産に関しては「会社経営しかできないような人間がデザインをしたそんなダサい土地に行く理由なんか一つもねえよ」と思っているので、不動産ですから、人が集まらないところには価値は生まれないのは当たり前の話で、このへんは淘汰されていくもんだろうな、と思っています。
DAOに関しては、リーダー(中央)不在で運営していくのは、かなり幻想だと思っていて、「中央は存在するけど、1〜10まで口を挟んでくる中央じゃない」というのが、いい落とし所なのかなぁと思っています。
総じて、幻滅期に入っても、僕は幻滅しません。
そもそも儲かろうとも思ってないので、「面白いなぁ」と思うことを、ただやるだけです。
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