クリエイティブに必要なのは「締切」
今、サービスの現場で起きていること
まずは、「今、サービスの現場で起きていること」を、あらためて整理しておきたいと思います。
情報が簡単に共有されるようになり、それにより「技術」が皆のものとなり、「どのラーメン屋さんもまぁまぁ美味しいし、どの電気屋さんもまぁまぁ同じ値段」という世界になりました。
まずいラーメン屋さんや、ボッタクリ電気屋さんは、いなくなったわけですね。
意識高い系(カタカナを無駄に使う系)の僕なんかは、この状態を「クオリティーのコモディティ化」と呼んだりしています。
※コモディティ化=製品やサービスについて、性能・品質・ブランド力などに大差がなくなり、顧客からみて「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」に見えるようになった状況。(@Wikipedia先生)
「値段」や「性能」といった【機能】で商品やサービスを選べなくなった僕らは、ならば、どうやって商品やサービスを選ぶようになるのか?
この問題に名乗りを挙げたのが『人』で、「他よりも20円高くても、応援している田中さんの店で買う」という『人』を軸にして商品やサービスを選ぶ「人検索」の時代が始まりました。
他にも「どうせ同じ値段で同じサービスなら、環境問題と真面目に向き合っているA社から買う」という「理念検索」もあるでしょう。
そんな時代に入ったもんだから、コミュニティーに所属していることは超絶大切だし(※実際、「サロンメンバーさんの店に行く」は全国各地で起きている)、会社の物語(理念)を発信することは超絶大切です。
なので、「人検索の時代だから人と繋がっておこー!」となるのは大いに結構ですが、ただ、それは「全員のクオリティーが上がって、値段や性能といった【機能】で商品やサービスを選べなくなった」が大大大前提で、『まずいラーメン屋さん』は「人検索」の時代であろうがシンプルに選ばれません。
「一定レベルをクリアしている」が「人検索ゲーム」のドレスコード(参加資格)です。
#ここはウヤムヤにしちゃダメ絶対
時々、「僕の絵はどうやったら売れますかね? 飲み会とかに参加して、ドブ板営業をやった方がいいんですかね?」というイラストレーターさんから相談を受けることがありますが、「…いや、その前に、シンプルに絵が下手だから、もっと練習した方がいいよ」と返すことがあります。
#血も涙もない
これは「人検索」という言葉が生み出した勘違い(絶望的な希望的観測)で、「クオリティーがコモディティ化した現代でも、ウンコ(低クオリティー商品)を生み出す人は普通に存在する」ということを把握し、自分(自社)がそれに該当していないか? を自問自答することが大切です。
前置きが長くなりましたが、ここから本題です。
ハイスペックたれ
「クオリティー」の件で、全てのサービス提供者が仕入れておかなければいけない『言葉』があります。
「過剰性能」という言葉がありましたが、今日はこの言葉の周辺を深掘りしたいと思います。
Wikipedia先生曰く、「過剰性能」とは、利用者が求めるよりも、更に高く持っている性能と、その性能を持つ機械装置の総称です。
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】「ハイスペック」と「オーバースペック」の違いを正しく理解できている? 「過剰性能」は絶望的に無駄!
https://goetheweb.jp/person/article/20220708-nishino_akihiro_50