株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
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アジア人差別は本当にあるのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は、「海外で『アジア人差別』は本当にあるのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
お知らせ!7月3日Youtube全編無料公開ミュージカル『えんとつ町のプペル』
このお知らせをそろそろ始めた方が良さそうです。
7月3日の19時からミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルで、昨年11月におこなったミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演の模様を最初から最後まで全編無料公開します。
やっぱり、ミュージカルって、馴染みがない人には、ずっと馴染みがない世界で、それでもってチケット代も決して安くないので、なかなかチャレンジしにくい。
この問題は神様がいつか解決してくれるものではなくて、誰かが覚悟を持って切り込まないと、いつまでたっても解決しない。
つまり、ミュージカルと、ミュージカルに興味がない人の差はいつまで経っても埋まらない。
というわけで、スタッフが本当に走り回ってくれて、そして、各事務所さんにご理解・ご協力いただいて、この度、ミュージカル『えんとつ町のプペル』をYouTubeで全編無料公開する運びとなりました。
英語字幕も入っているので、海外の方でもお楽しみいただけます。
当日は、YouTubeをテレビに繋いで、部屋を暗くして、家族皆で楽しんでいただけると、すっごく嬉しいです。
ちなみに僕は僕で都内でライブビューイングみたいなことをするので、生配信のチャット欄にも参加します。
すでに、全編無料公開の動画は立ち上がっていて、カウントダウンが始まっております。
忘れないように、視聴予約(リマインダーON)しておいてください。
視聴予約をしておいていただけると、キチンと通知がいきますので。
そして、もし良かったら、このことを、普段、ミュージカルに触れる機会がない子供達や、海外のお友達に動画のリンクと共にお伝えいただけると嬉しいです。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の全編無料公開は7月3日。
7月3日の19時です。
何卒、宜しくお願いします。
「差別」は認識されないと世間に存在しない
そんなこんなで本題でございます。
今日は、「海外で『アジア人差別』は本当にあるのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
噂レベルですが、昨日、「10月に2回アメリカに行く」という話を聞きまして、本格的に向こうでも家を探してやろうかと思いつつ、現在、兵庫県川西市に家を建てていて、バンドなら解散してるぐらい「方向性の違い」が凄いです。
まぁ、とにかくいろんな国、いろんな地域を転々とする人生をおくっています。
なので、「現地レポート」みたいなことはチョコッとだけできるのですが、とはいえ、全ての国を見てきたわけではないので、「僕が行った国の、僕が行った地域の、僕が参加しているコミュニティー」といった偏った話であることを踏まえていただいた上で、今日は『アジア人差別』についてお話ししたいと思います。
詳しい話をすると、かなりエグくなっちゃうので、そんな話を聞きたい方は2〜3日前に配信したプレミアム放送『「アジア人」と「ブロードウェイの思惑」』をお聞きください。
西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
https://voicy.jp/channel/941
やっぱり、気になるのは「アジア人差別はあるのか?」というところですよね。
日本だと、ときどき、「コロナがキッカケでアジア人差別が起きている」というニュースが流れたりしていますが、それは「墜落した飛行機に日本人の乗客はいませんでした」的な感じの“日本向けのニュース”の可能性もあるわけで、実際、海外でどんな感じで取り扱われているかは、海外に行かないと分かりません。
その上で、「アジア人差別ってあるの?」というこの質問に対する(僕が知っている範囲での)答えなんですけど、これが非常にフワフワとした返事で申し訳ないですが、「ある/ない」で気持ちよく答えられないんです。
というのも、「差別」って、認識されないと世間的には存在しないんです。
アジア人差別は議題にあがらない
「マイノリティー」と呼ばれる人、いるじゃないですか?
「マイノリティー」って、ある程度の人数がいないと、認識されないんです。
たとえば、「疣贅状表皮発育異常症(ゆうぜいじょうひょうひ はついくいじょうしょう」って、ほとんどの方が御存知ないと思います。
身体が木みたいになっちゃう世界で5人ぐらいしか診断例がない奇病です。
当然、ほとんどの人が、その患者さんのことを知らないので、その患者さんの人権って守られないんです。
具体的な話をすると、たとえば、身体に植物のタトゥーを入れることへの是非は一切議論されない。
これが、「疣贅状表皮発育異常症(ゆうぜいじょうひょうひ はついくいじょうしょう」の患者さんが世界に5億人ぐらいいたら、「身体が植物みたいになる病気で苦しんでいる人がいるのに、身体に植物の絵を描くとは何事だ!」という声があがるんですね。
それと少し似ていると思うのですが、僕が参加しているコミュニティーでは、「ジェンダー問題」や「黒人差別」などは議題にあがるのですが、「アジア人差別」は議題にあがらないんです。
要するに、そこに差別があったとしても、「差別」としてカウントされていない。
ニューヨークの地下鉄で、日本人が黒人から暴行を受けても、数時間後にはいつものニューヨークです。
差別が認識されるには、ある程度の人数が必要みたい
今、ブロードウェイで『SIX』というミュージカルをやってて、これ、出演者もコアスタッフも全員女性なんですね。
ストーリーも、すっごいブイブイ言わせていた王様から、なかなか酷い扱いを受けた元嫁6人が、最後には「立ち上がれ!」みたいな感じで一致団結して、『強い女性像』を見せるのですが、これにニューヨークの女性達は熱狂するんです。
きっと、少し自分を重ねながら観ている。
だからこそ「痛快」なんでしょうね。
これ、日本人が6人で同じようなことをやっても、「そうだそうだ!言ってやれー!」とはならない。
なので、表現が難しいですが「報われない(逆手にとれない)差別がある」みたいな感じです。
理由は「数が少ない」(あるいは「声が小さい」)から。
これに対して「どう対処していけばいいか?」というのは今日の本題ではなく、今日お伝えしたいのは「差別としてカウントされるには(マイノリティーとしてカウントされるには)、ある程度の人数が必要みたいです」という話です。
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