そのロマンに「ちょっと待った」

2026年07月24日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/8041017

「強いコンテンツ」で人の流れを作るのは無理ゲー | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/8041017

 
 

譲り受けた土地に「テーマパーク」を…気持ちはよく分かりますが

 
ニシノコンサル」という名前で、年間100社ほどの企業のコンサルティングに携わらせていただいているほか、全国各地で経営者の皆さんとお酒をご一緒させていただく機会も多くあります。
 
そんな環境に身を置いていると、経営者コミュニティの中で起きている小さな潮流や、まだ表には出てきていない変化を、人より少し早く耳にすることがあります。
 
その中で、ここ最近、明らかに増えてきた話題があります。
 
それが、
「地元の土地を譲り受けることになったので、この土地を使って何をしようか考えている」
という相談です。
 
そうした機会を前にすると、その土地を使って「自分なりのテーマパーク」を作ろうと考える経営者は少なくありません。
 
その気持ちは、とてもよく分かります。
 
採算だけでは説明できない、「男のロマン」とでも呼ぶべき魅力が、そこにはありますから。
 
ただ、結論から言うと、人の流れが存在しない場所に、ゼロからテーマパークのような集客施設をつくることは、お勧めしません。
 
理由はシンプルです。
 
テーマパークや遊園地が、人の流れそのものを生み出す装置として機能したのは、娯楽の選択肢が今ほど多くなかった時代だからです。
 
現代は、スマートフォン1つで世界中のコンテンツにアクセスできる時代です。
 
映画もゲームもライブも配信もSNSもある中で、「わざわざ、その場所まで足を運ぶ理由」をゼロから作ることの難易度は、昔とは比較になりません。
 
もちろん、例外はあります。
 
それは、その土地にしか存在しない自然資源を「ライトアップ」で活かせる場合です。
 
山、湖、渓谷、滝、桜並木、イチョウ並木といった、その土地固有の景観にライトアップを組み合わせるような取り組みです。
 
これは新たにコンテンツを生み出すというより、「その土地だけが持つ価値」を再編集する戦略なので、他地域との差別化が成立しやすく、人の流れを生み出せる可能性があります。
 
で、この「再編集」というのも、ほぼ「ライトアップ」一本勝負です。
 
時々、岐阜の「ガッタンゴー」のように廃線となったレールを利用したエンタメがヒットするケースはありますが、あれは本当に稀なケースで、かつ、そもそも観光地の延長線にあるものなので、「異常値」としてノーカウントにした方がいいと思います。
 
基本は「ライトアップ」で、「ライトアップ映えしない地元」にゼロから人工的な集客施設をつくる戦略は、現代ではほぼほぼ無理ゲーです。
 
 

人の流れがないところに人を呼ぶのは簡単じゃない

 
ちなみに、僕の大好きな埼玉県飯能市の「ムーミンバレーパーク」の数字を見てみましょう。
 
こちらは、無料エリアの「メッツァビレッジ」と、有料エリアの「ムーミンバレーパーク」で構成される施設ですが、運営会社が公表している年間来場者数は、コロナ禍を経て現在は年間およそ70万〜80万人規模で推移しています。
 
ただし、この数字は「施設全体」の来場者数です。
 
無料エリアの利用者も含まれており、有料施設である「ムーミンバレーパーク」単体の年間入園者数は公表されていません。
 
つまり、「有料テーマパークだけで年間70万人を集めている」という話ではないわけです。
仮に「ムーミンバレーパーク」に流れるお客さんがこの「1/3」だった場合、年間20万人チョイで、1日の来場者数が「600人」ぐらいになると思うのですが、あれだけ広大な施設のランニングコストを「600人」の売り上げから賄うのは簡単じゃなさそうです。
 
もちろん「ムーミン」の場合はグッズの売り上げが大きそうなので、そこで、どうにかこうにかしていると思うのですが、ポイントとしては「あれだけメジャーなIPでも、人の流れがないところに人を呼ぶのは簡単じゃない」というところです。
 
沖縄のジャングリアもそうだし、和歌山のポルトヨーロッパも、
長崎のハウステンボスも(今はどうなんだろ?)、そう。
 
ちなみにCHIMNEY TOWNも、このあたりはキチンと失敗しておりまして、僕らの場合は上物を建てる前に撤退できたからまだ良かったですが、上物を建ててしまったら最後、いよいよ「せっかく建てた、この施設をなんとか活かさないと!」という人質ゾーンに入ってしまうので、かなりの負債を抱えることになる。
 
人口が減って、コンテンツが増えた現代において、「人の流れがない土地」は、基本的には「工場」や「農園」以外の使い道はないのですが、「子供の頃から慣れ親しんだ土地が丸々自分のものになる」というロマンに、僕らは目が眩んでしまう。
 
ここは本当に気をつけた方がいいと思います。
 
逆に言うと、前々からVoicyでお伝えしているとおり、「どこでやるか?」というゲームは今、かなり大きな意味を持ち始めていて、地元の土地を売ってでも、「人の流れがある場所」は本気で取りに行った方がいいと思います。
 
 
【お知らせ】
8月8日(土)と9日(日)に、兵庫県川西市で『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の上映会&舞台挨拶があります。
川西市の子供達は入場無料です。
是非、遊びにいらしてください。
 
出演:キングコング西野亮廣
会場:川西市キセラホール
チケットはコチラから→https://chimney-ticket.jp/event/group/3b0d21df-b159-4149-9531-cb9698f8db28/8d87d8ec-15ff-43ad-badb-7b8a2e7bcd09
 
 

====================
CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!  
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
いつも応援ありがとうございます!
「西野亮廣エンタメ研究所」ではオンラインサロンの会費を活動資金として、さまざまなプロジェクトに挑戦しています!
 
▼メンバーになって西野の挑戦をもっと応援したいという方はコチラ
「西野亮廣エンタメ研究所」
https://salon.jp/s/P3Tf6GjQ

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
 
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko

シェアする