「NFTで資金繰り」の限界

2023年03月11日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/487952

「NFTで資金繰り」の限界 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/487952

 
 
ここ数年の「よく分からないこと」のブッちぎり1位は「NFT」

 
ここで、お話しすることは、CHIMNEY TOWNのスタッフや、オンラインサロンメンバーさんや、CHIMNEY TOWN DAOの皆さんにも聴かれている可能性が高いので、“公開業務連絡”になっちゃいますが、僕が今考えていることを正直にお話ししようと思います。
 
ご存知の方も多いと思いますが、僕は「よく分からないこと」「まだ結果が出ていないこと」が大好きで、ある程度、結果が見えたもの(自分の中で問題の解き方が分かったもの)は後輩にプレゼントして、常に「分からないこと」にアタックしています。
 
それだから、オンラインサロンの記事を毎日更新できるのだと思います。
 
「東の果てに井戸があったよ」とか「西の森は枯れてたよ」とか、そういった“まだ誰も行ったことのない場所”のことを毎日書いている。
 
それでいうとここ数年の「よく分からないこと」のブッちぎり1位は「NFT」です。
 
先に言っておくと、「こうすれば、自分が出しているNFTの値段が上がる」ということは千年前から知っていて、そして、そんなことには興味がありません。
 
僕が知りたいのは、「NFTになるモノ・ならないモノ」「NFTでやれること・やれないこと」です。
 
たとえば、「AIが生成したNFTに価値が生まれるのか?」というテーマ。
 
実際に、「AIが生成したNFT」に価値が生まれているケースはあるわけですが、しかし、「AIが生成したNFT」の多くはゴミクズのように扱われている。
 
ならば、そこを分け隔てるものは何だ?
 
この答えを探していたりします。
 
CHIMNEY TOWN DAO発のプロジェクトだと、「CHIMNEY TOWN Landscape」や「バンドザウルス」などが、「AIが生成したNFT」に分類されるわけですが、これらは自分の中で確信があって始めたわけじゃないんです。
 
「これをやると、どうなるのかなぁ?」と思いながら始めて、始めてみた結果、「意外と支持されてるゾ」という感じで、まだまだ仮説検証実験の真っ只中にあります。
 
 

開発費用を集める為のNFTは面白くないし、面白いNFTは作品や商品の開発費用に向いてない

 
そんな中、少しずつ分かってきたこともあります。
 
それは、「支援メダル」のようなNFTを除いて、「作品や商品の開発費用を集める為のNFTはあまり面白くないし、面白いNFTは作品や商品の開発費用にあまり向いてない」ということです。
 
ちょっと難しい内容なので、優しく解説すると…たとえば僕が今、『ボトル・ジョージ』というアニメーション作品を作りたいと思っているとする。
 
これには当然、制作費が必要になってくるわけですから、まぁ、今の流れだと「ボトルジョージの何かしらをNFTで販売して、その売り上げを制作費に充てよう」という話になってくると思うのですが、『ボトル・ジョージ』ってNFTの為に作られた作品じゃないので、作品のどこかを切り取ってNFTで出すことは可能なのですが、面白くないんですね。
 
「ただの資金調達じゃん」が透けて見えてしまう。
 
一方で、「ただただ面白い」という動機だけで進んでいる『バンドザウルス』はNFTとしては最高なのですが、「そこで集まったお金の使い道を『バンドザウルス』だけに充てる」としてしまうと、まぁ、「恐竜マスクを作る」「楽曲・ライブを作る」「MVを作る」といったところが妥当で、たとえば映画『バンドザウルス』は作れないんですね。
 
作れないことはないのですが、作っても面白くない。
 
なぜなら、『バンドザウルス』は映画の為に生まれたプロジェクトじゃないから。
 
皆さんがイメージしやすい“喩え”をあげると、2〜3年前にツイッターで『100日後に死ぬワニ』って流行ったじゃないですか?
 
あれは「ツイッター」という競技の中だと最高に面白いコンテンツなんですけども、「面白いから」「流行ったから」といって映画にしてしまうと、そこはやっぱり難しい。
 
「現実世界と同じスピード感で、1日ずつ話が進んでいって、100日後には死ぬ」というのは、映画用に作られたデザインじゃないから。
 
 

NFTで集まったお金の使い道は、幅を持たせておいた方がイイ

 
なので、バンドザウルスも、「集まったお金の使い道はバンドザウルスのことに使う」は途中までは機能すると思いますが、「バンドザウルスのアニメを作ろう!」「バンドザウルスの舞台を作ろう!」とかやり始めると、あまり面白い結果にはならないと思います。
 
「バンドザウルのお金はバンドザウルのことだけに使う」と決めてしまうと、必ずどこかで首が絞まる。
 
バンドザウルスのNFTで集まったお金は、「バンドザウルスのことにも使うし、まったく別の面白いエンタメの支援にも使うし、シングルファミリーの支援や被災地支援にも使う」ぐらい幅を持たせておいた方がイイと思いました。
 
NFTをずっと触っていると、「ボトルジョージの予算はボトルジョージのNFTで集めよう」とか、「バンドザウルスのNFTで集まった予算は、バンドザウルスに使うべき」みたいに考えがちで、これによって失っている可能性が結構あるなぁというのが、僕のNFT仮説実験の現在地です。
 
なんか、このへんの話も今度のボトル・ジョージのトークショーで喋ろうと思うので、勉強がてら、とりあえず全員参加してください。よろしくお願いします。


【オンライン配信チケット】『ボトルジョージ』わくわくトークショー
https://chimneytown.net/products/bottlegeorge
 
 

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