詐欺師と会った感想
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グループシンク ~集団は何故、間違うのか?~ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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集団は間違った結論を出しやすい環境にある
僕が朝から晩までやっていることは4つで、「エンタメを作る」「予算を作る」「チームを作る」「届ける」です。
で、今日は、この中から「チーム作り」について、お話ししたいと思います。
おそらくご存知…というか、まぁ「そりゃ、そうだよね」という話なんですけども、絵本を作っているチームと、ミュージカルを作っているチームと、映画を作っているチームは別なんですね。グッズ開発のチームも別です。
なので、僕には常に「チーム作り」の問題が付きまとうわけですが、中でもすごく気をつけていることがあって、それは「集団は間違える」ということです。
これは『グループシンク(集団浅慮・しゅうだんせんりょ)』と呼ばれていて、何かというと「集団で合意形成をする時に、不合理な結論(愚かな決定)を出してしまう現象」のことです。
これは、いくつかの要因が重なって起きるんですけども…たとえば「時間がない時」は、正解を出すことよりも、決定することを優先してしまったりする。
あと、これはまぁ想像しやすいところだと思うのですが、「正しい意見」を出すよりも、「その場の空気」を優先してしまう。
これなんて、「集団ならでは」というか、一人で決めていたら、ありえないことですよね。
いわゆる同調圧力ですね。
あとは「赤信号。皆で渡れば怖くない」ですね。
一人だったら冷静に判断して止まってたところも、皆が進んでるし、「気持ちが大きくなっちゃって、いってまえ」となっちゃう。
あと、「集団が過度のストレスにさらされている時」なんかも、行動を起こすことや、結論を出すことを優先してしまうそうです。
「もう少し良い答えが出るまで、待ちましょう」とはなりにくいんですって。
このグループシンクの話で毎回決まって出てくるのが1986年にNASAが起こした宇宙ロケット『チャレンジャー号』の爆発事故です。
打ち上げ後まもなく大爆発をして、7名のパイロットが全員亡くなった悲しい事故なんですけども、事故後の調査で、打ち上げ前日に、ロケットの技術者が「明日は気温がマイナスになるから、12度になるまで待つべきだ」とNASAの責任者に電話をしていたことがわかったんですね。
気温が低いと、いろいろ具合が悪いのでしょう。
でも、『チャレンジャー号』はその時ですでに延期延期を繰り返していて、責任者も「もう待てない」となって、まわりの皆とも合意形成をとって「明日、行こう!」となったそうです。
その結果、ロケットが爆発したわけですが…つまり、集団で決めていなくて、技術者の独断で決めておけば、爆発は防げたかもしれない、という話です。
他にも、これ、よく例えで使わせてもらうんですけども、絵本『えんとつ町のプペル』を分業制で作ることを 発表した時、アンチの方は勿論のこと、ファンの皆様からも大ブーイングだったんです。
それまでは黒のボールペン1本でずっと描いていたから、それが無くなっちゃうと、「作家性が薄れる」というのがファンの方の言い分です。
ただ、「作家性」という角度からお話しすると、僕の頭の中にある『えんとつ町』はオレンジ色に輝いているんですね。
だけど、僕には色を塗る能力がない。それを外部委託して、僕の頭の中にある『えんとつ町』を紙の上に再現するわけだから、「作家性」というのは、むしろ分業性の方が顕著に出ると思うんですね。
他にも、まぁ、さまざまな理由で反対されたのですが、その言い分が「これまでずっとボールペンで描いてきたのに…」みたいな感じで、どれもシックリこなかったんですね。
これまでボールペンで描いてきたも何も、僕の目的は「ボールペン作品を世に届けること」じゃなくて、「面白いエンターテイメントを届けること」なので、謎の「ボールペン縛り」はやめていただきたい。
というわけで、全員の意見をガン無視して作ったのが『えんとつ町のプペル』です。
集団の合意性で進めていたら、『えんとつ町のプペル』は生まれてなかったんですね。
少なくとも、今の形にはなってなかった。
「集団は間違える」というよりも「集団は間違った結論を出しやすい環境にある」と説明した方がいいかもしれませんね。
「役割」を作ることで、間違った結論を出すことを防ぐ
じゃあ、この『グループシンク』を防ぐ為にはどうすればいいのか?
これは、良かったら皆さんのチームでも是非、試していただきたいのですが、会議の時に「反対意見を言う人」を事前に決めておく、です。
「集団の決定に対して、反対意見を出す人」です。
これ、ハナから「この人は反対意見を言う人だから」となっていたら、それは役割だから、人格と切り分けられるし、「空気を読まないことが仕事」なんだから、空気を読まなくてもいい。
そんな感じで、集団が間違った結論を出すことを、「役割」を作ることで、防ぐのは超オススメです。
今日は「集団はよく間違うけど、そのことが分かっていれば、システムで防げるよ」という話をさせていただきました。
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