「高く売る技術」を持たない日本人

2022年12月31日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/444745

「高く売る技術」を持たない日本人 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/444745

 
 

日本人は値上げ・高売りが下手すぎる

 
今、『夢と金』(幻冬舎)というビジネス書めいたものを執筆しているところなので、Voicyで話すネタも、ついつい「お金」の話に寄ってしまうのですが、多くの日本人が標準装備している「お金感」が今の日本人(自分達)をメチャクチャ苦しめているなぁと思うことだらけです。
 
そのうちの一つが「値上げ・高売りが下手すぎる」です。
 
消費者はもちろん、企業側も値上げの抵抗感が強かったりするじゃないですか。
 
去年か一昨年、「何年も議論した末、最終手段でガリガリ君を10円値上げすることになりました。すみませんでした」みたいなニュースがありましたが、まぁ、あれは赤城乳業さんの広告戦略の一つではあると思うのですが、でも、実際に赤城乳業さんって「値上げは最終手段」という社風だそうです。
 
たしか、オイルショックの時に、当時の主力商品だった「赤城しぐれ」(かき氷みたいなやつ)を30円から50円に値上げして、そこで売り上げが激減して、トラウマレベルの大打撃を受けたんですって。
 
そこから「値上げはアカンでー!」となったそう。
 
まぁ、その話を聞くと、値上げに抵抗感が生まれる気持ちも分からないでもないですが、ただ、赤城乳業さんは歴史もある大きな会社ですから、安売りによって社員さんにストレスをかけるようなことなく、キチンと製造ラインを整えているから、あの値段で提供できていると思うのですが、労働者にストレスをかけて(安月給にして)、安売りをしている会社・お店があるじゃないですか?
 
「安売り」というのは、多くの場合「労働力の安売り」であって、
「安売りを称える」というのは「労働力の安売りを後押しする作業」です。
 
なので、「安売りマンセー」は道徳的にいささか問題があると思うのですが、日本人っていつまでたっても「労働力の安売り」を後押しし続けるけど、あれは何?
 
先に言っておきますが、「安売り」と「無料公開」を一緒にしないでください。
「無料公開」は明確な広告戦略であって、「無料公開」によって売り上げは伸ばしているので。
 
今、話しているのは「労働者にストレスがかかっている安売り」のことです。
 
 

「叩かれるから、値上げしない」って何?

 
昔、知り合いの経営者に「もっと値段を上げなきゃダメだよ」と言ったことがあったんですけど、その時に「値段を上げたら叩かれる…」と返ってきて、世も末だと思いました。
 
一旦整理しましょう。
 
値段を上げて叩いてくるのは「アホの外野」と「サービスに見合っていないと判断したお客さん」です。
 
その商品が10万円でも、20万円でも、100万円でも、満足してくださったお客さんは何も言ってこないですよね?
 
だとすれば、経営者がやることは「値段を上げて、その値段に見合うだけのサービスを提供する」の一択じゃないですか。
 
「叩かれるから、値上げしない」って何?
 
それ、「コケるから、歩かない」と言ってるようなもんで、「コケないように歩けよ」という話じゃないですか。
 
 
「安売り」って、言い訳が残ってるんです。
 
「この値段だから、少々具合が悪くてもいいでしょ?」という言い訳が残っている。
 
『ガリガリ君』は違うよ。
 
安いのに、美味しい、パーフェクトアイスクリームだから。
 
#パーフェクトアイスクリームって何?
 
「安いものがダメ」と言っているわけじゃなくて、「安いものには言い訳の隙がある」という話です。
 
 

値段を上げて、それに見合うサービスを提供するのがプロの仕事

 
一方、値段を上げちゃうと、言い訳ができなくなるんです。
 
サービスの中にミスは許されない。
 
「高くてマズいパスタ」を出したら怒られるでしょ?
 
高いパスタは、美味しくなきゃダメ。
 
それをするのがプロの仕事じゃないですか。
 
まず値段を上げて、「この値段に見合うサービスは何か?」を真剣に考える。
 
世に溢れているVIP向けサービスをちゃんと勉強する。
 
「便利」というだけでは高くならないし、「美味しい」というだけでは高くならない。
 
「値上げ」というのが技術なので、その技術をちゃんと身につける。
 
その技術が書かれているビジネス書が出ます。
 
夢と金』(幻冬社)という本です。
 
すみません宣伝になっちゃいました。
 
 
でも、真面目な話、これからの日本で、これをやらない会社は本当に大変なことになるので、今一度、「高売り」と向き合ってみてください。
 
ほんで、さっきからずっと「高売り」って言ってるけど、この日本語あってます?
 
「安売り」の反対って、「高売り」だっけ?
 

====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko  
 
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
\海外発行のカードが利用できるようになりました/
https://salon.jp/nishino

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

▼Instagram版はコチラ↓
https://nishino73.thebase.in/items/57388605

シェアする