世間が誤解している「助手」という仕事

2022年11月12日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/418507

世間が誤解している「助手(アシスタント)」という仕事 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/418507

 
 
「ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演」を企業さんに任せるのは僕らの一つの挑戦

 
今日は、きっと多くの方が誤解されているであろう『助手』と呼ばれるお仕事について、お話ししたいと思います。
 
12月3日から、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演が始まるわけですが、Voicyでも何度かお伝えし いるとおり大阪公演はCHIMNEYTOWN主催じゃないんですね。
 
運営にCHIMNEYTOWNが入っているわけでも、クリエイティブチームに僕が入っているわけでもないんです。
 
製作・主催のクレジットは「IMPRESS合同会社」となっています。大阪にあるエンタメの企業さんですね。
 
ただ、これも僕らの一つの挑戦で、こうやって「任せる」ということをやっていかないと、「任せ方」が上手くなっていかないし、任せ方が上手くならないかぎり、僕らの活動は大きくなっていかない。
 
なので、僕ら自身も「どういう形でお渡しすれば、クオリティーが保てて、かつ、クリエイターさん達の創造が引き出せるんだろう?」と感じで、手探りでお渡ししています。
 
 

大阪公演の稽古場の雰囲気がメチャクチャいいのは「演出助手」のMOEKOさんの存在が大きい

 
結果、今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の稽古場の雰囲気はメチャクチャよくて、これは演出の高橋さんをはじめ、チームの皆さんが「もちろん東京公演よりも面白いものを作ってやるぞ!」という気持ちで臨まれているからだと思うのですが(最高!)、僕が大阪チームの皆さんに「お任せします!東京公演を無理矢理なぞる必要はなくて、大阪公演ならではのプペルを思うように作ってください!」と迷いなく言えたのは、今回の大阪公演で「演出監修」という形で参加してくださった MOEKOさんの存在が大きいです。
 
MOEKOさんは東京公演の時に「演出助手」という形で、僕にベタつきで動いてくださった、とってもとっても優秀なクリエイターなんですけども…東京公演でダン役を演じて下さった宮川浩さんに飲みに連れてってもらった時に「MOEKOは演出助手として一流だから、大事にしろよ」と言われたんです。
 
「演出家と、演出助手は全く別の仕事(各々独立した仕事)で、演出助手の上に演出家がいるわけじゃない。その上で、MOEKOは演出助手のプロだ」と宮川さんは言うわけですね。
 
  

「助監督」や「演出助手」は現場の指揮官で「独立した仕事」


これは本当にその通りだなぁと思うのですが、映像の現場には助監督がいて、舞台の現場には演出助手がいるんですけども、「監督」と「助監督」、「演出家」と「演出助手」って、仕事内容が全然違うんです。
 
もちろんチームによって、やり方は違うと思うのですが、「助監督」とか「演出助手」って、実働部隊のトップであることがほとんどです。
 
要するに、現場の指揮官ですね。
 
「監督」や「演出家」と呼ばれる人は、もう少し後ろに下がって全体を見てるんです。
 
なんか、「助監督」とか「演出助手」というと、その言葉からは「監督や、演出家の下について、お手伝いをする人」みたいなイメージを持たれる方も少なくないと思うのですが、監督の下に助監督がいるわけでも、演出家の下に演出助手がいるわけでもないんですね。
 
宮川さんが言う通り「独立した別の仕事」なんです。
 
たぶん、あの「助監督」とか「演出助手」という名前が良くない(誤解を生んでいる)と思うのですが、「助監督」も「演出助手」も実働部隊のトップですから、そこが優秀じゃないとチームは回りません。
 
どうしても、「演出助手を何年も務めたら、次は演出家にチャレンジ!」みたいな雰囲気になってますが、それって、「サッカーを極めたので、次は野球を始めます!」と言っているぐらいのジョブチェンジなんです。
 
出世じゃないんです。
 
なので、本来は「大御所の演出助手」「生涯演出助手」がいてイイんです。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演が決まった時に、MOEKOさんと飲みに行って、「大阪公演の現場に入って貰えませんか?」とお願いして、そこでご承諾いただいて、「これは、もう大阪公演のクオリティーは間違いないな」と確信しました。
 
クリエイティブの世界って、どうしても「監督」や「演出家」の名前が表に出ますが、本当に全てのスタッフの力が必要で、「助手」という言葉のせいで、「まだ半人前」みたいなイメージを持たれたら嫌だなぁと思って、今日はこんな話をしました。
 
ついでに言うと、世の中の「助手」や「アシスタント」という名前がついているお仕事をされている方に向けて、あなたのチームにリーダーは、あらためてそんなことを言えないだろうから、勝手に、あなたのチームのリーダーの気持ちを代弁させていただきました。
 
 

12月3日より、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演がスタート!


そんなこんなで、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の稽古が、ものすごくイイ雰囲気で進んでいます。
 
僕はまだ動画でしか稽古場の様子を確認できていないのですが、どこかのタイミングで稽古場に顔を出したいなぁと思っております。
 
ちなみに言うと、大阪公演の稽古場の様子を見たのか、ニューヨークのリーディング公演でプペル役を演じてくれたブロードウェイのキャストさんが、大阪公演を観る為だけにわざわざ来日するそうです(笑)。
 
おそらく、東京公演のキャストさん達も大阪公演を観に行くと思います。
 
盛り上がってまいりました。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演のチケットは「チケットぴあ」でお求めください。
 
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2224382&rlsCd=001

====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 

\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko
 
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
\海外発行のカードが利用できるようになりました/
https://salon.jp/nishino

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

▼Instagram版はコチラ↓
https://nishino73.thebase.in/items/57388605

シェアする