エネルギーは漏れるし、お客さんが感じ取る

2022年11月14日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/419335

お客さんは確実に「嗅ぎとる」から気をつけろ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/419335

 
 

「流しているか」「流していないか」の違い

 
先月、ニューヨークに行った時にミュージカル『キンキー・ブーツ』を観たんです。
 
有名な作品ですし、日本でも上演されているので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、まぁ、良い作品なんです。
 
ラストシーンとかは本当に痛快で、僕も大好きな作品なのですが、夜、ニューヨークのスタッフと呑んでた時に、「『キンキー・ブーツ』が凄く良かったよ」という話をしたら、そのスタッフから「今の『キンキー・ブーツ』イイらしいね」という言葉が返ってきたんです。
 
何年か前に観に行った時の『キンキー・ブーツ』はもう一つだったそうで、これ、結構な人が同じことを言うんです。
 
くれぐれも言っておきますが、「何年か前の『キンキー・ブーツ』」は、当然、今年の『キンキー・ブーツ』と同じ内容です。
 
違うのはキャストぐらい。
 
もちろん、「キャストの力」というのは大きいですから、キャストが変わると面白さも変わることは往々にしてありますが、よくよく話を聞いていくと「キャストの違い」が原因じゃないみたいで、曰く「流しているか、流していないか」だと。
 
これ、「漫才」だと凄くよく分かるんですが、「流してるな〜」というのって、もう、一目で分かるんです。
 
言い方は悪いですが「こんな感じでやっとけばいいんでしょ」という。
 
相方が果敢にアドリブボケを挟んでいるのに、流しちゃうツッコミの人っていて、時に、漫才師はそれで大喧嘩をします(笑)。
 
でも、それって、アドリブ要素が「ヤル気」というのを可視化している部分が多いと思っていて、「決まったことをやるエンターテイメント」の場合だと、少し隠れそうな(やる気の無さを誤魔化せそうな)もんじゃないですか?
 
ところが、やっぱり「決まったことをやるエンターテイメント」でも、本人の熱量というのはどこからか漏れ出ていて、ミュージカルでも「ああ、流してるなぁ〜」というのは確かにあるんですね。
 
で、ですね、シルク・ド・ソレイユのガチオタの西野に言わせると、これが『サーカス』でも全然あって…サーカスって、どっちかというと「技を決めるか否か」みたいな技術職のイメージがあって、「演者さんの感情」というのは(他のエンタメに比べると)後ろに隠れそうなもんですが、そんなこと全然なくて、やっぱり「流してるな〜」というのがあるんです。
 
「今日は、のってないなぁ〜」みたいな。
 
この「熱量」というか「意気込み」みたいなものが、どこから漏れているかは分からない。
きっと、ほんの些細なことだと思うんです。
 
だけど、どこからか確実に漏れていて、そして、お客さんに確実に見つかるんですね。
 
そして、それは「集客」に確実に反映されるんです。
どれだけ上手くやっていても、流していたら、お客さんは確実に減るんです。
 
不思議ですよね。
もはや「オーラ」みたいな話なのに、ちゃんと結果に表れるんですね。
 
 

「技術」よりも「のっている」という方が遥かに重要

 
最近、僕、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の話をよくしてると思うのですが、稽古場の動画が時々流れてくるのですが、キャスト&スタッフの皆さんが「のってる」のが誰の目にも明らかなんですね。
 
これ、僕だけじゃなくて、最近、僕の周りの人達、皆、言ってるんですけど、とにかく、完全に体重が乗ってるんです。
 
僕や、皆が、どの部分で「のっている」と判断しているかはわかりませんが、でも、出てるんですね。
 
あれは、確実に「集客」に反映されると思います。
 
変に芸歴を重ねてしまうと、「流してもやれてしまう」ということがあるんですけども、でも、本当は、やれてないんですよね。
 
だって、お客さんにバレちゃってるんだから。
「やれている」と思ったら勘違いです。
 
そう考えると、僕がお客さんとして舞台を観に行った時に、一番興奮する瞬間は、演者さんが「のってる時」なんです。
 
演者さんが気持ち良さそうにしている時が、一番楽しい。
「ああ、今日の○○さん、のってるな〜」と思える瞬間が一番楽しいです。
その時、少々のミスなんてどうでも良くなる。
皆さんも、きっとそうですよね?
 
「技術」よりも、「のっている」という方が遥かに重要で、これはお客さんは確実に嗅ぎ取るから、下手に芸歴を重ねている自分への戒めとして、今日は、こんな話をさせていただきました。
 
いや、本当にミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の稽古の様子を一度観ていただきたいです。
 
あの舞台、メチャクチャ化けそうな気がしています。
 
今から楽しみです、ホント。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演は12月3日からです。
チケットは『チケットぴあ』で。
 
 
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