制作中の映画の脚本公開に至った経緯

2022年10月31日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/412130

制作中の映画の脚本を“このタイミングで”公開した理由 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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「業界の習わし」より「お客さんとしての気持ち」を優先


昨日の放送をお聴きになられた方はご存知かと思いますが、昨日、現在制作中の『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の脚本(第3稿)を全編公開させていただきました。
 
映画の脚本というのは業界では「最重要資料」であり、「トップシークレット扱い」になっていて、映画の脚本をどこかに忘れてきた(公開前に世の中に出回ってしまった)となると、そりゃ、もう大変なことになるわけですが…、一方で、前々から覚えていた違和感がありまして、それは「映画の脚本は死に物狂いで隠すクセに、映画の原作小説は映画公開前に大々的に売り出す」ということです。
 
「映画の脚本を隠す」の裏にある事情は、「映画公開までに内容を知られてしまうと、映画館に足を運んでもらえないから、隠す」だと思うのですが、
 
「映画の原作小説を売り出す」の裏にある事情は、「映画公開までに内容を知っておいてもらわないと、映画館に足を運んでもらえないから、出す」で、ここに猛烈な矛盾が発生している。
 
内容を知られたくないのであれば、脚本も小説も出さない方がいいし、
内容を知っておいてもらいたいのであれば、脚本も小説も出した方がいい。
 
「結局、どっちなの?」という。
 
こういう時は「業界の習わし」よりも、自分の(お客さんとしての)気持ちを優先した方がいいと思っていて、僕的には「面白いか、面白くないか、よく分からない映画を観に行く気にはならない」というのと、あとは絵本や小説で読んで面白かったら、「『ここに書かれている文字列が映像になったらどうなるんだろう?』とか、『このキャラクター達が動いたら、どうなるんだろう?』という興味と確認作業で映画館に足を運ぶ」というのがあるので、事前に絵本や小説を発売することは勿論のこと、事前に脚本を公開することにも、何の躊躇も無いんです。
 
なので、前作も映画公開前に(クラウドファンディングのリターンとして)脚本を出したのですが、あの時はあの時で、すごい大変だったんです。
 
「えええ!? 映画公開前に脚本なんて出しちゃダメじゃん!!」という声がメチャクチャあった。
 
ですが、今の説明をキチンとさせていただいたところ、「まぁ、たしかに、小説とか普通に出してるよね」となって、なんとか映画公開前に出すことができました。
 
 

制作途中の脚本公開は、ブロードウェイの文化が後押し

 
今回の脚本公開が前回と違うところは、まだ、脚本すら制作途中だということですね。
 
すでに、ご覧になられた方もいらっしゃると思うのですが、一応最後までは書き上げているんです。
 
書き上げてはいるんだけど、まだ「第3稿」なんですね。
 
ここから、美術やキャラクターの開発が進むにつれて、当然、脚本も修正をかけていくんです。
 
前回は、映画公開直前での「脚本公開」だったので、その時にはすでに作品は完成していたのですが、今回は、まだまだ完成していないどころか、これから作っていくところでして。
 
昨日、さっそく読んでくださって、感想をツイートしてくださっている方がいて、これを制作途中に知れることは作り手にとってはメチャクチャありがたいことなんです。
 
完成してしまってから「ここが分からなかった」と言われても、どうしようもないですが、今だったら、対応できるので。
 
この段階で脚本公開に至った理由は、まさにそこで、それって今、自分達がチャレンジしているブロードウェイミュージカルの制作スタイルから多分に影響を受けていると思います。
 
「影響を受けている」というか、後押しになった。
 
ブロードウェイのミュージカルって、まぁ、全てそうだと思いますが、とにかく「脚本が命」で、そこにメチャクチャなコストをかけるんですね。
 
他のエンタメと違うところは「リーディング公演」と呼ばれる(関係者向けの)本読み公演があって、そこで関係者からフィードバックをもらって、脚本を叩き直して…というのを何回も何回も繰り返すんです。
 
実際、ミュージカル『えんとつ町のプペル』もそれをやっていて、やっぱり、そこでいただくフィードバックって、凄く大きいんです。
 
たとえば投資家目線からのフィードバックもあったりする。
 
「こういう作品なら投資しやすい」とか。
 
そうして、いろんな視点からの意見をいただきながら、脚本を仕上げていくのが主流となっています。
 
「内容を隠す」の真逆ですね。
 
今回のこのタイミングでの脚本公開はそのブロードウェイの文化が後押ししているのがあると思います。
 
 

「完成を楽しみに待っている人がいる」のは作り手にとって最大の報酬

 
あと、このタイミングで公開してみて本当に良かったなぁと思うのは、昨日、皆さんから届いた感想(ツイートしてくださった感想)を見ながら改めて感じたのですが、「完成を楽しみに待ってくれている人がいる」というのは作り手にとっては最大の報酬で、とても大きな励みになりました。
 
心から感謝します。
 
今の僕の最大のライバルは『えんとつ町のプペル 1』なので、「1よりも断然面白かった」という感想には萌えました。
 
ここからどんどん仕上げていきますので、興味がある方は是非、noteをチェックしてみてください。
 
今回の物語は「世界中の時間を預かっている『千年砦』」が舞台となっています。
 
大好きな人に会いに行く、とびっきりの冒険ファンタジーを描きました。
 

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』(第3稿)|西野亮廣(キングコング)

https://note.com/nishinoakihiro/n/ncd9dc2a032c5

 
 

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