梶原雄太と大喧嘩した夜の話

2022年10月14日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/403272

キングコングが取っ組み合いの大喧嘩 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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サロンメンバーさんからの質問「キングコングは喧嘩する?」


チャンネルを合わせて下さった皆様に先に謝っておきます。

何の為にもならないオッサンの思い出話です。


先日、サロンメンバーさんと呑んでいた時に、キングコングの話になって、「喧嘩とかするんですか?」と質問されたんです。

ぶっちゃけ、今は全然喧嘩しないです。

もうお互いイイ歳というのもありますが、昔は(お互いそうですけども)「相方のミスが自分にモロに影響していた」というのもストレスを生んでいた理由の一つにあった。

相方が結果を出さなかったら、自分の仕事が減るので、「もっと頑張れよ」みたいなのがあったんです。


今、たとえば何かの番組に二人で出て、梶原さんがスベリ倒してても、腹の底からゲラゲラ笑っちゃうのは、(当然、「呼んでいただいた以上は盛り上げる」と考えていますが)心のどこかで「ここで生きていこうとも思ってない」というのがあるからだと思います。

なので、「梶原さん、めちゃくちゃスベッてましたね(笑)」と笑っちゃうんです。

で、そういう時の梶原さんの言い訳も面白いので、今は、「結果を出せなかった梶原さんの見苦しい言い訳」までがワンセットで、エンタメ化しちゃってます。

でも、当時はそうじゃない。

やっぱ、絶対に爪痕を残したかったし、絶対に売れたかったので。

本当に些細なことで言い争っていました。
 
 

忘れもしない、キングコング最大の喧嘩

 
そんな当時のキングコングの最大の喧嘩は忘れもしません。

キングコングの漫才ツアーの北海道公演の本番中です。


その喧嘩は「前フリ」がありまして…北海道公演の前の、東京公演か仙台公演で、漫才中に、僕が全力でツッコんだ時に鼻水がピョロっと出ちゃったんです。

で、それを受けて梶原さんが「鼻水出てますよ」とイジってきて、それに対して、僕が「これは鼻水じゃない!」と咄嗟に言っちゃったんです。

そして梶原さんが「じゃあ、それは何なの?」と詰めてきて、それに対して、「これは『青春』だ!」と返したら、もう信じられないぐらいウケたんです。

今、この流れで言っても面白くも何ともないですが、漫才がヒートアップしてヒートアップして、もう盛りに盛り上がっているタイミングで体内から漏れ出てしまったモノを、「青春」呼んだわけですが、状況も相まって不思議な納得感があったんです。

あの状況での大喜利の答えとしては、「青春」が正解だったんです。

そこで二人とも手応えを感じたんですね。


そういうことがあって、北海道公演なんですけども…北海道公演の漫才中も、なんか似たような流れで鼻水が出たんです。

漫才ライブの最後のネタの最後の大盛り上がりしている時にです。

当然、梶原さんの頭の中にも、僕の頭の中にも「これは、あの流れに持っていけるな」というのがあった。

そこで梶原さんが僕の鼻水を指して、一言目に「それは何なの?」とイジってきたんですね。

で、漫才終わりで、楽屋に戻って、僕が梶原さんに、「梶、あの〜鼻水のクダリなんやけど、一言目から『それは何なの?』と質問してしまうと、それは『面白い返し』があることを知っている人になってしまうから(アドリブ感が無くなるから)、一言目は『鼻水出てるで』で良くて、そこで僕が『これは鼻水じゃない』と言うから、それに対して『じゃあ、それは何なの?』と聞いた方がいいと思うよ」と言ったんです。

そんな変なアドバイスじゃないですよね?


これに対して、梶原さんが、いきなり「次から、鼻水のクダリやんのか?」と、そこそこ喧嘩腰で言ってきたんです。

「おや?どした?」となるじゃないですか。

でも、まぁ、ここは冷静に「いや、まぁ、やるかやらないかは分からないけれど、もし、鼻水が出ちゃった時は、そういう風に持っていこう」と返したんです。


それに対して梶原さんが「だから、鼻水のクダリをやるか、やらないか、今、どっちか決めようや」と言ってきたんですね。

で、僕ももう一度冷静に言ったんです。

「いや、やるかやらないかは分からない。鼻水はコントロールできないから。でも、鼻水が出た時は、そのクダリをやることになると思うんやけど、その時は、一言目に『それは何なん?』と聞いちゃダメよ」


それに対して、梶原さんが「だから、やるかやらないか、今、決めたらええやん!!」と言ってきて…たぶん、梶原さんの中で、自我・プライドを守る為に、何か言い返したかったと思うんです。

今、思うと、楽屋には後輩の山口トンボ君がいて、たとえば梶原さんに注意する時も、「トンボがいない時に言う」とか色々、梶原さんのプライドへの配慮があったと思うんです。


そこは本当に申し訳ないんですけども、ただ、僕、「筋が通ってない」とかが気になるヤツで、「やるかどうかは今の時点では判断できないけども、『やる』となった時は…」という言い分に対して、「やるか、やらないか、今、決めようや!」は絶対におかしいじゃないですか(笑)。

「喧嘩両成敗」って言いますけども、この議論に関しては梶原さんが100%間違っている(笑)。

「雨が降った時は傘をさそうね」という話をしてるのに、「一年後の月曜日は、雨降るんかい!降らへんのかい!ハッキリしろや!」と言っちゃってるんで、いい加減、僕も痺れを切らして「だから、今は、その判断はでけへんやろがっ!」と叫んで、胸ぐら掴んでブチギレたんです(笑)。
 
 

客席ではアンコール、裏の楽屋では「鼻水は今、決められへんっ!!」

 
その時、客席ではアンコールの拍手が鳴っていたんです。お客さんがニッコニコ。

だけども、裏の楽屋では、「鼻水のクダリはやるんかい!」「鼻水は今、決められへんやろ!」とキングコングが取っ組み合いしている(笑)

ナニで喧嘩しとんねん(笑)


西野「俺の『青春』を出す為には、お前の一言目は『鼻水出てるよ』やろがいっ!」

梶原「だから、その鼻水のクダリはやるんかい!」

西野「だから、鼻水やるやらないは今は決められへんって言うてるやろ!『鼻水が出ちゃった時は、こうしようね』という話をしてるんやっ!」

梶原「結局、鼻水のクダリはやるんかい!どっちやねん!」

西野「鼻水は今、決められへんっ!!」


この調子でキングコングが大喧嘩して、で、その二人から「トンボ、お前はどう思うねん」と振られて、そこでトンボが「まぁまぁまぁ」みたいなことを言って、アワアワしてるから、「お前のジャッジを聞いとるんじゃ、ドアホ!何の為に3人おんねん!」とまたブチギレ(笑)

さらに、そこで僕がトンボに詰め寄って「お前、こんなオモロい喧嘩してるんやから、カメラで隠し撮りしとけドアホ!全てをネタにする気がないんやったら、お笑い辞めろ!」とガチギレ(笑)

これに関しては、完全に僕が間違ってる(笑)

トンボからしても「ナニで怒られてんねん…」だと思います。

もうカオスもカオス(笑)


西野が「鼻水が出た時は!」とキレて、

梶原さんが「鼻水が出るんかい!」とキレて、

また西野が「そんなことは分からん!」とキレて、

キングコング二人が鼻水のことで取っ組み合いをして、

お客さんは満面の笑顔でアンコールの拍手を鳴らして、

トンボが半泣きになってて、

そのトンボに対して「カメラまわせ、ドアホ!」とブチギレ(笑)


で、舞台監督さんが「アンコールどうします?」と聞いてきて、

キングコング二人が声をそろえて「行きまーすっ!」(笑)

二人ともスーツをクチャクチャにして、「はいど〜も〜」と出て行きました。

 
いい夜でした。

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