小遣い稼ぎに使われているPCR検査

2022年07月30日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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https://voicy.jp/channel/941/363583

オイシイ小遣い稼ぎに使われているPCR検査 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は「日本のコロナ禍をどう生き抜くか?」みたいな話をしたいと思います。
 
 

「クラウドファンディング」を知らなかった時代の日本人の反応

 
より理解を深めていただく為に、ちょっと遠回りになりますが、まずは僕の思い出話から始めさせていただきます。
 
今から10年前の話です。
 
その時、僕は、とあることで炎上していたのですが、何で炎上していたかというと、「クラウドファンディングをやったから」という理由です。
 
今じゃ考えられないですが、当時、ほとんどの日本人はクラウドファンディングのことを知らなくて、とかく「クラウドファンディングをやる奴=詐欺師」みたいな感じだったんです。
 
でも、クラウドファンディングという選択肢はあった方がいいじゃないですか?
 
なので、「ワー」と言ってくる人に対して、一人一人向き合って、懇切丁寧に説明していたんです。
 
たとえば、友人の結婚式の開催費用をクラウドファンディングで集めようとした時に「自分の金でやれ!」という批判があったんです。
 
「他人からお金を貰って式を挙げるとは何事だ?恥ずかしくないのか?」と。
 
それに対しては、「では、あなたが結婚式を挙げる時は、他人から御祝儀を受け取って、それを結婚式の開催費用の足しにしたりしないんですね?」と聞き返すと、「御祝儀は受け取る」と。そして、「それを結婚式の開催費用に充てることもある」と。
 
「では、クラウドファンディングで御祝儀を受け取るのはダメで、結婚式場で御祝儀を受け取るのはオッケーの線引きはどこなんですか?」と聞くと、「御祝儀は、お返しとして『引き出物』がある」と答えられたので、「クラウドファンディングもリターンとして、返礼品を送りますよ」と返したんです。
 
別に言いくるめるつもりはなくて、相手が、どの部分に引っ掛かっているか?を調べて、その誤解を解こうと思ったんです。
 
ですが、その結果は、「なんか、上手いこといってる!詐欺師だー!」となった。
 
 
イベントの開催費用をクラウドファンディングで集めた時も、「お客さんからお金をとるなんてサイテーだ!」という声がありました。
 
「イベントは自分の金でやれ」と。
 
しかも、今度は同業者からです。
 
で、その時も丁寧に返したんです。
 
「あなたがイベントをやる時は、お客さんにチケットを売ったり、グッズを売ったりして、そこで集めたお金でイベントを作ったりしませんか?」と。
 
そうすると「それはする」という返事がありました。
 
続いて、「ただ、その場合はチケットやグッズを売ってるじゃないか」と返ってきたので、「クラウドファンディングも返礼品を販売してますよ。チケットぴあでモノを売ってお客さんからイベントの制作費を集めるのはオッケーで、クラウドファンディングでモノを売ってお客さんからイベント制作費を集めるのはアウトの線引きはどこですか?」と聞くと、これまた、「うー!!」ってなっちゃって、最後には「詐欺師だー!」とか「宗教だー!」とか「炎上商法だー!」と叫ばれて終わりです。

当時は、こんな感じの日本人数千万人とやりとりをしていたのですが、やっぱり伝わらないんですね。
 
というのも、そもそも「持っている情報」が違うので、どうしたって分かり合えないんです。
 
「こいつは悪い奴に違いない!」と思っている人は話し合いに応じてくれない。
 
少なくとも西野史では、歴史が証明しています。
 
 

無料PCR検査の数が増えるからくり

 
その上で、「日本のコロナ禍をどう生きるか?」という話なのですが…
 
 
今、日本はコロナの新規感染者数が世界一とかで燃えに燃えがっていますが、新規感染者を計測する現場では、なかなか焦げ臭いことが起きていて、昨日あたりから、ようやくメディアでも取り上げられ始めたのですが、今、街中には『無料でPCR検査を受けれる場所』がたくさんあるじゃないですか?
 
あれって、どうやって回っているかというと、たとえば東京都が、その無料PCR検査の事業所に検査キットを配布しているんです。
 
それだけならいいんですが、検査を一件するにつき、東京都から、その事業所に3000円が送られるんです。
 
しかも、この3000円は「領収書」不要なので、事業所が何に使っているか分からない。
 
事業所からすると、1人検査するごとに領収書不要の3000円が貰えるもんだから、1人でも多くの方を検査したいわけですね。
 
そこで今、どんなことが起きているかというと、「ウチで無料でPCR検査を受けてくれたら、500円分のAmazonギフト券をあげまーす」と言って、ニンジンをブラ下げて、集客してるんです。
 
 
まぁ、3000円もらってるんだから、集客に500円を使っても、2500円残るので、事業所としてはオイシイ。
 
こうなると、500円欲しさに検査を受ける人が大量発生するんですね。
 
しかも、その検査は3日一度受けれるので、「こんなイイ小遣い稼ぎはないじゃん!」という感じで、健康な人も皆、バンバン受けてるんです。
 
そんなこんなで検査数が爆上がりしているので、当然、新規感染者数も爆上がりします。
 
ただ、「コロナが大変なことになっている」としたい人からすると、当然、今の話はカットしますよね。
 
カットして「新規感染者数」の情報だけを発信して、そして、その情報しか知らない人が山ほどいる。
 
この時点で、もう、フェアな話し合いができる状況じゃない。
 
 

数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を利用する

 
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を利用する」という言葉があるのですが、日本のコロナ禍で起きているのは、まさにこれで、もうちょい踏み込んだ話をすると…
 
 
今、メチャクチャ健康で、何の疑いのない人でも、小遣い稼ぎになるからPCR検査を受けまくってるんです。
 
その中には、ワクチンを何回も打って、健康で、何の疑いもないのに、Amazonギフト券欲しさに検査を受けている人がいて、しかも、頑張れば月に10回は受けられる。
 
 
で、国内外を行き来しまくっている西野に言わせると、PCR検査って、すっごく反応するんです。
 
たとえば、コロナの流れ弾が鼻の入り口に残ってて、本人が感染していないのに、それを検査棒が拾ってしまって「陽性です」となる場合がある。
 
まったく感染していない人でも、検査しまくってたら、10回に一回ぐらいは「陽性」というジャッジがくだるかもしれない。
 
でね、たとえば、ワクチンを3回受けた人がいます。
 
その人が、全然健康だし、何の疑いもないんだけど、「PCR検査を受けたら500円貰えるから」といって、10回、20回検査を受けたとして、そのうちの一回が鼻頭についていたコロナの流れ弾を拾ってしまって、実際は陰性なのに「陽性」というジャッジがくだるとするじゃない。
 
そうすると、「ワクチンは効果が無かった」と言えてしまうわけですよね。
 
そこには、「PCR検査を何回も受けた」というデータが欠落してる。
 
 

分かり合うことに時間を割くのはやめて、自分ルールでいくしかない

 
そもそものデータを共有していないから、「新規感染者数世界一」と言えるし、「ワクチンは効果が無い」と言えるし、それというのは、まだ「クラウドファンディング」を知らなかった時代の日本人みたいなもので、自分の正しさを信じきっている。
 
ぶっちゃけ、分かり合えるのはもっと後の方で、今のこの状況(持っている情報が違いすぎる状況)では、分かり合えることは無いと思っています。
 
説得することはできない。
 
じゃあ、どうすればいいか?
 
もう、相手に分かってもらうことに時間を割くのはやめて、自分ルールでいくしかない。
 
「世間はどうか知りませんが、うちの会社、うちのチームは、こうですから!」という感じで打ち出していかないと、前に進めない。
 
以前、「ゼロコロナ派とウィズコロナ派が同じ町で暮らしているから、いつまでも前に進まないわけで、『ウィズコロナ特区』みたいなものを作ってしまえばいい」という話をしましたが、僕らの周りではすでにそんな感じで、なるべくゼロコロナの人と関わらないようにしています。
 
当然、チームメンバーからコロナの人が出ても、そこはまぁお互い様なので「へー、お大事に」ぐらいで、あとは、チームメンバーが欠けてもプロジェクトが止まらないように設計しておく。
 
決めているのは、「ゼロコロナ派を説得することに時間を使わない」ということです。
 
分かり合えないものは、分かり合えないし、
時間が解決してくれるものもある。
そんな感じです。
 
 

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