【西野亮廣】ちょっとした「発信」で集客できた時期は、終わった。「便乗」を見直す!

2022年07月24日

※この記事は、2022年7月22日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

何かに紐付けなきゃ生き残れない世界になった

「すごい経営者を挙げてください」と言われたら、僕の中で真っ先に出てくるのがアパレルブランド『#FR2』を指揮する石川涼さんなんですけども、その涼さんと初めて会ったのが2016年です。今から6年前ですね。

毎回、バッキバキにエッジの効いた経営者さんをお一人お招きして、ただ、ひたすら喋るだけの『ハミダシター』(フジテレビ)という深夜番組で御一緒させていただいたんです。
で、今でも鮮明に覚えているのは、2016年の段階で(涼さんとしては「これから『#FR2』を仕掛けるぞ」というタイミングで)、「もう、アパレルブランドを『オシャレ』で売るのは無理だね」と白旗をあげていたんです(笑)。

僕、ビックリしちゃって、「え? 今から#FR2というブランドを立ち上げるんじゃないんですか?」という、すごくシンプルな質問をしたんですね。
そこで涼さんが言ったのは、「『アパレルブランドが勝てない』というわけではない」と。

『オシャレ』は翌日にはコピーされてしまうから、アパレルブランドが『オシャレ』をバリューにしていくのは難しい。だったら、どうすればいいか? 自分の商品を何かに紐付けていくしか生き残れない。たとえば『魚釣りの時に着る服』とか…」と、おっしゃったんです。

正直に白状すると、その時の僕は「何かに紐付けていくしか生き残れない」という言葉が、その意味は分かっていたのですが、まだ、自分事として落とし込めなかったんです。

でも、今(2022年)、まわりを見渡すと本当に(業種関係なく)、あの時の涼さんの言ったとおりの世界になりました。

今、あちこちで「商品が売れない。商品が売れない」という声を耳にしますが、「商品が売れない人が取り扱っている商品」って、何にも紐付けてないんです。
ただ美味しくて、ただオシャレなんです。

でも、ただ美味しくて、ただオシャレなものなんて、巷に溢れかえっているから、選ぶ理由にならないんですね。
涼さんが言ってた言葉を6年遅れでいいますが、今は、何かに紐付けなきゃいけないんです。

今、やらなきゃいけないのは「ネオ大仏商法」

一昨日、広島県の福山市にあるスナック『ライカ』という店に行ったんですけど、そこは、「サロンメンバーさんの店」という旗の立て方をしていて、もう、名古屋とか静岡とかからお客さんが来てるんです。
つまり、この場合だと「オンラインサロン」に紐付けているんですね。

仕事柄、全国を転々としているのですが、とくに最近強く思うのは、早めに紐付けることを決めた人が上手くいっていて、紐付けることを頑なに拒んでいる人が倒れていっている。

おそらく「便乗」という言葉のイメージが良くないんでしょうね。
でも、便乗するしかないです。

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)

【西野亮廣】ちょっとした「発信」で集客できた時期は、終わった。「便乗」を見直す!

https://goetheweb.jp/person/article/20220722-nishino_akihiro_52

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