詐欺師と会った感想
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ミュージカルをYouTubeに全編無料公開した結果… | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は『ミュージカルの全編無料公開の反応』というテーマでお話ししたいと思います。
昔から「PDCAを高速で回せ」(=日本語で言うと、「仮説、実行、検証、修正…をグルングルン回せ」)と言われていますが、今日は、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の無料公開の「C」の「Check(検証)」の部分を皆さんと共有したいと思います。
まぁ、「経過報告」です。
まずは「数字」の話から・・・
僕の番組のリスナーさんならもうご存知かとは思いますが、7月3日の19時に、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の日本公演の模様をYouTubeに全編無料公開しました。
その結果はどうだったのか?
まずは、「数字」の話だけをすると…
7月3日(当日)の同時視聴が「1万2000人」というとんでもない人数になったのですが、これは実際の会場で言えば、「国立代々木競技場・第1体育館」とか「日本武道館」のキャパです。
それだけの人、どころか、たとえば僕らだったら15人で観ていたし、ご家族でご覧になられていた方も本当に多かったので、「1万2000人以上の方」が、一つのミュージカルを観ていました。
配信後は、そのままアーカイブを残しまして、動画公開から約1日半が経ちましたが、現時点での再生回数は「10万回」です。
『毎週キングコング』のウンコみたいな動画が毎週コンスタントに20〜30万回ほど回っているから「10万回」と言われてもピンとこないかもしれませんが、普段、YouTuberとして活動していないチャンネルの1時間40分もの動画が「10万回」まわるのは結構大変なことだと思います。
そして、これは確実に言えることですが、この動画というのは時事ネタ動画でもなければ、「一度情報として仕入れたら大丈夫」という類のものではなく、2度3度と「おかわり」されるだろうし、常に新しいお客さんを呼ぶものであるので、「再生回数がどこかのタイミングで止まる」ことは無いと思います。
ジワジワとず〜っと観られ続ける系の動画なので、めちゃくちゃ時間をかけて「100万回再生」するでしょう。
ミュージカルを一晩で「10万人」の人に観ていただくことや、長期スパンであろうと「100万人」に観ていただくことは、これまでのミュージカルの届け方だと確実に不可能なので、やっぱり大きな一歩だったのだと思います。
以上が目に見える「数字」の話です。
次に、すぐに反映されるわけではない、「数字以外」の話をします。
「『ミュージカル』をまた観ます!」の声も多かった
YouTubeなので、コメント欄があるわけですが、そこで多かったのが「はじめて『ミュージカル』というものを観ました。こんなに面白いんですね。今度から観に行くことにします」という感じのコメントです。
「『えんとつ町のプペル』の再演があったら絶対に観にいきます」というコメントも多かったのですが、「『ミュージカル』というものを観に行きます」というコメントも多かったんです。
もう、「これでイイじゃん」と思います。
皆さん、ご存知だと思うのですが、僕は、いろんな業界にお邪魔しているのですが、各業界で毎回毎回目の当たりにするのは、「ニワカを受け入れることを拒んで、老いていくコミュニティー」です。
その人たちは、自分も最初は「ニワカ」だったことを、すっかり忘れてしまって、まるで不毛な縄張り意識を持ち出して、すっごく「とっつきにくい」…なんというか、『お試し期間のないドモホルンリンクル』みたいなものを提供し始めるんです。
今、話しているのはミュージカル業界の話ではなくて、全ての業界で共通して起きている話です。
で、すっごい面白いのが、そこのクリエイターさん(キャストさん&アーティストさん)に、「お子さん」ができると、考えが変わるんです。
おそらく、「この子に届けたい」となるんだと思います。
「エゴ」よりも「親」が勝つんですね。
そこがすごく動物的で僕は好きなんですけども、でも、そういうことでもないと、どういうわけか、皆、「にわか」を否定して、「かくあるべし」を強めていって、縄張り意識を強めていって、最終的には「お客さん」と一緒に老いていって、カンパニーの経営が立ち行かなくなる…のパターンです。
自分達のやったことに対して、「ね、良かったでしょ?」というのは、かなり気持ちの悪い話だとは思うのですが、しかしながら、「今回でハマったので、今度から『ミュージカル』を観ます!」という声がたくさん上がったのは本当に良かったと思います。
「間口を広げた表現」と「間口を閉じた表現」は両方あっていい
で、これ以上喋っちゃうと熱くなりそうなので、ほどほどにしておきますが、僕ね、「二つ」あっていいと思っています。
「二つ」というのは、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のように「間口を広げた表現」、そしてもう一つは、エゴを剥き出しにした「間口を閉じた表現」です。
僕、両方好きなんです。
「この人が、お客さんをそこそこ無視して、この人の『面白い』をやったら、どんなものになるんだろう?」という興味もある。
このラジオをお聴きの皆さんの中にも絶対にあるじゃないですか?
「あまり共感されないけど、俺、これ好きなんだよなぁ〜」というものって。
そういう偏愛というか、変態的なものを観れるのも、エンタメや芸術の良いところだと思うので、僕はそれも好きなんです。
シルク・ド・ソレイユがラスベガスでやってる「O(オー)」という作品があるんですけど、そこに、全身火だるまになりながら新聞を読んでいるオッサンが出てくるんですけど、「それは、何なんだよ(笑)」という話じゃないですか?
「あ〜、『火だるまになりながら新聞を読んでいるオッサン』を観たいな〜」というニーズなんて無いわけで。
でも、それがシルク・ド・ソレイユのクリエイターのやりたいことで、少なくとも僕は、そのクリエイターのメッセージまで辿り着いていないし、もしかしたらメッセージなんてないのかもしれない。
でも、「あれは、どういう意味なんだろう?」と考えることが楽しいし、たとえ意味なんてなくても、「なんか、ひきつけられた」という事実があることが痛快なんです。
「間口を広げた表現」と「間口を閉じた表現」という言い方が正しいのか、ちょっとよく分からないですが、両方あっていいなぁと思います。
なので、好みがあって当然だと思いますが、ただ、「片方に肩入れしすぎて、もう片方を全否定しちゃう」というのは、勿体無いなぁと思っています。
この話は熱くなっちゃうので、また今度、あらためて話させてください。
とりあえず、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の全編無料公開から1日半が経ちまして、
10万人の方に観ていただいて、ほんの少しだけ、これまでまったくミュージカルにチャンネルを合わせてこなかった方に対して、「こんなエンタメもありますよ。今度、良かったら是非」という提案はできたかなぁ…というのが今のところの結果です。
また新しい動きがあれば共有させていただきます。
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