【西野亮廣】あなたは赤字社員? 黒字社員? 今、あなたが持つべき危機感とは。

2022年06月05日

※この記事は、2022年6月3日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

「給与の3倍の粗利益」を作っていない社員は「赤字社員」

今日は「今、会社員が持つべき危機感」というテーマでお話ししたいと思います。
これは僕の個人的な気持ちというよりも、「いろいろ踏まえると、そりゃ、まぁ、そういう人が求められるよね」という話です。

まず、「経営者の仕事とは何か?」というところなんですけども、一行でまとめると、「『ヒト、モノ、カネ』を集め、マネジメントする」というところです。
「モノ」というのは、設備(環境)のことで、「カネ」というのは、オフィスの賃料だったり、社員を雇う為の給与だったり、そういった運営資金のことです。

なんか、「働いたらお金を貰える」みたいな感じになっているので、このあたりがウヤムヤになっちゃっているので、少し整理すると…大前提として「お金を作る」のは経営者の仕事なんです。

従業員が貰う給与というのは、「経営者が作ったお金」から分配されるので、極端な話、経営者がお金を作ることを放棄してしまっている会社(システムの上)で働いても給与は貰えません。

人を集めるのも、環境を作るのも、お金を作るのも、すべて経営者の仕事です。
その上で、経営者は「どんな人に声をかけるか?」を考えるわけですね。

そして、これも社会人の「嗜み」として知っておいた方がいいと思うのですが、会社には「黒字社員」と呼ばれる人と、「赤字社員」と呼ばれる人がいます。
言葉の通り、会社に黒字をもたらしている社員と、会社に赤字をもたらしている社員のことです。

一般的には、「給与の3倍の粗利益」を作っていない社員は「赤字社員」と言われています。
給料が30万円だったら、90万円の「粗利益」を出していないと、その会社にとっては、その社員を雇うことはマイナスなんです。
「モノ」にお金がかかるので、それぐらい必要なんですね。

ちなみに今喋っているのは高校1年生の時に、兵庫県川西市のカラオケボックスのバイトで教えてもらったことで、こんな当たり前のことすら教えないのが日本の学校教育です。
その結果、赤字社員が「自分は赤字社員」とは知らずに会社に勤め続けて、権利を主張し続けて、会社を追い込んでいるのが、日本の多くの会社で起きていることです。

社員として雇わなくても、仕事をまわせる世界になった

そして、ここからはグッと経営者目線で、「これからの会社運営」を考えてみたいのですが、今、いろんな会社が「早期退職」を募っていますよね。
あれというのは、体(テイ)の良い「リストラ」なんですけども、やっぱり会社運営していく上で一番コストがかかるのが「人件費」なんです。

今の日本の会社は、生産力が落ちた社員を雇い続けられるほどの体力はないので、「早期退職」という形をとるわけですが、厄介なのが、「早期退職しても問題ないっすよ。俺、他でもやれますから」という社員が早期退職を希望して、「いやいや、今、やめたら食っていけませんから」という社員が会社に残る…ということが、起きている。

これ、経営者(会社)の本音は、「早期退職を希望するような社員にこそ会社に残って欲しくて、早期退職したくない社員に早期退職して欲しい」というところだと思います。
しかし、まぁ、経営者は、そうはいかないことも分かっている。

続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」

【西野亮廣】あなたは赤字社員? 黒字社員? 今、あなたが持つべき危機感とは。──連載「革命のファンファーレ2」Vol.45

https://goetheweb.jp/person/article/20220603-nishino_akihiro_45

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