賞味期限がない商品の正しい売り方を探せ

2021年06月16日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

今日は「賞味期限がない商品の正しい売り方を探せ」という話をしようと思うのですが、

本題に入る前にお知らせをさせてください。

僕の絵本最新作『みにくいマルコ  〜えんとつ町に咲いた花〜』が発売となりました。
(※こちら→)みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~ | にしの あきひろ |本 | 通販 | Amazon



今回の物語は『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の「えんとつ町」が舞台です。

時代が大きく変わって、職を失った主人公のマルコが、次の仕事場に選んだのが見世物小屋なのですが、そこで、ある女性と出会い、これがもう、大変なことになっちゃいます。

恋物語がベースになっていますが、今の僕の気持ちを反映させていて、ラストシーンは僕の本音でもあります。

その辺りの事情も踏まえて読んでいただけると嬉しいです。是非、手にとって読んでみてください。

 
そして、こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

コチラのオンラインショップでは『みにくいマルコ』以外のサイン本も並べているのですが、僕が本当に毎朝、サインをせっせと入れて、梱包して、配送に励んでおります。
もう内職中の内職です。

(※こちら→)https://nishino.thebase.in/items/28763178

みにくいマルコ | キンコン西野のサイン本屋さん powered by BASE

https://nishino.thebase.in/items/28763178


 
よろしくお願いします。
そして、お知らせがもう一つあります。

6月17日22時から行うオンライン会議生配信『【働く西野先生!】11月の武道館イベントの美術会議』の参加者が900名を突破しました。

本当にありがとうございます。

内容は、タイトルそのまま、11月8日に開催する武道館の舞台セットと照明を作る美術会議の模様を生配信するというものです。

武道館のセットが作られる現場を見ることってなかなかないだろうし、なにより、僕らの普段のガチンコ会議の様子をお楽しみいただけたらな……と。

参加ご希望される方は、「11月の武道館イベントの美術会議」で検索してみてください。

(※コチラ→)https://sacus.thebase.in/items/45725317



チケットは400円です。
6月17日の22時からですが、1週間ほどアーカイブも残りますので、時間の都合が合わない方も是非、ご参加ください。

ていうか、もう、明日ですね。
ということは、受付の締め切りは本日深夜までとなりそうです。

よろしくお願いいたします。
そんな、こんなで本題です。


「商品の売り方」を鵜呑みにしちゃダメ絶対! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/166736



「最近、Voicyを聴き始めたよ〜」という方も結構いらっしゃると思うので、あらためてお話ししておきますが、僕はVoicyとオンラインサロンの発信内容を明らかに変えていて、Voicyで喋ってることは、数年前に僕のオンラインサロンでお話しした内容だったりします。

僕が「今、これ、面白い!」と思うようなことって、大体「何言ってんの?は?」となるんです。

それというのは…言葉選ばずに言うと、面倒なんです。

なので、そういうものはオンラインサロンの方で発信して、こういった公の場では、普遍的な内容を発信しています。


そんなこんなで昨日は「ギフト化できるのに、ギフト化していないものが結構あるから気をつけてね」という話をさせていただきました。ちなみに、これも、オンラインサロンで数年前に話した話です。


で、昨日の話が意外と評判がよかったので、もう一つ、「これも勿体無いなぁ」と思っていることがあるので共有させていただきます。

昨日の話って、「サービスは、サービス利用者に売るものだ」という固定観念の話だったと思うんですね。

「そのブロックを外す方向で考えてみませんか?」という話だったのですが、今日も、だいたい同じです。


何かというと、「賞味期限がないサービスなのに、賞味期限があるサービスのように売ってないっすか?」という話です。

わかりやすいのが「書籍」なのですが、本って、週刊誌だとか、時事ネタを切るような本以外は、賞味期限(消費期限)はないじゃないですか?

たとえば、今年出た面白い小説って、来年読んでも面白いですよね?

だけど、本って、発売日から一週間ぐらいは本屋さんが良い場所に並べてくださって、日が経つ度に、本屋さんの奥の方にいって、ついには本屋さんに並べられなくなったりします。

おかげで「発売から1週間が勝負!」みたいなノリになっちゃってますが、でも、それは本屋さんの都合じゃないですか?

本屋さんが店を回していく為に、話題の新刊を毎週仕入れないといけないから、そういう扱いになっているだけで、「本そのものの都合」じゃないですよね?

「本そのもの」は1週間で面白味が減ることはない。

 本屋さんはそれでいいと思うのですが、そうじゃなくて、ここで議論したいのは作者側です。

僕は、この賞味期限のない「本」というものを、肉や野菜や魚のように「鮮度勝負」で売っていることに強烈な違和感を覚えたんです。

そこで「来週も、来月も、来年も、5年後も、決してバズらなくてもいいから、だけど、ずっと買われ続ける
為には、どんなお店とどんな商品棚を用意すればいいんだろう?」と考えたんです。


それが国内外でやっている個展であったり、子供ギフトだったり、『キンコン西野のサイン本屋さん』です。
『キンコン西野のサイン本屋さん」とかは、この1年の数字を見ても、毎月平均で1000冊強は売れ続けているんですね。
これ、バカにできなくないですか?
それもこれも、「そもそも、本って、賞味期限がない商品なのに、なんで賞味期限がある売り方をしてるの?」という疑問からスタートしたんです。

映画もまったく同じ発想です。

『映画 えんとつ町のプペル』は流行を取り入れた作品でも何でもなくて、賞味期限もヘッタクレも無いんです。

にも関わらず、「公開初週が勝負」みたいなノリに巻き込まれるわけですが、それは映画館の事情であって、映画の事情じゃない。

そこで考えるのは、「どうすれば『映画 えんとつ町のプペル』がいつまでも観続けられるだろうか?」ということですね。

その打ち手の一つが「ドライブインシアター」です。

映画公開から、まもなく半年が経つんですが、プペルのドライブインシアターに関しては、昨日も追加上映が決まっていて、ジワジワとずっと上映され続けているんです。

 
ザッと日程と場所をご案内すると、追加上映となった会場は…

6月20日 イオンモールむさし村山
6月24日 イオン板橋
6月25日 イオンモール大高、越谷レイクタウン、イオン板橋
6月26日 イオン市川妙典、イオンノア

…といった感じです。

 (※詳しくはコチラ→)https://www.aeoncinema.com/cinema/drive-in-theater/schedule/

ドライブインシアター | イオンシネマ


それもこれも、「そもそも、映画って、賞味期限がない商品なのに、なんで賞味期限がある売り方をしてるの?」という疑問からスタートしたんです。

朝っぱらから随分アツいことを言いますが、疑問を持たないと何も始まらないんです。
全ては「なんで?なんで?」から始まるんです。

で、ここがポイントです。

賞味期限が無いのに、賞味期限があるように売り出されてしまう商品を、本来の姿である「賞味期限がない商品」として売り出すには、自分で仕組みを作らなきゃダメだということです。

どれだけ嘆いたところで、自分が生み出した「賞味期限のない商品」を、いつまでも商品棚に置いてくれる店なんて、無いんです。自分で作らなきゃいけないんです。

「ドライブインシアターをやりたい」と思ったら、イオンさんと打ち合わせをして、「イオンさんにメリットがあるようにするにはどうすればいいか?」というのを真剣に考え、行動しなきゃいけない。

でも、たったそれをするだけで、我が子のように大切な自分の作品・商品・サービスが届くわけだから、安いもんです。

今日は、「賞味期限がない商品の正しい売り方を探せ」というテーマでお話しさせていただきました。

 
 
 

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