ギフト化しやすいものと、ギフト化しにくいもの

2021年06月15日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

【終了】世界で一番楽しい学校 サーカス! × OWNDAYS | メガネ通販のオンデーズオンラインストア (眼鏡・めがね)

https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus

今日は「ギフト化しやすいものと、ギフト化しにくいもの」という話をしようと思うのですが、
本題に入る前にお知らせをさせてください。

 僕の絵本最新作『みにくいマルコ  〜えんとつ町に咲いた花〜』が発売となりました。

 (※こちら→)みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~ | にしの あきひろ |本 | 通販 | Amazon




今回の物語は『映画 えんとつ町のプペル』から3年後の「えんとつ町」が舞台です。

時代が大きく変わって、職を失った主人公のマルコが、次の仕事場に選んだのが見世物小屋なのですが、そこで、ある女性と出会い、これがもう、大変なことになっちゃいます。

恋物語がベースになっていますが、今の僕の気持ちを反映させていて、ラストシーンは僕の本音でもあります。

 
その辺りの事情も踏まえて読んでいただけると嬉しいです。
是非、手にとって読んでみてください。

そして、こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

コチラのオンラインショップでは『みにくいマルコ』以外のサイン本も並べているのですが、僕が本当に毎朝、サインをせっせと入れて、梱包して、配送に励んでおります。
もう内職中の内職です。

(※こちら→)https://nishino.thebase.in/items/28763178

みにくいマルコ | キンコン西野のサイン本屋さん powered by BASE

https://nishino.thebase.in/items/28763178



よろしくお願いします。
そして、お知らせがもう一つあります。

6月17日22時から行うオンライン会議生配信『【働く西野先生!】11月の武道館イベントの美術会議』の参加者が800名を突破しました。

本当にありがとうございます。


内容は、タイトルそのまま、11月8日に開催する武道館の舞台セットと照明を作る美術会議の模様を生配信するというものです。

武道館のセットが作られる現場を見ることってなかなかないだろうし、なにより、僕らの普段のガチンコ会議の様子をお楽しみいただけたらな……と。

参考になるかどうか分かりませんが、「ウチの会社の会議の雰囲気と全然違うじゃ〜ん」となると思います(笑)

参加ご希望される方は、「11月の武道館イベントの美術会議」で検索してみてください。

(※コチラ→)https://sacus.thebase.in/items/45725317



チケットは400円です。
6月17日の22時からですが、1週間ほどアーカイブも残りますので、時間の都合が合わない方も是非、ご参加ください。

 
よろしくお願いいたします。そんな、こんなで本題です。

「ギフト化」に目を向けろ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/166347



今日は「ギフト化しやすいものと、ギフト化しにくいもの」というお話しです。

2〜3年前からオンラインサロンに投稿している記事の触りになるのですが、広い“くくり”で言うと僕がやっているのはサービス業です。

漫才なのか、映画なのか、絵本なのか、ミュージカルなのか、講演会なのか…毎日、何かしらのサービスを提供させてもらっていて、それを買ってもらうことで、どうにかこうにか生きています。


この時、考えなきゃいけないことがあって、「そのサービスを誰が買って、誰が利用しているか?」です。

大事なので、もう一回言いますよ。
「そのサービスを誰が買って、誰が利用しているか?」です。

たとえば、(ちょっとお知らせが続いちゃって申し訳ないですが)僕、6月18日にトークイベントに出させていただくんです。
オンラインではなく、珍しくオフラインイベントです。

話題の映画『トゥルーノース』のトークイベント付き上映会で、清水監督とツーショットでお話しさせていただきます。
興味がある方は「チケットぴあ」さんでチケットをお買い求めいただきたいのですが…

このイベントって、誰が買って、誰が利用しますかね?
もちろん、イベントを観に来る人が買って、イベントを観に来る人が利用しますよね?

こういったサービスは大体、買った人が利用するんです。

一方で、今、韓国で活動されている「わぼいそ社長」さんという方が「韓国の子供達に『映画 えんとつ町のプペル』を観せてあげたい」というクラウドファンディングを立ち上げてくださっていて、すでにたくさんの支援が集まって、すでにたくさんの子供達が映画を観てくれています。

他にも、僕は夜中に気まぐれで、YouTubeの生配信をしているのですが、そこで投げられるスパチャ(投げ銭)の売り上げを僕が受け取っても仕方無いので、売り上げで絵本を買って、それを渋谷にあるCHIMNEY COFFEEに来てくれた子供達にプレゼントさせていただいています。

一昨日、その生配信中に、「西野さんの絵本をまとめて子供達にプレゼントしたいので、『サイン本屋さん』で50冊セットを出してもらえませんか?」というコメントをいただいて、すぐに準備したら、生放送直後に50冊セットが売れたんですね。

もう何が言いたいかお気づきかと思いますが、こういった映画や絵本といったサービスは、誰が買って、誰が利用しているでしょうか?

大人が買って、子供が利用しているんです。
つまり、「買う人」と「使う人」が違うんですね。

ちょっと複雑なので、注意して聞いていただきたいのですが、作品や商品やサービスは、「使う人」に買っていただくケースと、「贈る人」に買っていただくケースがあって、「使う人」が買う場合、買う作品・商品・サービスは基本一個なんです。自分の身体は一つしかないので。

ただ、「贈る人」が買う場合は「贈る人数分」買ってくださる。一人の人が絵本を50冊買ってくださる場合がある。

誰がどう考えても、作品・商品・サービスというものは、当然「使う人」に買ってもらえるのが最高ですが、「贈る人」にも買ってもらえるのなら、それに越したことはないんですね。


このへんの話は、僕のオンラインサロンで何年も前から散々議論してきたので、過去記事を遡って読んでください。サロン内で「意味変」で検索すると、ズラッと出てくると思います。

で、今日、お伝えしたいのは、たとえば、映画『トゥルーノース』のトークイベントのように「贈り物になりにくいサービス」ならまだしも、「贈り物になりようがあるサービスなのに、贈り物化していない(贈り物として案内を出していない)」というケースが、いろんなところで見られるので、「あなたは大丈夫ですか?」というお話しです。

気をつけなきゃいけないのは、「贈り物」というものは、ある日、突然、「贈り物」として重宝され始めるわけではなくて、

サービス提供者が「こちらのサービスは『贈り物』としてもご利用できますよ」と案内を出して、お客さんに「おお、なるほど。確かに、贈り物に良さそうだ」と気づかせる必要がある…という話です。

朝っぱらから、そこそこ有意義な話が聞けているでしょ(笑)?

このラジオを聴き終えたら、僕がいる方角を向いて「あざす!」と呟いてください。

話を戻します。
そうなんです。
サービスを「贈り物化」するのは、サービス提供者の仕事なんです。

サービス提供者が、「贈り物」としてデコレート・演出しなきゃいけないんです。


『伊藤ハム』さんのホームページとかを見てみてください。
「アルトバイエルン」とか「ハム・ベーコン」よりも前に、「伝統の贈り物」という文字がバーンと出てくるので。

「伊藤ハム 画像」とか「伊藤ハム 購入」とかで検索すると、今だと一番上の広告に、「伊藤ハム 父の日ハムギフト」とかが出てきますし、もう少しすると「伊藤ハムのお中元」が出てきて、年末になると「伊藤ハムのお歳暮」が出てきます。

これ、「広告」なので、つまり伊藤ハムさんが自ら打ち出しているということです。

「贈り物化(ギフト化)できるサービスなのに、贈り物化していない」ということが往々にしてあるので、一度、ご自身のサービスで考えてみて下さい。


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