寝ても覚めても物語を作っている

2022年02月01日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/272437

寝ても覚めても『物語』を書いている | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/272437

今日は「寝ても覚めても物語を作っている」というテーマでお話したいと思います。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!最初で最後!『毎週キングコングin日本武道館』

 
2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
チケットをお求めの方は、ローチケで、「キングコング」と検索してください。
 
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=621218
 
キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非、ゲットしてみてください。
 
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!涙の内職『キンコン西野のサイン本屋さん』

 
そして、もう一点。
 
これは僕の朝のルーティンなのですが、サイン本の注文を受けて、サインを入れて、梱包して、郵便ポストにブチ込むという涙の内職でお馴染みの『キンコン西野のサイン本屋さん』が今日も元気にオープンしております。
 
こちらで取り扱っているのは、僕がこれまで出版した全ての書籍です。
 
ご注文いただいてから、配送までは少しお時間を頂戴しますが、一冊一冊手作業でやっておりますので、ご容赦ください。
 
キンコン西野のサイン本をお求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

キンコン西野のサイン本屋さん powered by BASE

https://nishino.thebase.in/

よろしくお願いします。
 
 

キンコン西野の本業は、物語を書くこと

 
そんなこんなで本題です。
 
今日は「寝ても覚めても物語を作っている」というテーマでお話したいと思います。
 
昨日、池袋の映画館で『映画 えんとつ町のプペル』(DTS:X版)の上映会&トークショーがありました。
 
上映後にステージに出ていって、30分のトークショーをおこなったのですが、トークショーでは、『映画 えんとつ町のプペル』のエピソード0とエピソード2の話をさせていただきました。
 
ちなみに、今日のオンラインサロンでは、現在執筆中の、この『えんとつ町のプペル エピソード2』の脚本を公開させていただきます。
 
全体の4分の1ぐらいが書けたので、書けているところまでをサロンメンバーの皆様に共有します。昨日、廣田監督に送ったばっかりなので、本当に、書きたてホヤホヤの脚本でございます。
 
2月からは、ミュージカルと歌舞伎の制作でストップしていた新作絵本『ボトルジョージ』の制作も本格的に再開して、とにもかくにも新作を作っております。
 
あまり表に出ることはありませんが、これこそが僕の「本業」なんですね。
 
うちの会社は「西野が物語を書いて、それを形にして、そして、事業を横展開する」という形になっておりまして、とにもかくにも西野が物語を作らないことには始まらないんです。
 
みたいな話をしていると、「どんな物語を作っているんですか?」というザックリすぎる質問をいただくことがあります(笑)
 
「中身がある程度分からないと手を伸ばしにくい」という気持ちは、よくよく分かるので、この質問を突っぱねるようなマネはしたくないので、今日は、僕が25〜6歳の頃に書いた『グッド・コマーシャル』という物語の「あらすじ」を、作者本人の口から語ってみたいと思います。
 
先にお伝えしておくと、これは元々、舞台作品で、その舞台を観に来て下さった幻冬社のスタッフさんが「これを小説にしましょう!」と言ってくださり、その後、小説化されました。
 
検索すると出てくるので、裏話をすると、松田翔太さん主演で映画化が決まっていて、実は撮影も進んでいたのですが、クランクアップ寸前で何かトラブルがあったらしく、撮影が延期となった珍しいケースの作品です。
 
映画撮影に関しては、僕は全くのノータッチなので、真相はよく知りませんし、犯人探しをするつもりもありません。
 
「こういうこともあるんだな」という感じで、捉えています。
 
 

作者本人が語る、グッド・コマーシャルのあらすじ

 
ここまで聞くと、「『グッド・コマーシャル』って、どんな話なの?」という興味が、さっきよりも少しだけ湧いてきたと思うので、「あらすじ」をザックリとお話しすると…
物語の舞台は、何のヘンテツもない一軒家です。
 
その一軒家に、銃を片手に、マスクをした男がズカズカと入ってくるんですね。
で、2階の部屋の真ん中にいた小太りの男に銃を突きつけて、「動くな!」と言う。
 
マスクをした男は銃で牽制しながら、2階の部屋の窓を開けて、家の前にいた通行人に、ここの家主を人質にとったことを伝えます。
 
「とっとと警察に通報しろ」と。
 
そして、マスクの男は部屋の窓を閉じて、再び家主に歩より、銃口を家主の額につけて「もう分かったな。俺が犯人で、お前が人質。俺の言うことを聞かないと、お前を殺す。バーン!一瞬や」と言うわけですね。
 
そしたら、家主が「お願いします」って言うんです。
「ん?」と聞き返しても、「お願いします」って言うんです。
 
マスクの男は一瞬混乱するんですね。思ってた反応と違いすぎて。
銃口を額につけられた時のリアクションの相場からかけ離れてるじゃないですか。
 
それでも、家主は「お願いします。お願いします。本当に一瞬で殺してくれるんですね?お願いします!」と迫ってきます。
 
慌てて銃口を離しても、銃口に吸い寄せられるように、家主がグイグイくるです。
 
その圧力にやられて、2歩3歩後ろにたじろいだ時に、マスクの男の視界に、「いけないモノ」が入ってくるんです。
 
天井から、ロープが垂れていて、そのロープの先っちょが輪っかになってるんですね。
マスクの男は、それを見て「あちゃ〜」となります。
 
そして次に、ちゃぶ台に目をやると、ちゃぶ台の上に置き手紙があって、読んでみると『先立つ不孝をお許しください』。
 
で、家主は「お願いします」とダメ押ししてくるんですが、そりゃ、人質立て篭もり犯からすると「ダメだよ」となりますよね。
 
「そこを、なんとかお願いします!」と言われても、「ダメだってば!」と言うしかない。
 
で、「何々、どういうこと?」と詳しく話を聞くと、「人生に疲れて自殺しようとしたんだけれど、首を吊るのって絶対に苦しい。死ぬ時まで苦しい思いなんてしたくない。何か一瞬で人生を終わらせる方法はないものか?と考えていたところ、あなたが現れて、くださり、一瞬で終わらせてくださることを知り…感動しています。では、お願いします」と説明を受けるんです。
 
当然、マスクの男は「いやいや、それはマズイ。それだと、意味がない」となりますよね?
そうこうしていたら、家の外にはパトカーがやってくる。
 
内情はボロボロだけども、外の対応はしなくちゃいけないから、とりあえず、窓から顔を出して、銃を部屋の中で深々と頭を下げている家主に向けて、「この家の住人は人質にとった!無事に返して欲しければ、身代金2000万円と逃走用のバイクを用意しろ!用意できないのであれば、コイツを殺す!」と叫んだところ、部屋の中から家主が「お願いします!」と返事するもんだから、マスクの男は咄嗟に「生きろ!」と言っちゃうんですね!
慌てて、窓を閉めるわけですが、警察もパニックです。
 
銃を持った男が、今、たしかに「生きろ!」と叫んだ。これは一体どう言うことだ?と。
 
家の中はもっと大変で、人質が積極的に死のうとしてるから、人質たてこもり犯人は、「なんで、『死にたい』とか言うの? 世の中捨てたもんじゃないよ。僕でよかったら相談に乗るから、何があった?」というところから作業を始めなきゃいけないんです。
 
「生きたい」と思っている人にしか、銃が効かない(人質にならない)ので、まずは「生きたい」と思ってもらわなきゃいけない。
 
なので、「下手なこと考えるなよ」という交渉をしなきゃいけないんですね。
 
交渉というか、「あ。なるほど、そういう問題を抱えているんだ。だったら、こうすれば?」というコンサルですね。
 
コンサルをしながら人質たてこもり犯をしなきゃいけないからスッゲー忙しいのですが、そんなところから始まる物語です。

グッド・コマーシャル | キンコン西野のサイン本屋さん powered by BASE

https://nishino.thebase.in/items/27891655

作品名は『グッド・コマーシャル』です。
 

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