2次創作を開放しつつ、信用を守る方法

2021年09月14日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/202546

二次創作を加速させつつ、信用を落とさない方法 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/202546

今日は、「2次創作を開放しつつ、信用を守る方法」という、チョット踏み込んだ話をしたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』開催

 
連日、お伝えしておりますが…僕が尊敬している教育改革実践家の「藤原和博さん」を講師にお招きして、僕が「生徒代表」という形でおこなうオンライン勉強会『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』の参加者が、1800名を突破しました。

お父さんもお母さんも、「投資」について学んでこなかったから「子供に教えられない」という背景があると思うんですね。
 
というわけで、今回は『親子で学ぶ!とっても大切な投資の話』を開催します。
 
日程は、10月10日の夜7時からです。
 
アーカイブも1週間ぐらい残るので、時間が合わない方も、お楽しみいただけます。
チケットは800円です。
 
参加ご希望の方は『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

宜しくお願いします。
 
そして、もう一点。
 
 

お知らせ!『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』予約開始

 
11月8日に日本武道館で開催する学校イベント『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』のローソンチケットの抽選予約が本日(9月14日)15時よりスタートします。
 
 《※エントリーは9月23日までです》

『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』は、各業界のトップランナーが先生となって、一人あたり持ち時間20分で、とびっきり面白くて、学びある授業をするイベントでございます。
  
ちなみに、私、西野の授業内容はもう完全に仕上がっております。
 
今回の僕のテーマは「生き延びる為のVIP戦略」です。
 
「VIPのサービスを満たす条件とは一体何なのか?」
「どうすれば、僕たち私達のサービスの中に、VIP向けの商品を混ぜることができるのか?」
という具体的な話しかしません。
 
イベント料金は西野の20分だけでモトが取れます。言い切ります。
   
出演は、
私、キングコング西野と、
オリエンタルラジオの中田君。
OWNDAYS代表の田中さん、
ROLANDさん、
そして、堀江貴文さん…となっております。
 
もう、どう考えたって面白いイベントになるので、この機会をお見逃しなく。
 
チケットの詳細等は『OWNDAYS サーカス』で検索してみてください。

【終了】世界で一番楽しい学校 サーカス! × OWNDAYS | メガネ通販のオンデーズオンラインストア (眼鏡・めがね)

https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus

宜しくお願いします。
 
 

作品の二次展開ほどルール決めが必要

 
そんなこんなで、本題です。
 
今日は「2次創作に関しては、こういった背景があるので、僕はこう対処しています」という話をお届けします。
 
もう薄っすらと知っている人もいるかもしれませんが、『えんとつ町のプペル』という作品は、実は一話完結じゃなくて、続くんです。
 
「続編」がちゃんとあるんです。
 
何も、絵本や映画のヒットを受けて、続編を決めたわけではなくて、初めからあったんです。
 
もう少し詳しく説明すると、「続編自体は初めからあったのですが、それを世に出せるか否かは絵本や映画のヒットが決めた」という感じです。
 
「じゃあ、とっとと続編を発表しろよ」という声も聞こえてきそうですが、僕らのチームはそれをやらないんです。
 
絵本を映画化する時に僕が「製作総指揮」になったように、二次展開、三次展開する時ほど、「このラインは守りましょう。だけど、ここは、どんどん崩していきましょう」というルール決めが必要で、それは「作品」に限った話ではなくて、「商品」や「サービス」に落としこむ時もそうなんです。
 
僕らのチームが『えんとつ町のプペル』の関連商品を開発する時って、絶対に、コピペをしないんです。
 
「絵本の表紙イラストを商品にペタッと貼る」というようなことはしないんですね。
 
ちゃんと商品に合わせて、「イラスト」および「文字」や「柄」をデザインしていきます。
 
なので、商品によって「プペル」と「ルビッチ」のビジュアルが全然違うんです。
 
ちなみに「絵本」と「映画」でも全然違います。
 
二次創作を仕事として丸投げされると、「さすがに、ここは変えちゃダメだよね」となるじゃないですか。
 
漫画『鬼滅の刃』と、映画『鬼滅の刃』で、炭次郎の顔を変えたら、さすがに怒られるから、「やめておこう」という自主規制が働く。
 
そのままやることが正解の場合もあれば、不正解の場合もあって…
 
たとえば、アニメ原作の実写版の時とかに、「いや、その髪型をそのまま実写にしちゃダメじゃん」となったりするじゃないですか?
 
悟空のギザギザの髪型は、漫画の世界の中では「違和感がないもの」として描かれているのに、実写でそれをそのまま再現してしまうと「違和感」が生まれて、「変な髪型のやつ」というキャラが出来上がってしまう。
 
悟空って、くれぐれも「変な髪型のやつ」じゃないじゃないですか?
 
こういう部分っていうのは、やっばり、アウトプットに合わせて調整していかなきゃいけないんですけども…作り手の中で「ファンの目」を想像してしまって、自主規制を働かせてしまうんですね。
 
あるいは、「原作のビジュアルを忠実に再現することが正解」となっているクリエイターもいる。
 
原作者であれば、「そこは本質じゃないので、ブッ潰しましょう」と言えるし、ファンの方も「原作者がやっているんだから」といった感じで、その変更を受け入れてくれる。
 
たとえば、「プペル」って非常に線が細いキャラクターで、いとも簡単に折れちゃいそうなビジュアルなんですけども、
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のプペル役の吉原光夫さんは、186cmで、筋肉の鎧をまとっているんですね。
 
なんてったって、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンなので。
 
でも、プペルを表現する時に押し出さなきゃいけないのは「線の細さ」ではなくて、
「ピュアさ」なので、
吉原さん以上のキャスティングはないんですよ。
 
 
「体格の違い」なんて誤差で、そこは、いかようにでもできる。
 
 
…みたいな感じで、アウトプットに合わせて、一つずつ一つずつ、丁寧に丁寧に調整していくわけですが、その一方で、そこまでこだわっておきながら、絵本『えんとつ町のプペル』は二次利用を「ナアナア」にしているんですね。
 
 

2次創作を黙認するリスクとは・・・

 
もちろん著作権は僕にあるんですけども、それを悪戯に行使することはないんです。
 
いろいろ「黙認」しています。
 
(※ちなみに『映画 えんとつ町のプペル』の2次利用は違いますよ。
映画の権利は製作委員会の持ち物なので。この辺は、くれぐれも)
 
 
僕が絵本『えんとつ町のプペル』の二次利用をいろんな場面で黙認しているので、
もしかすると、
皆さんのまわりでも、西野が携わっていない『えんとつ町のプペル』の子供ミュージカルとかがあったりするかもしれません。
 
あるいは、西野が監修していない『えんとつ町のプペル』のグッズとかね。
 
黙認すると二次創作が加速して、作品が広がる一方で、
リスクも孕んでいて、
お客さんが勝手に作った『えんとつ町のプペル』の商品が炎上して、「キンコン西野が…」みたいなニュースになることが時々あるんです。
 
 
田舎のパン屋のオバチャンが勝手に『アンパンマンパン』を作って、そのパンのクオリティーが酷すぎて、「やなせたかし」さんが叩かれる……みたいな話です(笑)
 
 
炎上させたり、ニュースをバズらせたりする場合は、記事のタイトルに「キンコン西野の…」と付けた方が盛り上がるので、なぜか、主婦が勝手に作ったプペル商品のクオリティー事故ですら、僕の責任になっちゃう。
 
 
まぁ、でも、分からないでもないのは、
消費者はイチイチ契約内容なんて見ていないわけで、『えんとつ町のプペルパン』みたいなものがあった時に、「西野が絡んでいる」と思っちゃっても仕方がない。
 
 
なので、僕が手掛ける二次利用、三次利用はこの上なく丁寧に進めているのに、お客さんが作ったものによって、信用を落としてしまうことがある。
 
 
当然、「意図的に信用を落としにかかっているもの」であればサクッと訴えますが、でも、お客さんのそれは、そうじゃないじゃないですか?
 
「良かれ」と思ってやっているわけで。
 
なので「黙認」というスタンスをとって、「いわれなき批判」も甘んじて受けるようにしているのですが、とはいえ、ファンの方からすると「どれが、西野がタッチしている商品なの?」というのが分かった方がいい。
 
 

信用を守るために「目印」をつけている

 
というわけで、僕が関わっている商品に関しては『CHIMNEYTOWN』というロゴを入れるようにしました。
 
そして、この『CHIMNEYTOWN』というロゴに関しては、無断利用を徹底的に禁止しています。
 
イベントに関してもそうです。
 
「ミュージカル」や「講演会」といっても、当然、主催者によってクオリティーの差はあるわけで、下手な主催者がやっちゃうと、下手なものになる。
 
そこで、西野が関わっているイベントに関しては、開演前に「オリジナルのファンファーレ」を鳴らしています。
 
たぶん、『サーカス』とか『天才万博』に来られたことがある方は聴いたことあるかもしれないですね。

お客さんが発信できる時代(セカンドクリエイター時代)は、二次利用、三次利用をしやすくしてあげた方がいいわけで…だけど、信用を落としてしまったら元も子もないので、こういった「目印」を作って対応しています。


 
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『 https://chimney.town/ 』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
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