自分に値段をつける時に気をつけること

2021年08月17日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/190806

自分(および自分の商品)を「安く売る」とは、どういうことか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/190806

今日は、「自分に値段をつける時に気をつけること」というテーマでお話ししたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせをさせてください。
 
 

お知らせ!夏休みのドライブインシアター
 

連日お伝えしておりますが、『映画 えんとつ町のプペル』の「ドライブ・イン・シアター」のお知らせです。
 
新型コロナウイルスで、またまた大変なことになって、「せっかくの夏休みなのにどこにも行けない」と嫌〜なムードになっちゃってますが、そんな中、コロナをものともしない「非接触エンタメ」である『ドライブインシアター』の会場が、またまたドドっと追加されました。
 
すでにチケットが完売した会場を抜いてお伝えするので、お近くの会場がないかチェックしてください。
 
 
8/20(金)イオンノア店
8/20(金)イオンレイクタウン
8/20(金)イオンモール名取
8/21(土)イオン市川妙典店
8/29(日)イオンノア店
 
です。
 
 
料金は、お車一台につき3300円。
 
一台であれば4人であろうと、6人であろうと、3300円です。
 
そして、どういうわけか、ポップコーン2つと、ペットボトルが2本付いてきます。
 
イオンさんに「あざす」と言っておいてください。
 
チケットの購入等、詳しくは、「イオンシネマ ドライブインシアター」のHPでご確認ください。
 
https://www.aeoncinema.com/cinema/drive-in-theater/schedule/
 
 
よろしくお願いします。
 
 
そして、もう一つお知らせです。
 
 

お知らせ!元ジャニーズのあの方×スナック西野

 
月に2度、僕のお友達を僕のお家にお招きして、お酒を呑みながら、「現在進行形で取り組んでいるお仕事」についてネホリハホリ聞いていく『スナック西野』という月額590円のYouTubeの有料チャンネルがあるんですけど、昨夜は、元ジャニーズのあの方にお越しいただいて、面白い話をたくさん聞かせていただきました。
 
今、日本のエンターテイメント業界が抱えている問題に対して、とても誠実に向き合われているし、ピュアだし、優しいし、憤りを感じているし、なんか本当に、この声を多くの方に届けたいと思いました。
 
感化されて僕も熱くなっちゃって、後半は僕もなんか捲し立てるように喋っちゃってます。
 
放送は少し先になりますが、絶対に見ていただきたい回です。
 
興味がある方は僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にあります「メンバーになる」をクリックしてみてください。

西野亮廣 / Akihiro Nishino

https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg

よろしくお願いします。
 
 

言い値と、値上げの難しさ

 
そんなこんなで本題です。
 
今日は「自分の値段の付け方」というテーマでお話ししたいと思います。
 
僕は吉本興業から独立したものの、個人で働いているわけではなくて、CHIMNEYTOWNという会社で働いていて、マネージャーが付いていて、仕事の窓口なんかは、そこになっていたりするんですけど…もともとは個人で働いていたんですね。
 
CHIMNEYTOWNは吉本興業在籍中に立ち上げた会社なのですが、最初は、僕一人の会社だったんです。
 
吉本興業の西野と、 CHIMNEYTOWNの西野という二足の草鞋で活動していたのですが、この二つの仕事で何が大きく違うかというと、後者は「自分の値段を、自分で決める」ということです。
 
会社に所属して、そこの社員(タレント)として活動していると、「自分の値段」は会社が決めてくれますが、当然、個人で活動していると、自分の値段を決める人は自分しかいないんですね。
 
これって、このラジオをお聴きの皆さんにとって、全然、他人事じゃなくて、今は、「副業」が解禁になり、「クリエイターエコノミー」が叫ばれていて、会社に所属しながら、空いている時間を利用して、個人でも活動する人が増えました。
 
YouTubeなんかは広告収入なので、自分の値段を自分で決めることはできませんが、冒頭お知らせした「YouTubeのメンバーシップ」は有料で、その価格というのは自分で決めることになる。
 
昨日、お話した「elu(デジタルデータがサクッと販売できるサービス)」も、商品を出品する際に、その商品の値段を決めるのは自分です。

中古品を出品するのとは少しワケが違って、中古品を出品する際も自分で値段を決めるのですが、とはいえ「相場」というものがある。
 
概ね、「すでに出品されている同じ中古品」と同じような値段にしておかないと、買ってもらえない。
 
ですが、「elu」なんかは言い値です。
 
YouTubeのメンバーシップも言い値です。
 
んでもって、「言い値」で価格を決める時に、今からお話することは絶対に頭に入れておいた方がいいと思うのですが、(以前も少しお話ししましたが)まずは、「売ることよりうも、値上げすることの方が難しい」ということ。
 
 
300円で一度売ってしまった商品を、500円に値上げする時には、まわりが納得する「理由」が必要になってくるのですが、そんな「まわりが納得する理由」なんて簡単に手に入らないです。
「アカデミー賞を取りました」とか、人生でほとんどないじゃないですか。
 
なので、最初に、安い値段に設定してしまうと、後々、必ず「値上げ」で苦しむことになる。
 
 

ダメだった時の言い訳が安売りを生む

 
そして、今日はここを深堀りしたいのですが、「そもそも、どうして自分(および自分の商品)を安売りしてしまうのか?」
 
 
ここに隠れているのは、「まだまだ自分なんて」という気持ちや、「高い値段をつけて嫌われたらどうしよう」とか、そんなところでしょう。
 
心当たりある方も少なくないかもしれません。
 
これは全部、「ダメだった時の言い訳」なんです。
 
「お買い上げいただいた商品の質は悪かったですが、安いので文句は言わないでね」という。
 
クリエイターとして、表現者として、サービス提供者として、商売人として、一番やっちゃダメなことです。
 
大前提として、商品・サービスの価値というのは、「お客さんの満足度」に紐づいている。
100万円の商品であろうが、「買って良かった〜」と思っていただけたら、その商品は安いし、500円の商品であろうが、「買うんじゃなかった」と思われたたら、その商品は高いんです。
 
「100万円は高くて、500円は安い」という世界線じゃないんですね。
 
商品の価値を決めるのは「お客さんを満足させられたか、否か」です。
 
「安売りする」というのは基本的には、大手がシェアをとる時にオフェンスであって、「個人が自分の値段を下げる」というのは、言い訳以外のナニモノでもない。
 
自分を安売りすればするほど、自分の中に「とはいえ、こんなに安い値段で売ってるんだから、ちょっとぐらい質が低くてもいいでしょ」が芽生えてします。
 
昨日、「名古屋市長の給料が3ヶ月分カット」みたいなニュースが流れて、そこで名古屋市長の給料が明るみになったんですが…たしか月給50万円だったかな?
 
 
僕の記憶が正しければ、全国の市長さんの中で、名古屋市長さんの給料が一番安かったと思います。
 
そして、安くしたのは「ご本人」だったと。
 
それをご本人および、まわりのスタッフは「庶民派」とか「庶民の味方」という捉え方されていたのかもしれませんが、市長の給料が50万円というのは、「言い訳が多分にできる状況」であるので、やっぱ金メダルもかじっちゃうんです。
 
社会人としては「月に50万円」ってすごく貰っている方だと思うのですが、多くの人の生活を背負うリーダーとしては、危険すぎる価格で、基本的には、市長の給料が低ければ低いほど、市長のパフォーマンスが下がると考えておいた方がいいと思います。
 
名古屋市民は、自分たちに税金を「給料50万円」の人に預けている…ということで、これは本当に危ないことだと思います。
 
一流の人は、どういう値付けをするか(どういうスタンスでいるか)というと、「1億円をください。10億円の売り上げを作りますので」です。
 
これは自分の作品の値段をつける時もそうで、「500円じゃなくて、5000円をください。とんでもない感動をお返ししますので」が正しい在り方ですね。
 
なので、今日のまとめとしては、「【安売り】というのは、お客さんに対して優しいわけでも何でもなくて、自分のパフォーマンスに対しての言い訳でしかない」といったところです。
 
ちなみに、「ファミリーで参加できる値段にする」というのは、これとはまた別の話なので、その話は、また今度。
 

 
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