プレゼンや、反論時に「外れ値」を持ち出すな

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https://voicy.jp/channel/941/7446849
反論に「外れ値」を使うな | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「作り手としての時間感覚」がアップデートされていない
僕は国内外のショーを年間50〜60本ほど観ています。
元気がある時は一日に2本観る日もあるほど、劇場好きです。
ショーを観終わった後には一緒に観に行った友達との本音の意見交換会があるのですが、ここ数年で、増えてきた感想でブッちぎりNo.1は「長い」です。
最近、観た中だと『マスカレード』というショー(オペラ座の怪人のイマーシブ版)がダントツで面白かったのですが、僕を含む観に行った友達の感想の8割~9割が「メチャクチャ面白かったけど、あと30分短かったら、もっと面白かった」です。
ここでも、やっぱり「長さ」が足を引っ張っている。
この話のポイントは「長い」という感想が“増えてきた”という点です。
これは、「お客さんが長時間に耐えられなくなってきているのにも関わらず、作り手の体内時計が20年前からアップデートされていない」と解釈できるわけです。
皆さんも「長い」という理由で、観に行くことをやめた舞台があると思うのですが、恐ろしいことに、普段「長い舞台」を作っているクリエイターに話を聞いてみると、「あの舞台は長いから、行かない」という言葉が返ってくる。
つまり、彼らは「お客さんとしての時間感覚」はキチンとアップデートされているのですが、「作り手としての時間感覚」がアップデートされていない。
クラファンのプレゼン文に見られる「他人のクラファンの巻物(鬼のような長文)は観る気が失せるのに、自分のクラファンでは巻物を書いてしまう」みたいな事故が、プロの現場でも起きている。
クラファンで、誰も読まない巻物を書いちゃう人に対して、「こんな長文、誰も読まないよ」と言っても、「いやいや、このメッセージはいれないと意味がない」「アレも、コレも、入れないと」と、ものすごい勢いで反論されるじゃないですか?
指摘したら血相変えて反論してくるのが分かるから、もう面倒臭くなって、「それだったら好きにしなよ」とサジを投げることもあるでしょう?
プロの現場でもそれは起きていて、演出家や脚本家がスイッチ入っちゃったら、みんな、「長ぇーなー」と思っていても、誰も言わないんです。
ヘソを曲げるのが面倒くさいから。
その結果、ほぼ誰も求めていない「長い舞台」が爆誕してしまう。
大事なのは「大多数の反応」を見ること
でも、これって、これから舞台を作ろうとする人からするとチャンスでもあります。
競合にあたる先輩方が今日も巻物を展開しまくっては「客足」を遠退けているわけだから、「ウチは巻物は書きません」と約束するだけで、かなり良いポジションをとれると思います。
CHIMNEY TOWNは現在ブロードウェイで上演中の『All Out』という作品に出資しているのですが、『All Out』の公演時間は85分なんです。
この作品が客席稼働率95%とか何とかで人気で、支持されている理由はいくつかあるのですが、そのうちの一つに『観れる長さ』というのが確実にある。
実際、一緒に行った仲間も「85分だったら観れるわ」と足を運んだのですが、やることに追われている現代人からすると、「チケット代は変わらないんだったら、長くやった方が価値がある(お買い得)」と信じている世代のクリエイティブは恐怖でしかない。
こんな話をすると、この世代の人達は決まって「『鬼滅の刃』とか『国宝』は長いのに支持されてるじゃないか」と反論してくるのですが、『鬼滅の刃』も『国宝』も何十年に一度の「外れ値」なので、分析に持ち込んじゃいけない。
当然、映画『ルックバック』は「57分」と短かいのに支持されていましたが、こちらも外れ値なので、カウントしちゃいけない。
大事なのは、「たまたま強烈に刺さった一本」ではなく、「大多数の反応」を見ること。
何十年に一度の大ヒットや、例外的な成功例(いわゆる外れ値)を基準にしてしまうと、分析は一気に歪んでしまいます。
僕が見ているのは、派手な成功例ではなく、静かに積み重なっている“多数派の感想”です。
なので、「ウチは巻物は書きません」という約束が今はとても大事だと思います。
CHIMNEY TOWNもその約束は常に守っていきたいと思っていて、「どれだけ長くても100分」が良いところだと思います。
ちなみに、『映画 えんとつ町のプペル』も1と2ともに、エンドロールを入れて100分です。
もちろん、これは狙ってそうしたわけですが、舞台だけじゃなくて、映像作品でも、その約束を守っていきたいなぁと思いましたとさ。
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