1000万回再生されても何も残らない世界で、僕ら

2025年05月03日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6676463

1000万回再生されても何も残らない世界で、僕ら | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6676463

 
 

多くの共感を集めても、そこに充足感を見出すことはできない

 
今日は昨日配信された密着ドキュメンタリー『BackStory』@YouTubeの振り返りをしながら、今ボンヤリと思っていることを着地点のアテもなく話したいと思います。
 
昨日の『BackStory』のネタバレをおおいに含みますので、まだご覧になられていない方は先にご覧ください。
 
※コチラ↓
 

 
さてさて。
 
昨日のVoicyのオープニングトークでは、広島県福山市の福山駅から延びる「福塩線」について取り上げました。
 
「Suicaで福山駅まで来たものの、無人駅で改札が存在せず、どのように降車すればよいか分からなかった」という体験談です。
 
ちなみに、その放送から数時間後、福塩線沿線の自治体が利便性向上を目的として、JR西日本に対しICカード「ICOCA」(関東でいうSuica)の導入を正式に申し入れた、というニュースが報じられました。
#なんというタイミング
#福塩線の一部駅に改札が設置される可能性も
 
この出来事については、動画付きでX(旧Twitter)にも投稿しました。
 
すると、その投稿が思いがけず注目を集め、インプレッション数は1,000万回を超えました。
 
寄せられたコメントを分析すると、内容への共感が約3割、「こうすればいいのでは?」という具体的な提案が約7割を占めていました。
 
問題の解決策を知っていれば、それを伝えたくなるのは自然な心理でしょう。
 
「バズる投稿」というのは、往々にして「参加できる投稿」であることが多く、だからこそ、芸能人の不倫報道がメディアから消えないのだと思います。
 
「恋愛」や「夫婦関係」といったテーマは、誰もが何らかの形で関わりがあるため、自分の意見や体験を重ねて発言しやすいようです。
 
ただ、それと同時に確認できたのは、「共感を集め、インプレッションが1,000万回を超えたとしても、実質的に何も残らない」という現実でした。
 
僕は20代前半の頃にある程度の承認欲求は満たされており、今さら表舞台に立ちたいとも、目立ちたいとも思っていません。
 
むしろ、「仲間とともにつくり上げた作品が、きちんと誰かに届くこと」にこそ価値を感じています。
 
だからこそ、どれだけ多くの共感を集めたとしても、それが一過性のもので、後に何も残らないのであれば、そこに充足感を見出すことはできない。
 
 

「後に残る仕事」は、「共感」ではなく「創造」によって生まれる

 
昨日の『BackStory』は、その対極にある内容でした。
 
「電車の降り方が分からない」といった共感を誘うエピソードは一切登場せず、当然ながら1,000万インプレッションを記録するような話題性もありません。
 
ただひたすらに、「ラストシーンに登場する船を、どう演出として見せるか?」という一点にフォーカスした30分間でした。
 
こういうことを言ってしまっては元も子もないのですが、多くの人にとっては興味の対象外かもしれません(笑)。
 
けれど、「後に残る仕事」というのは、得てして「共感」ではなく「創造」によって生まれるものです。
 
誰もが共感して始まったわけではない「サグラダ・ファミリア」が、時を超えて存在感を放ち続けているのも、その背後に圧倒的な創造性があったからにほかなりません。
 
昨日の『BackStory』を観て、僕自身の中に残ったのは「この映像で流れている時間を、一秒でも長く生きていたい」という感情でした。
 
配信後、若手クリエイターの2人から「ぜひ、あの制作現場をこの目で見てみたい!」という連絡をもらいました。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の制作現場は、あらゆる手を尽くしてでも見学に訪れることを強くおすすめします。
#偉そうにすみません
 
その場で交わされる視線や息遣い、判断の連続に触れることで、自分自身の現在地が見え、仕事との向き合い方に新たな視点が生まれる。
 
そんな機会になると思います。
 
ちなみに、ほぼ同じスタッフで、現在、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』@幕張メッセ(11月1日、2日)という世界最大規模の盆踊り大会を作っています。
 
そこでもクリエイティブスタッフは全員狂っているので、見学するにはもってこいです。
 
『映画 えんとつ町のプペル』がヒットして、オンラインサロンが旺盛を極めた時に、サロンメンバーさんに「もうこんなこと(共感獲得)は辞める。これからは創造に全張りする」と言ってブロードウェイに行きましたが、今もその気持ちは変わりません。
 
今日も真面目に創ります。
 
 

▼待望の続篇『#映画えんとつ町のプペル約束の時計台』2026年春公開決定記念!

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