信じることができなかった時代がある

2024年11月02日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6168762

「信じることができなかった時代がある」 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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BackStoryの効果は大きかった

 
土曜日の今日は昨夜公開された密着ドキュメンタリー『BackStory』(西野亮廣ch)の振り返りをしたいと思います。
 
「まだBackStoryの最新回を観ていない」という方は、先にそちらをご覧になってから、ここに戻って来てください。
 
※BackStoryの最新回はコチラ↓

というわけで、昨夜の『BackStory』の振り返り回でございます。
 
なんと言っても昨日のメインテーマは「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の【第二弾チケット】が一体どれぐらい売れたのか?」という答え合わせです。
 
言い変えるとこれは「第一弾チケット発売後からスタートさせた密着ドキュメンタリー『BackStory』に、はたして広告効果はあるのか?」という答え合わせでもありました。
 
これで【第二弾チケット】が売れなかったら、僕らは(9月から毎週締切に追われながら届けてきた)「『BackStory』を続けてきた意味がなかった」という厳しい現実を受け入れなきゃいけなかったんです。
 
が、結果は昨日の放送でご覧いただいたとおり、本当にありがたいことに、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の第二弾チケットは予想を遥かに上回るスピードで売れまして、「BackStoryの効果は大きかった」という嬉しい結果が出ました。
 
5110枚あった【第二弾チケット】は早くも「残り僅か」となっており、【第一弾チケット】の4800枚はすでに完売しているので、つまり、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の座席は公演9ヶ月前にして「約1万席」が埋まっているというフザけた結果となっております。
 
※チケットはコチラから↓

ミュージカル「えんとつ町のプペル」

https://musical.chimney.town/

 
 

「やってみなくちゃ分からないこと」をやらない理由は一つも無い

 
さて。
 
今日ここで皆様にお話したいことは昨日の『BackStory』で演出の吉原光夫さんが言っておられた「『1年前からチケットを売る』ということに対して演劇業界は疑いを持っていた」ということについてです。
 
光夫さんは「(演劇業界には)信じることができなかった時代があった」と表現されていたのですが、仕掛けている自分が言うのもアレですが、「1年前からチケットを売ることのインパクト」を信じることができなかった業界の皆様の気持ちは分からなくもないんです。
 
やっぱり「1年前から売る」となると、その分、人も稼働させなきゃいけないし、人を稼働させるということはシンプルに「お金」がかかります。
 
「それに見合うだけのリターンはあるのか?」と考えるのって普通のことだと思うんです。
 
でも一つ確かなことは、「良い結果は出ないかもしれないけれど、まだ誰もそれを検証していない」ということ。
 
『えんとつ町のプペル』的に言うと「星があることは知らないけど、無いことも知らない」といったところです。
 
やらなくても分かることはあるけれど、今回に関しては「やってみなくちゃ分からないこと」で、僕としては、「やってみなくちゃ分からないこと」をやらない理由は一つも無いと思っているので、1年前からチケット販売を始めてみました。
 
 

信じることができなかった歴史をここで終わらせて欲しい

 
昨日の動画の見所は【第二弾チケット】の結果発表があった後の「販売データの検証」です。
 
僕らはいつもあんな感じで、数字を見て、すぐに次の打ち手についてチームで議論しているのですが、これは演劇とか関係なしに、『戦うチームの姿勢』として、是非、皆さんのチームのメンバーにあのシーンを共有していただきたいなぁと思います。
 
自分で考えて動くスタッフ(自家発電で仮説検証をおこなうスタッフ)を育てるには、ああいったことを、経営者や役員だけで共有するのではなくて、現場で働くスタッフにも「ここで、こういう数字が出ているけれど、今はまだ別パターンを探る時間帯だから、Aパターンは一旦置いておいて、Bパターンにアタックしましょう」という感じで、データと理念と戦略をチームの皆に常に共有するのが大事だと思われます。
 
そして、僕の願いは、昨日の動画が、演劇業界・ミュージカル業界だけじゃなくて、バレエ業界や、その他の舞台芸術業界で汗を流されている皆さんの何かのヒントになることです。
 
やっぱり、「これから自分達が作る作品を、多くのお客さんが待ち望んでいる」という確認がとれた中でおこなうクリエイティブというのは気持ちが乗るし、逆に「チケットが売れていない」という中でおこなうクリエイティブの現場はやっぱり殺伐とするので(視聴率が悪い連ドラの撮影現場とか地獄)、「早くからチケットが売れている」というのはクリエイティブの根幹に関わってくる重要な問題なんです。
 
だからこそ、「集客の方法」みたいなものは、業界の垣根を越えて、皆で学び合えたら最高で、本音を言うと、今度こそ普通に話を聞いていただけると嬉しくて、信じることができなかった歴史をここで終わらせて欲しいなと思っています。
 
もし皆さんのまわりに舞台関係者がいらっしゃったら、昨日の『BackStory』をシェアしてください。
 
 

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