誰も知らない作品(商品)をどうヒットさせるか?

2024年04月06日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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https://voicy.jp/channel/941/767342

誰も知らない作品(商品)を、どうやってヒットさせるのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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「オリジナル作品はヒットしない」と言われている今

 
2020年に映画『えんとつ町のプペル』を公開する時ですでに「今はオリジナル作品はヒットしない」と言われていたんです。
 
プペルは原作がありましたが、とはいっても「絵本」なので、ほぼオリジナル作品という扱いでして…同日公開の『劇場版ポケットモンスター』や、ちょっと前に公開された『STAND BY ME ドラえもん2』や『鬼滅の刃』と、どう戦うか?が大きなテーマでした。
 
巨人達とは認知度も広告費も全然違うので、竹槍で戦闘機を落とす戦に突入していくわけですが(ちなみにコロナ禍!)、とはいえ、「オリジナル作品はヒットしない」と何度も何度も言われていたおかげで勘違いすることなく、「だったら、その中で何ができるか?」を結構冷静に考えることができたように思います。
 
あれから3〜4年が経ち、今は、さらに輪をかけて「オリジナル作品はヒットしない」と言われています。
 
2023年の邦画の興行収入のトップ10のうち、なんとアニメーションが6作品も占めているのですが、内訳はテレビアニメの劇場版がほとんどで、6作中オリジナル作品はスタジオジブリの『君たちはどう生きるか』一本だけだったそうです。
 
個人的にはジブリ作品に関しては「オリジナル作品」ではなくて「国民行事」というカテゴリーだと思っていて(最大級の賛辞)、2023年は「邦画の興行収入のトップ10のうち1作品もオリジナル作品は無かった」と見た方が良いような気がしています。
 
今、日本のアニメーションは世界的にもかなりのインパクトを与えていますが、それは連載漫画に端を発するテレビシリーズの劇場版であって、「オリジナルのアニメーション作品」は今、風前の灯火です。
 
これに関しては全然他人事じゃなくて、僕らが作っている『えんとつ町のプペル』にしたって、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』にしたって、連載漫画に端を発するテレビシリーズの劇場版でも何でもない。
 
まぁ、でもしょうがないですよね。
 
そういうものを好きになっちゃったのだから。
 
 

「話題を作ること」よりも、「コミュニティーを作ること」の方が重要

 
というわけで、それならそれで手を打つしかありません。
 
さて、どうする?
 
これは2020年のプペルの時からメチャクチャ意識していて、今は特に強く意識していることなのですが、オリジナル作品をヒットさせようと思った時に、とにもかくにもオリジナル作品は認知度がないから、まずは「話題を作ろう」としちゃうと思うんです。
 
映画会社とかがあの手この手で仕掛けるわけですが、一方で、そういうものを見すぎたせいで、もはや皆の中に「映画会社の仕掛けに乗りたくねえ」という天邪鬼が棲みついている気がしてなりません。
 
「はいはい。無料公開ね」みたいな(笑)
 
これは映画のプロモーションに限らず、よく見られる光景かなぁと思います。
 
東京五輪で、そのへんの行政か広告代理店が「皆で作ろう!」みたいなことを言って、テイよく皆さんを宣伝要員として使おうとした時、「いや、東京五輪の成功が私達に何をもたらしてくれるのよ。私達が参加するメリットは何よ」と、結構冷静にスルーしちゃったと思うんです。
 
気をつけないと、大阪万博でも同じようなことが起きる気がします。
 
そう考えた時に、やっぱり、巨人がいる戦地に赴く時は「話題を作ること」よりも、「コミュニティーを作ること」の方が重要だと思っていて、参加者の取り分を「コミュニティーメンバーの皆と友達になれる」に持っていくことが凄く大事なんだと思います。
 
あの「ピースボート」ってあるじゃないですか?
 
居酒屋のトイレの壁とかに貼ってある世界一周の船旅のヤツ。
 
あれに参加した人達に話を聞くと、世界の景色を見てまわれたことも最高の経験だったそうですが、それより何より、ピースボートに参加した人同士で繋がることができたことが最大のギフトになったそうで、彼らは船から降りた後も友達なんですって。
 
「東京五輪を盛り上げよう」は、その段階では、「東京五輪」の運営と、ボランティアスタッフの「縦の繋がり」しか見えないんですね。
 
(結果的にボランティアスタッフ同士で仲良くなったこともたくさんあったと思いますが、最初の段階では、そこが想像しにくい)。
 
大切なのは「ボランティアに参加した人同士が繋がれる(生涯の友達になれる)」が素人目にも見える打ち出し方で、なので、僕らのような弱者は「話題を作ること」よりも「コミュニティーを作ること」の方が重要だと思います。
 
 

『ボトルジョージ』が最初に仕掛けたのは「飲み会」

 
コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が最初に仕掛けたプロモーションって、「飲み会」なんです。
 
4月20日にもありますが(完売御礼)、とにかく、『ボトルジョージ』を待ち合わせ場所にした飲み会を用意しているんです。
 
6月1日に大阪での試写会が決まったら、もしかすると、その後に大阪でも『ボトルジョージ飲み会』をやるかもしれません。
 
そこで皆と繋がって、「どうやって仕掛けていく〜」「次、何する〜」という時間を一緒に過ごすことが凄く重要で、今、宣伝コストは「話題を作ること」よりも「コミュニティーを作ること」にかけた方が宣伝効果があるだろうなぁというのが最近の僕の見立てです。
 
最後に僕からお願いです。
 
『ボトルジョージ』のトレーラー(ダイジェスト映像)が今朝、西野亮廣チャンネルのYouTubeにアップされました。
 
こうしてYouTubeにアップしていると友達とか関係者にシェアしやすいので。
 
コチラの動画をXに投稿して「#ボトルジョージ」で感想を呟いていただいた方全員に「いいね」を押してまわりますので、もし良かったらシェアのご協力を宜しくお願いします。
 
ボトルジョージのトレーラー(ダイジェスト動画)はコチラ↓

 
 

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