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「売り上げ」を捨てて、「利益」をとれ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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人間の労働力に頼ると、生み出せるお金に限界がある
というわけで今日も最新刊『夢と金』を深掘りしていきたいと思います。
本日ピックアップするのは、80ページの「脱・労働集約型」と「脱・完売思考」です。
ここで書いていることは、まずは「人間の労働力に頼ると、生み出せるお金に限界がある」ということ。
そりゃそうですよね。
人間の1日は24時間しかなくて、そこから睡眠時間や食事の時間なんかを削ると残る時間はせいぜい15〜16時間程度なので、自分の労働力に頼ると、「時給×15〜16時間」が1日で稼げるお金の限界になるので、今現在の自分の収入に満足していないのであればその原因は「提供している商品・サービスの価値が低い」か「自分の身体しか働かせていない」のいずれか。
『夢と金』では、「自分の身体以外を働かせる具体例」として、「キンコン西野の家」を取り上げています。
「キンコン西野の家(見上げる家)」というのは、この本の表紙にもなっている僕の兵庫県の自宅です。
一度、「キンコン西野の家」で検索していただきたいのですが、僕、この家にずっといるわけじゃないので、使っていない日はレンタルスペースとして貸し出しているんですね。
キンコン西野の家 powered by BASE
https://iookup.base.shop/
というか、使わない日はレンタルスペースとして貸し出す前提で家を建てたんです。
理由は「働かない家を買うと高いから」です。
1億円の家でも1億円分働いてくれるなら実質0円で買えるわけで、逆に100万円の家でも1円も稼いでくれないなら100万円するわけで…つまるところ「家の価格(高い・安い)」というのは、「家の労働力」に起因するわけですね。
「ならば、どういう風にデザインすれば『働く家』になるんだろう?」というところから、キンコン西野の家を作り始めました。
ここでいう「デザイン」というのはビジュアルデザインもさることながら、ビジネスデザイン(運用方法)も指します。
「キンコン西野の家」にはゴミ箱がありません
一つ、皆さんのサービスの参考になるかなぁというのは、「キンコン西野の家」の〝ゴミ箱〟の話。
ここからが今日の「深掘り」です。
「キンコン西野の家」ってゴミ箱が無いんです。
理由は、ゴミ箱を設けてしまった時点で、ゴミが生まれ、「ゴミ処理」の仕事が発生し、そこに人を雇わなくちゃいけなくなるから。
なので「キンコン西野の家」の利用者はゴミを持ち帰らなきゃいけないんですね。
それってちょっと面倒じゃないですか?
もしかすると、それが理由で「キンコン西野の家を借りよう」と思う人が減っちゃうかもしれない。
売り上げが減っちゃうかもしれない。
ということを踏まえると、「ゴミ箱は必要だよ!」という考えが出てきたりするんですが、ここで考えなきゃいけないのは「ゴミ箱を設置することによって生まれる売り上げ」と「ゴミ箱を設置することによって発生する運用コスト(人件費)」です。
この二つを天秤にかけて、後者の方が大きかった場合は、ゴミ箱を設置することで「利益」が減っちゃうわけで。
この場合は売り上げを捨てて、利益を取りに行った方がいいですよね。
「売り上げを捨てることで、利益を取りに行く」ということ
先日、『夢と金』の発売日に『ミヤネ屋』に出させていただいて、そこで初めてまともにコメンテーターのお仕事をさせていただいたんです。
そこで、奇しくも今のようなお話をさせていただいたのですが、「カスハラ(カスタマーハラスメント)について、どう対処したらいいのかな?」と宮根さんに振られた時に、僕は「現場スタッフに裁量権が無いのも問題かも」と答えたんですね。
販売員は「面倒なお客を追い返す」という判断を個人でできないじゃ無いですか。
お店の評判を下げちゃうかもしれないので。
その時、経営者(リーダー)はお店のスタッフを集めて、「カスハラ客を追い返すことで顧客一人を失う損失」と「カスハラ客を受け入れることで、販売スタッフのモチベーションを下げてしまう(あるいはお店の民度を下げてしまう)損失」を天秤にかけた時に、どう考えても後者の損失の方が大きいので、「だからカスハラ客は追い返した方が得だよね」という話をスタッフにしてあげると(チームで共有すると)、販売員は心置きなくカスハラ客を追い返すことができる。
これがまさに「売り上げを捨てることで、利益を取りに行く」ですね。
ここに意識を働かせずに、とにもかくにも「売り上げ」を取りにいっちゃう人って意外と多いんですけども、「いやいや、その売り上げを取っちゃうと、利益が落ちるよ」ということはザラにあるので、ここは絶対に注意しなきゃいけない。
そういうところを一つずつ見直して整理していくと、「そこまでたくさん売らなくても、活動を続けていける」ということが起きたりする。
「キンコン西野の家」がまさにそんな感じなので、最新刊『夢と金』ではキンコン西野の家のビジネスモデルを具体例として取り上げて、「ここって意外と要らないよね」「ここを削ると、あの部分のプラスが無くなっちゃうけど、この部分のマイナスが無くなるので、削った方がいいよね」という話を詳細に書いているので、是非チェックしてみてください。
幻冬舎の見城社長が「日本人全員が読まずに通り過ぎてはいけない一冊」と評した最新刊『夢と金』には、本当に全ての人が生きていく上で絶対に入れておかなきゃいけない具体的な知識を詰め込んでおります。
是非、大切な人、守りたい人に贈ってあげてください。
『夢と金』(西野亮廣)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344040503?tag=chimneytown-22
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