怖くて怖くてたまらない仕事

2023年04月15日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/509705

怖くて怖くてたまらない仕事 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/509705

 
 

僕がアルバイトをする理由は「やればやるほど進む労働」がしたいから

 
CHIMNEY COFFEEというコーヒー屋さんを渋谷でやっているのですが、今度(4月28日)、同じく渋谷の円山町というところに、CHIMNEY COFFEEの2号店がオープンするんです。
 
先日、オープンを間近に控えているそちらのお店を使って、「渋谷のハイボール屋さん」としてアルバイトをしてみたんです。
 
厳密に言うと「ボランティアアルバイト」です。
 
で、このボランティアアルバイトがメチャクチャ楽しくて、「第2弾をやろう!」という話になりまして、4月27日(木)に、今度は「キンコン西野が手渡しをする極上のカフェオレ」というタイトルをつけて、再び、ボランティアアルバイトをさせていただくことにしました。
 
人数が読めないので、CHIMNEY TOWNの公式オンラインショップで事前に決済を済ませた方が対象となります。
 
【キンコン西野が手渡しをする極上のカフェオレ】
https://chimneytown.net/products/4-27nisino
 
今日は、西野がこのようなボランティアアルバイトにハマっている理由をお伝えします。
 
「何かの予算を作る為」だったら、ぶっちゃけ、講演会を一本入れたり、コンサルを一本入れたりした方が、よっぽどコスパがいいんです。
 
なので「予算を作る為」じゃありません。
 
まぁ、「CHIMNEY COFFEEの2号店を認知してもらう為」という動機も少しあるにはあるのですが、それも「少し」です。
 
僕がアルバイトをする本当の目的はそれじゃなくて、僕は「さっきよりも進んでいることが確認できる労働」がしたいんです。
 
「手足を動かしたら動かした分だけ、キチンと価値が生まれる仕事」とでも言いましょうか。
 
普段やっていることでいうと「キンコン西野のサイン本屋さん」がそれにあたるんですけども、「注文を受けて、サインを入れて、郵便ポストにブチ込む」という作業で、やればやるほど仕事が前に進んでいる(何かしらの問題が解決していく)ので、「働いている実感」が凄く湧くんですね。
 
【キンコン西野のサイン本屋さん】

キンコン西野のサイン本屋さん powered by BASE

https://nishino.thebase.in/

 
コーヒー屋さんのアルバイトも、働いている実感とか、誰かの役に立っている実感が、「来客数」とか「売上」といった(目に見える)形で出るので、凄く気持ちが良い。
 
 

脚本執筆は「面白い本を書かなかったら終わり」

 
明らかにこれは普段やっている仕事の反動で、自分で選んだ仕事の苦労話はあまりしたくもありませんが、普段はアトリエに籠って、チマチマチマチマと物語を作っています。
 
現在制作中の作品は、
・長編アニメーション『映画 えんとつ町のプペル』の続編
・短編アニメーション『ボトルジョージ』
・ミュージカル『えんとつ町のプペル(@ニューヨーク公演)』
・舞台『テイラー・バートン』
の4本です。
 
これらの作品を世に出す為には、当然、「脚本執筆」という作業がまず最初にあるわけですが、この「脚本執筆」が非常に厄介で、「やればやるほど進む」というわけでもなくて、時には数ヶ月かけて書いた本が白紙になることもあります。
 
実際に、『映画 えんとつ町のプペル』の続編の制作では、一度、それがありました。
 
数ヶ月分がゼロになるわけで、それが「絶望」と呼ぶには安すぎる理由は、その次に書きはじめる脚本(セカンドチャレンジ)もまた同じ目に遭う可能性が多分にあるからです。
 
あと、いつも自信満々っぽく見える僕が「脚本執筆」に関して、「不安」や「恐怖」を感じている理由は、脚本というのは「書き上げたらOK」じゃなくて、「面白い本を書かなかったら終わり」なんです。
 
というのも、たとえば、長編アニメーション作品となると、入れ替わり立ち替わりではありますが、数百人のクリエイターが2〜3年、作品と向き合うことになります。
 
ここで作品が評判になれば、そのクリエイターさんに、次の仕事のオファーがたくさん舞い込んできますが、ここで作った作品が良い結果を出さなかったら、クリエイターさんの3年間を無駄に消費しただけになってしまいます。
 
クリエイターさんの人生は有限で、「現役で活躍できる時間」には更に限りがある。
 
そんな彼らの「3年」というのは本当に大きい。
 
このラジオを役者さんが聴かれていたら、この話には心当たりがありすぎるかもしれませんが、役者さんって、どこまでいっても、自分達の努力だけではどうしようもない問題があるんです。
 
それは「ヒット作に会えるか、否か」という問題です。
 
一度、ヒット作に恵まれて、たくさんの人に観に来てもらって、そこで結果を出せば、うまくいけば今度は「作品を選べる立場」になれるので、次のヒット作に出会える確率というのは上がりますが、それにしたって「運」の要素はまだまだ残っている。
 
「脚本(設計図)が面白くない」というのは本当に罪が深くて、それというのは「脚本家が一人責任を取ればいい」ということでもないんです。
 
面白くない本の負債というのは、参加したクリエイター&表現者全員で払わされることになるんですね。
 
なので、いつも脚本執筆に震えています。
 
アルバイトが楽しいのは、その反動です。
 
自分で選んだ仕事なので、まさか同情してもらいたいわけじゃなくて、「世の中には、こんな仕事があるよ〜」というお話でございました。
 
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

 
 
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