西野亮廣の特別授業!――VIP席として「最前列」を用意している人、それ大間違いです!
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プペルバスが政治利用されたことについて生放送で喋ります。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「プペルバス」の炎上の経緯を説明します
この度の「プペルバス」の一件で、日頃応援してくださっている皆様に、多大なるご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
何があったか知らない方もいらっしゃると思うので、僕が情報を知った順にご説明させていただきます。
まずは、3月20日21時頃の生配信で「プペルバス」の炎上を知りました。
「プペルバス」というのは車内に『えんとつ町のプペル』の光る絵を飾っている「移動個展」です。
炎上のキッカケはオーストラリアの『60ミニッツ』という番組。
その番組で、ある女性が「保護命令(接近禁止命令)が出ている親子をプペルバス内で、コッソリと会わせている」という内容が流れたのですが、僕もCHIMNEY TOWNも、まったく預かり知らぬところだったので、すぐにオンラインサロンで情報提供を求めました。
まもなく、「プペルバス」のオーナーと、該当女性とコンタクトが取れました。
ちなみに、プペルバスはCHIMNEY TOWNのモノではありません。
「子供達に届けたい」という申し出があったので、弊社の支援活動の一つとして、プペルのIPをお貸しした形です。
該当女性は、そのプペルバスのオーナーから、プペルバスを借りて、愛知県で個展を開催したそうですが、「バスの中で接近禁止命令に違反するようなことはしていません。番組による捏造だ」と主張されています。
それはそれとして、ただ、調べを進めていくうちに、女性がかなり前から「共同親権」を進めていることが分かりました。
過去に僕らや幻冬舎も、その女性とコンタクトをとりましたが、その時は「シングルファミリーの支援」と説明されており、少なくとも僕らには「共同親権」の説明は無かった。
僕は、「共同親権」に反対しているわけでも、賛成しているわけでもありません
次の話に行く前に自分のスタンスを明らかにしておきます。
僕自身は「共同親権」反対派でも推奨派でもありません。
なので、今回の女性の行為(あるいはプペルバスのオーナー)に対して、僕が異を唱えているのは、「共同親権反対だから」ではなくて、単純に、作者として、著作権者として、「何の許可もなく海外メディアの取材を受けたこと」と、そのことによって、結果的に「えんとつ町のプペル」という作品が「共同親権推奨の後押しをしている」ように報じられたこと。
そして、
僕らには「シングルファミリーの支援」と説明しておいて、後押しをさせて、その裏では「共同親権の推進に、西野さんが力を貸してくださいました」という発信をしていたこと。
この3点です。とくに3つ目は問題だと思っています。
僕も弊社も幻冬舎も「シングルファミリーの支援」はしましたが、「共同親権」の後押しはしておりません。
誤解をされると嫌なので、もう一度繰り返しますが、共同親権に反対しているわけでも、賛成しているわけでもないです。
賛成しているわけでもないので、最初の段階で説明していただけたら、ご協力はしませんでした。
あと、どうしても残る疑問として残るのは、「番組の捏造は無かった」として、「なぜ、プペルバスを使っている女性のもとに、日本の親権問題を取り上げる海外のメディアからオファーが来たのか?」という点です。
ここの説明はキチンとしていただきたいと思います。
あと、ここは僕の問題ではありませんが、今回の番組まわりのことでいうと、一つ問題だと思っているのは、番組に出演された2名の国会議員についてです。
勿論、番組に出演されることも、その中で、ご自身の思想・活動内容を語られることも、それは自由だと思います。
ただ、番組内では、たとえ内容が捏造されたとはいえ、「接近禁止命令が出ている親子を会わせている」という違法行為がおこなわれていました。
それを受けて、その2名の国会議員は「この番組、見てくださ〜い」とツイートされていたのですが、ここは問題だと思います。
法改正に努めるのが国会議員の仕事であって、違法行為を後押しするのは国会議員の仕事ではありません。
極めてセンシティブな内容なので、番組の内容を最後まで観られていないのであれば、オススメしちゃダメだし、最後まで観た上で(違法行為を確認した上で)オススメしているのであれば、その説明はキチンとされた方がいいと思います。
ここは、僕の出る幕じゃないので、このへんで下がります。
死ぬ気で作品を作ってきた作者として思うこと…
最後に、作者の本音を語らせていただきます。
僕らのチームは、本当に毎日大変な思いをして作品を作っています。
オリジナル作品を届けるのは本当に大変で、悔しい思いもたくさんしてきましたし、受け止めきれないほどの理不尽もありました。
作品を届けて、守る為に、下げなくてもいい頭を何度も下げてきました。
ちなみに今もそうです。
それらは「挑戦される方や、子供達への希望になるのなら」という一点で堪えてきました。
決して、政治利用される為に堪えてきたわけではありません。
思想に関してトヤカク言うつもりはありませんが、ただ、「子供達の為に」という言葉を免罪符にしないでいただきたいです。
それがあれば何でも許されるわけではなく、著作権や、作品のイメージや、スタッフやファンの皆様の想いが侵害されてしまうことを僕は望んでいません。
子供達の為に動いておられるのは重々承知ですが、一方で、作品を死ぬ気で作り、死ぬ気で守ってきた人間の気持ちもご理解いただけると嬉しいです。
そして、日頃応援してくださっているファンの皆様には、朝からこんな重たい話をしてしまって、そしてこの3日間ほど、たくさん心配をおかけしてしまって、本当にすみませんでした。
再発防止に努めます。
そして、今日も、本当にたくさんのスタッフと共に、新作のハッピーエンドのファンタジーを作っておりますので、もし良かったら、また観にきていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
西野亮廣(キングコング)
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