クリエイティブに必要なのは「締切」
今日は、ハリウッドで開かれたパネルディスカッションの模様を共有
映画祭の一環としておこなわれたコチラのパネルディスカッションのテーマは『Web3×エンターテイメントの可能性』で、登壇者は僕の他にあと2名。
通訳の方を入れて計4名でおこなわれました。
NFTの事業を進めている会社の代表と、様々なキャラクターのIP(知的財産権)を取り扱っている会社の代表と、日本からは兵庫県川西市出身の謎の男です。
で、アメリカのエンタメシーンのNFTの現在地を言うとですね…まぁ、ご存知の方も多いかと思いますが、NFTは過去に大体3回ぐらい大きな山(盛り上がり)があって、一つはビープルというアーティストの絵が75億円ぐらいで落札された時の「NFTアートの山」です。
この時は、Twitterの創業者のジャック・ドーシーの初ツイートが3億円で売れたりもして、沸きに沸いてました。
CHIMNEY TOWNが初めて絵本のNFTを出したのも、この後ですね。
で、二つ目の山としては、バスケットボール(NBA)の、まぁ、いわゆる「トレーディングカード」のNFTも凄く盛り上がりました。
こちらは、チームの収益を支えるぐらいの盛り上がりで、スポーツビジネスの新しい収益源として、すごく注目されました。
で、三つ目の山が2021年の秋ぐらいから、2022年の春先にかけて盛り上がったPFP(SNSのプロフィール画像)の山ですね。
これは、皆さんも、Twitterのプロフィール画像なんかで馴染みがあるかと思います。
これらの盛り上がりは今はすっかり落ち着いて、アメリカでも全然「NFTなんて詐欺だー」という人はいるのですが、先日のパネルディスカッションでは「NFT」という手段が相変わらず注目されていて、「投機筋が抜けた」という結論であって、「NFTが終わった」という結論にはなっていませんでした。
むしろ皆、ものすごくNFTに可能性を感じていました。
これは僕もまったく同感で、「投機筋向けのNFTが長持ちしない」ということは、この1〜2年で証明されたわけで、そこには全く興味がなくて、部屋にフィギュアを並べる時のような「自己満足のニーズ」と、あとはやっぱり「手段」としての可能性はものすごく感じています。
今回登壇したメンバーや、そこに集まったお客さんは皆そんな感じで、そこで話に上がったのが『IP(知的財産権)とコミュニティー』です。
「これから世界で戦おうと思った時に、この二つを持ってないと話にならないよね」というのが参加者全員の総意で…そして日本人にとっては少し耳の痛い話をすると、「日本人ってコミュニティーをナメすぎている」という話にもなりました。
「もう『個の時代』なんてとっくに終わっているのに、日本だと2022年になってもまだ言っている人がいるし、まだまだガンガン個人プレーに走っちゃうキライがある」と。
「日本で『コミュニティー』とか言ったら、詐欺師扱いされるよ」と日本の現状をお伝えすると、皆さん、「何故だ?」「じゃあ、どうやって生きていくつもりなんだ?」と大爆笑してました。
ホントにそのとおりだと思います。
コミュニティーが何故必要か? 僕なりに言語化すると…
「コミュニティーが何故必要か?」ということを、僕なりに言語化すると、「信じることで価値を創造するには、人数が必要だから」です。
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】誤るな! ハリウッドにおいてNFTは、「投機筋が抜けた」という結論であり、「NFTが終わった」という結論にはなっていない
https://goetheweb.jp/person/article/20221125-nishino-70