リーダーなら、部下の尻尾を振らせろ

2022年10月06日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/399044

リーダーなら部下の尻尾を振らせろ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/399044

 
 

日本に戻ってきて、面白い質問をいただきました

 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演と、ニューヨークのスタッフとのコミュニケーションの数々も無事に終わりまして、昨日の夕方、日本に戻ってまいりました。
 
今回のニューヨークは本当に実のある時間となって、やっぱり現地に足を運ぶことで気づいたことだらけでした。
 
詳しくはオンラインサロンの方に書きましたので、気になる方はチェックしてみてください。
 
 
さて。
 
昨日、帰国後すぐに、NFTのオークションの行方を見届けるLIVE配信をしまして、そこでリスナーさんから(個人的に)凄く面白い質問をいただいたんです。
 
「プペルの大阪公演の主催者さんが、YouTube番組『令和の虎』に出演し、来年春の舞台の支援を募っておられた件について、西野さんは、どうお考えですか?」という質問です。
 
『令和の虎』というのは、『マネーの虎』のYouTube版ですね。
 
社長さん達の前で自身の事業をプレゼンをして、お金を出してもらったり、説教されたりするアレです。
 
その番組に、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の主催者さんが2023年におこなう舞台作品の「融資」をお願いする形で、出演されていた…と。
 
そして、「その件に関して、どうお考えですか?」という質問だったのですが…これ、結構、面白い質問だと思っていて、まず、この質問の中には、明らかに「良いと思ってんの? それとも悪いと思ってんの?」が含まれているじゃないですか?
 
つまり、「見る人によっては、ネガティブに捉えてしまう人もいるのでは?」というのが質問者さんの考えですよね。
 
これって、プペルどうこうの話じゃなくて、『リーダー論』に関わることなので、ここで皆さんに共有しておきたいのですが、まず、結論として、「仕事を掛け持つ」「いくつかのプロジェクトを同時進行(あるいは、ほぼ同時期に進める)」ということに関しては僕は一切ネガティブな意見を持っていません。
 
というのも、僕自身、ミュージカル『えんとつ町のプペル』を作りながら、長編映画一本と、短編映画一本を作っているし、細かいことを言い出したら、ホテルやお店も作ってるし、他にもいろんなことを同時進行でやっていて、それこそ、『サーカス』という学校イベントの武道館公演の本番前に、キングコングの武道館公演の打ち合わせをしていたぐらいで、他人の「同時進行」にとやかく言える立場じゃない(笑)。
 
人によってキャパシティーが違うので、「同時にやること」を否定しちゃうと、窮屈な思いをする人が出てくると思うので、そこは問題ないと思っています。
 
 

応援する気持ちが、シラケるようなことをするな!

 
ただ、「同時に進める」というのは、一方で凄くリスクの高いことだと思っていて、同時に進めることができる能力がある人がやらないと、「めちゃくちゃ人が離れちゃう」というのは、どの現場でもあると思います。
 
つまり、いちいちウォーミングアップみたいなことをしなくても、武道館に集まった「お客さん」「出演者」「スタッフ」を全員、自分の一人喋りでねじ伏せることができるから、本番前に別の仕事を入れても、どこからも不満は出ないわけで、武道館のステージに上がった西野の喋りが、フラついてたら、そりゃ、スタッフからは「お前の神輿を担いでんだから、ちゃんと準備しろよ」と言われるし、お客さんからは失望される。
 
なので、「同時進行」のGOは、「自分が同時進行しているプロジェクトに参加してくださるスタッフやお客さん全員をねじ伏せるスキルありき」だと思います。
 
それこそ、舞台制作ってイチイチお金がかかるので、製作費の工面が本当に大変なんですね。
 
それはチームの皆も分かっているし、応援してくださっているファンの方も分かっている。
 
そこで、たとえば、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の予算の問題が片付いていないのに、次の作品の資金繰りを大々的にやったりすると、スタッフも人だから「まず、コッチをキチンとやろうよ」と考えるだろうし、応援してくださるファンの方も、「いや、どっちを応援すればいいの?」となっちゃう。
 
特に「プロセスを売る」とした時は、ここの見せ方(立ち振る舞い)は「士気」に関わる部分だから、ものすごく慎重にやった方が良いと思います。
 
資金繰りが分かりやすいですね。
 
「リーダーを勝たせたい」と思って、チームメンバーや、ファンの方が資金繰りに協力してくださっている中、そのリーダーが、コッチもままならないというのに、他のことをやっていたら、やっぱりシラケちゃうので。
 
今、ちょうど映画の脚本を書いていて、リーダーが部下にガン詰めされるシーンがあるんですけど、そのシーンで、部下が「リーダーなら、部下の尻尾を振らせてみろ」と叫ぶんですけど、まさに、それですね。
 
「応援する気持ちが、シラケるようなことをするな!」と。
 
 

リーダーは常に「士気」を意識しなきゃいけない

 
ただ、繰り返しになりますが、この話を「だから、同時進行しちゃダメ!」という風に片付けないでいただきたいです。
 
「結果が出せるのならいいし、出せないのならダメ」というシンプルな話だと思います。
 
時々、メディア露出をしまくっている社長の会社の経営が傾いた時に、「経営に専念します」と言って、露出を控える社長さんがいるじゃないですか?
 
あれって、そもそも、経営を任せられる状態を作った上で、広告塔としてメディアに出ているわけなので、「経営に専念する」というか、どちらかというと、「スタッフの士気の回復に努めます」なんです。
 
リーダーは常に「士気」を意識しなきゃいけないし、「プロセスを売る」とした場合は特に、応援したくなるリーダーの立ち振る舞いを意識しないと、プロセスなんて絶対に売れない。
 
これは、全てのリーダーの課題だと思います。
 

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